炎上 (2026年の映画)

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炎上
BURN
監督 長久允
脚本 長久允
出演者 森七菜
アオイヤマダ
曽田陵介
古舘寛治
松崎ナオ
高橋芽以LAUSBUB
森かなた
新津ちせ
広田レオナ
一ノ瀬ワタル
音楽 岩井莉子(LAUSBUB)
主題歌 窓辺リカ「炎上」
制作会社 Ghostitch
Lat-Lon
製作会社 映画「炎上」製作委員会
配給 ナカチカピクチャーズ
公開 日本の旗 2026年4月10日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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炎上』(えんじょう)は、2026年4月10日に公開された日本映画[1][2]。監督・脚本は長久允でオリジナル脚本、主演は映画初単独主演となる森七菜[1][3]

感情表現が苦手な少女・樹里恵(通称じゅじゅ)が厳しい両親との関係に耐え切れずに家を飛び出し、たどり着いた新宿歌舞伎町が唯一の安心できる居場所と思うが、やがて信頼していた人たちの裏の顔や裏切りを見せつけられて絶望し、歌舞伎町に放火するまでの150日間が描かれる。

4月10日の公開後3日間で都内の上映劇場では満席回が続出し、新宿・下北沢は1日の上映全回が満席となる大盛況となり、大阪(テアトル梅田)、博多(KBCシネマ)も完売となっている[3]

小林樹里恵は、カルト宗教を熱心に信じる両親の元に生まれ、妹とともに父からの激しい虐待を受けて育った。毎晩父の死を神に祈り続けて10年が経ったある日、父が急死する。しかし、父の死後はその跡を継ぐように母からの虐待が始まった。耐えかねた樹里恵はある日、妹を一人残して家出を決行する。

無意識に「父が最も嫌がるところへ」と考えた樹里恵が辿り着いたのは歌舞伎町・トー横広場であった。トー横キッズたちに居場所を提供する男・KAMIくん(上条)を頼ってトー横を訪れた樹里恵は、リスと名乗る少年のグループに迎え入れられ、「樹里恵(じゅりえ)」と名乗ろうとした声が吃音で詰まったことからじゅじゅというあだ名で呼ばれるようになる。リスたちはKAMIが提供した歌舞伎町のビジネスホテルの一室で共同生活を営み、夜な夜なトー横広場で騒いだり、KAMIが持ってくる睡眠薬でオーバードーズしたりと奔放に暮らしていた。リスたちのグループでは、チャット上で炎のスタンプを好んで使用しており、これは「最悪〜」や「やば〜」といった意味であるが、そこには「生きているという実感」のニュアンスも込められていた。

ある夜、路上で仲間たちとオーバードーズによりトリップしたじゅじゅは意識を失い、警察に保護される。じゅじゅは一時保護所に収容された。そこで、じゅじゅは片脚を引きずって歩く少女・三ツ葉と親友になる。2か月後のある日、じゅじゅと三ツ葉は自転車で施設から脱走する。

脱走した二人はトー横広場に帰ってきて、リスたちに迎えられる。三ツ葉もかつてここでKAMIのグループに入り暮らしていたことがあった。じゅじゅは三ツ葉の誘いでパパ活(実態は性行為を伴う援助交際)を始める。三ツ葉はいわゆるホス狂で、担当ホスト・ヒカリに色恋営業にかけられ、パパ活で貯めたお金をホストクラブで散財していた。じゅじゅは最初の客・小清水を相手に処女を喪失し、小清水がホテルに忘れていったピンクのラメ入りのバイブを持ち物に加える。じゅじゅはパパ活で「星1000」、すなわち1,000万円を貯めて、その資金で実家に置いてきた妹を救出する計画を立てる。じゅじゅは三ツ葉と協力して3か月で548人の男と関係を持ち、受け取った1万円札は渋沢栄一の顔だけが見えるようにして折り、歌舞伎町のコインロッカーに貯めた。

KAMIがじゅじゅに、グループメンバーでKAMIの運転手役をしている阿Qがじゅじゅに好意を持っていると教える。じゅじゅはリスに地雷メイクを施してもらい阿Qに会うが、会話の最中にリスからかかってきた電話を阿Qに言われて無視する。その直後、リスは東宝ビル向かいのビルの窓から投身自殺する。自殺の理由は不明のままだったが、リスはKAMIが斡旋した星型のドラッグの売人の仕事に手を染めており、その中で自身も薬物に手を出していた。同じ頃、三ツ葉がトー横広場から姿を消す。

一人でパパ活を続け、ついに「星1000」を達成したじゅじゅの前に三ツ葉が再び現れる。三ツ葉はパパ活で父親が不明の子を妊娠しており、公衆トイレで独力で堕胎する。三ツ葉はヒカリにヒカリの子を堕ろしたのだと詰め寄り気を惹こうとするが、冷たくあしらわれて発狂する。一方、荷物をまとめて妹の元へと向かおうとするじゅじゅに、KAMIが餞別としてドラッグを手渡そうとする。リスを思い出して強く断るじゅじゅに、KAMIは「簡単に真人間に戻れると思うな」と告げる。

