特徴のある小惑星

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探査機ドーンが撮影した準惑星ケレス。ケレスは小惑星帯の中で最大の天体である。

この記事は小惑星の一覧から何らかの観点で特徴があると考えられるものを抜粋した記事である。この中には準惑星も含まれる。

ケレス冥王星ハウメアマケマケエリスの5つは、2006年に採択された準惑星の定義にあてはまる。このうちケレスのみ小惑星帯の天体であり、残り4つは太陽系外縁天体である。

直径の大きい小惑星

小惑星は不規則な形をしており、さらにアルベドが異なり、角直径も小さいので、観測から小惑星の大きさを測ることは困難である。たとえば、C型小惑星は他の小惑星に比べ、ずっと暗い。以下のリストは太陽から海王星の軌道までにある小惑星のみで、太陽系外縁天体は含まない。

名称 直径km
(幾何平均)
大きさ(km)太陽からの
平均距離
au
発見日発見者クラス
(1) ケレス952975×975×9092.7661801年1月1日ジュゼッペ・ピアッツィG型小惑星
(2) パラス544582×556×5002.7731802年3月28日ヴィルヘルム・オルバースB型小惑星
(4) ベスタ529578×560×4582.3621807年3月29日ヴィルヘルム・オルバースV型小惑星
(10) ヒギエア431530×407×3703.1391849年4月12日アンニーバレ・デ・ガスパリスC型小惑星
(704) インテラムニア326350×3043.0621910年10月2日ヴィンチェンツォ・チェルッリF型小惑星
(52) エウロパ301360×315×2403.0951858年2月4日ヘルマン・ゴルトシュミットC型小惑星
(511) ダビダ289357×294×2313.1681903年5月30日レイモンド・ドゥーガンC型小惑星
(87) シルヴィア286385×265×2303.4851866年5月16日ノーマン・ポグソンX型小惑星
(65) キュベレー273302×290×2323.4391861年3月8日エルンスト・テンペルC型小惑星
(15) エウノミア268357×255×2122.6431851年7月29日アンニーバレ・デ・ガスパリスS型小惑星
(3) ジュノー258320×267×2002.6721804年9月1日カール・ハーディングS型小惑星
(10199) カリクロー25815.791997年2月15日ジェイムズ・スコッティスペースウォッチケンタウルス族
D型小惑星
(31) エウフロシネ2563.1491854年9月1日ジェイムズ・ファーガソンC型小惑星
(624) ヘクトル241370×195(×195)5.2351907年2月10日アウグスト・コプフトロヤ群
D型小惑星
(2060) キロン23313.701977年10月18日チャールズ・トーマス・コワルケンタウルス族
(88) シズビー232221×201×1682.7691866年6月15日クリスチャン・H・F・ピーターズB型小惑星
(324) バンベルガ2292.6841892年2月25日ヨハン・パリサC型小惑星
(19) フォルトゥナ225225×205×1952.4421852年8月22日ジョン・ハインドG型小惑星
(532) エルクリーナ2222.7721904年4月20日マックス・ヴォルフS型小惑星
(451) パティエンティア2253.0591899年12月4日オーギュスト・シャルロワ
(48) ドリス222278×1423.1081857年9月19日ヘルマン・ゴルトシュミットC型小惑星
(375) ウルスラ2163.1261893年9月18日オーギュスト・シャルロワ
(107) カミラ215285×205×1703.4761868年11月17日ノーマン・ポグソンC型小惑星
(45) ウージェニア213305×220×1452.7201857年6月27日ヘルマン・ゴルトシュミットF型小惑星
(7) イリス213240×200×2002.3861847年8月13日ジョン・ハインドS型小惑星
(29) アンフィトリテ212233×212×1932.5541854年3月1日アルベルト・マルトS型小惑星
(423) ディオティマ2093.0651896年12月7日オーギュスト・シャルロワC型小惑星
(13) エゲリア206217×1962.5761850年11月2日アンニーバレ・デ・ガスパリスG型小惑星
(94) アウロラ197225×1733.1601867年9月6日ジェームズ・クレイグ・ワトソンC型小惑星
(16) プシケ186240×185×1452.9241852年3月17日アンニーバレ・デ・ガスパリスM型小惑星

小惑星のサイズが小さくなるにつれて、天体数は急激に増える(パレート分布)。

メインベルトのカークウッドの空隙(2.5 au)より内側には大きい小惑星が少なく、上記リストに入っているものは(4) ベスタ(19) フォルトゥナ(7) イリスのみである。