じゅじゅが金を貯めていたコインロッカーを開けると、ロッカーは空になっており、1,000万円は何者かに持ち去られていた。じゅじゅは三ツ葉がいるカラオケを尋ね三ツ葉を問いただすが、三ツ葉はじゅじゅの計画をダサいとあしらい、金の行方もはぐらかす。激昂したじゅじゅは、持っていたラメ入りのバイブで三ツ葉を撲殺する。バイブを何度も三ツ葉に向かって振り下ろすじゅじゅの姿に、姉妹を虐待する父や母の姿が重なる。我に返ったじゅじゅはKAMIに助けを求め、阿Qとともに駆けつけたKAMIはじゅじゅに星型のドラッグを飲ませる。KAMIらは三ツ葉の遺体を処理し、トリップして意識を失ったじゅじゅは阿Qにレイプされる。

意識を取り戻したじゅじゅはトー横広場に敷かれた段ボールの上に寝転んでいた。高層ビルのどこからかじゅじゅの貯めていた大量の1万円札が降ってきて、トー横のグループの仲間たちが無邪気に笑いながらその金を拾い集める。朦朧とする意識の中でその様子を眺めて絶望するじゅじゅの前に、父の幻覚が現れる。じゅじゅが火をつけたバイブを父に向かって突き出し放火すると、トー横広場全体がピンクのラメ入りの炎に包まれ炎上する。

再び目を覚ました樹里恵は身体中に包帯を巻かれて病院のベッドの上にいる。ベッド脇で樹里恵の目覚めを待っていた警官・静岡は、かつて一時保護の際に預かったままにしていた樹里恵のスマホを樹里恵に返す。樹里恵がスマホを開くと、実家の妹からチャットのメッセージが届いている。「お姉ちゃん生きてる?」というそのメッセージに、樹里恵は炎のスタンプを返信する。

参考:脚本[4]

キャスト

主要人物

小林樹里恵
演 - 森七菜
両親に厳しく育てられ、吃音もあり、自身の感情を表現することが苦手。通称「じゅじゅ」[注 1]
家族との関係に耐えきれず家出をしてSNSを頼りに新宿・歌舞伎町にたどり着く。

歌舞伎町の人たち

三ツ葉葉子
演 - アオイヤマダ[2]
樹里恵と一時保護施設で出会い、親友となる。通称「三ツ葉」。
鶴川真
演 - 曽田陵介[2][5]
グループの最古参。樹里恵と初めて友達になり、彼女をグループに招き入れる。通称「リス」[注 2]
上条いつき
演 - 一ノ瀬ワタル[2]
樹里恵のグループのリーダー。歌舞伎町に集まる10代の子どもたちに住む場所や仕事を与える「神」的存在。通称「KAMIくん」。
マスミ
演 - 広田レオナ[2]
車椅子で若者たちとともに歌舞伎町で生活する。
阿Q
演 - 森かなた[2]
マスミの車椅子を押している。じゅじゅに好意に見せかけた黒い感情を持つ。
Ora
演 - 高橋芽以LAUSBUB[2]
グループメンバーの1人。眼帯をつけ、暇さえあれば歯を磨く。

樹里恵の家族

小林貞奈
演 - 新津ちせ[6][5]
樹里恵の3歳下の妹。樹里恵は家を飛び出した後も彼女のことを気にかけており、1千万円を貯めて迎えに来ようとする。
樹里恵の父
演 - 古舘寛治[6][5]
娘たちをベルトで殴打するなど虐待と言わざるを得ない厳しい教育で追い詰める。タクシー会社勤務。カルト宗教を信仰している。
樹里恵の母
演 - 松崎ナオ[2][5]
夫からの娘たちに対する厳しい教育に対して何も言わず、自身もDVを受けていたのに、夫が死んだ後は夫がしたのと同じ虐待を娘たちに対して行う。

トー横キッズ

フルフェイス
演 - 高村月[2][5]
いつもフルフェイスのヘルメットをかぶっている。
わら
演 - きばほのか[2][5]
癒し系。
こころ
演 - 月街えい[2][5]
泣き虫な性格。全ての感情で泣く。
ハク
演 - 川上さわ[2][5]
鳥ちゃん
演 - ユシャ[2][5]
坊主頭。イヤホンを常につけている。
マイマイ
演 - みおしめじら[2][5]
中学2年。ダンスが得意。眉毛をそり落としている。

スタッフ

  • 監督・脚本 - 長久允
  • 音楽 - 岩井莉子LAUSBUB)、山田勝也、小嶋翔太(愛印)[7]
  • 主題歌 - 窓辺リカ「炎上」[7]
  • 制作プロダクション - Ghostitch、Lat-Lon[7]
  • 製作 - 映画「炎上」製作委員会
  • 配給 - ナカチカピクチャーズ[8]

公開の経緯

脚注

外部リンク

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