質量の大きな小惑星

以下のリストは質量の大きな順である[1] 。ただし太陽から海王星の軌道までにある小惑星のみで、太陽系外縁天体は含んでいない。リストの質量は火星やその他の天体の摂動による推定値である。

名称質量
(×1019 kg)
精度
(1) ケレス94.50.6%
(4) ベスタ26.70.7%
(2) パラス2112%
(10) ヒギエア9.03%
(704) インテラムニア7.112%
(511) ダビダ5.910%
(15) エウノミア3.35%
(3) ジュノー3.010%
(16) プシケ2.613%

精度内の測定誤差を考慮すると、ダビダはインテムラニアより、ジュノーはエウロパより、プシケはジュノーより質量が大きい可能性がある。より完全なリストは大きさ順の太陽系天体の一覧 を参照。

逆行小惑星

以下は軌道傾斜角が90°以上で逆行する小惑星のリストである。2010年9月現在、外縁天体を含めて36個の逆行する小惑星が知られている。また、逆行小惑星として発見された後に彗星として再分類されたものもいくつかある(リストにあるのはその一部)。

名称軌道傾斜角発見日コメント
(434620) 2005 VD172.912° 2005年11月1日 ハレー彗星に似た軌道を持つ。
2006 LM1172.138° 2006年6月3日  
2008 SO218170.361° 2008年9月30日  
2006 GZ2168.683° 2006年4月7日 後にスペースウォッチ彗星 (C/2006 GZ2) として再分類される。
2004 NN8165.535° 2004年7月13日 軌道離心率~0.9875。
2006 BZ8165.282° 2006年1月23日  
2006 RJ2164.651° 2006年9月14日  
2009 WP104162.705° 2009年11月20日 後にボアッティーニ彗星 (C/2008 S3) と同一天体であったことが判明。
(20461) ディオレッツァ160.430° 1999年6月8日 ダモクレス族ケンタウルス族2000 HE46はディオレッツァから分離した可能性がある。
2010 DG56160.417° 2010年2月18日 後にWISE彗星 (C/2010 DG56) として再分類される。
2000 HE46158.531° 2000年4月29日 ダモクレス族、ケンタウルス族。ディオレッツァから分離した可能性。
2010 EB46156.636° 2010年3月12日  
2009 HC82154.496° 2009年4月29日 最も周期が短い逆行小惑星。
1999 LE31151.846° 1999年6月12日 ダモクレス族、散乱円盤天体木星横断小惑星土星横断小惑星
2006 EX52150.256° 2006年3月5日 冥王星族
2009 YS6147.761° 2009年12月17日  
2010 KW7147.081° 2010年5月16日  
2010 CG55146.378° 2010年2月15日  
2002 CE10145.459° 2002年2月6日 後にLINEAR彗星 (C/2002 CE10)として再分類される。
2010 BK118143.933° 2010年1月30日  
2010 OR1143.854° 2010年7月16日  
2010 NV1140.770° 2010年7月1日  
2009 QY6137.804° 2009年8月17日  
2006 RG1133.308° 2006年9月1日  
2007 VA85131.769° 2007年11月4日  
2005 NP82130.586° 2005年7月6日 木星に繰り返し接近している(特に1646年、1872年、1978年)。
2009 UG89130.100° 2009年10月22日 後にレモン山彗星 (C/2009 UG89) として再分類される。
2000 DG8129.340° 2000年2月25日 ダモクレス族、散乱円盤天体。海王星を除くすべての小惑星帯より外側の惑星(outer planets)を横断する。
2010 LG61123.732° 2010年6月2日  
2010 PO58121.145° 2010年8月5日  
(65407) 2002 RP120119.258° 2002年9月4日 ダモクレス族、散乱円盤天体。
2010 OM101118.673° 2010年7月28日  
2005 VX3112.455° 2005年11月1日  
2005 TJ50110.391° 2005年10月5日  
2007 VW266108.295° 2007年11月12日  
2009 DD47107.449° 2009年2月27日  
2010 GW64105.310° 2010年4月6日  
2008 YB3105.050° 2008年12月18日  
2008 KV42103.438° 2008年5月31日 ダモクレス族、海王星横断小惑星、ケンタウルス族。
2010 GW14799.687° 2010年4月14日  
2005 SB22391.518° 2005年9月30日  

特色ある小惑星

以下のリストは木星の軌道までの小惑星で、天文学史的、物理性質的に意味のあるもののリストである。

名称直径 (km)発見日コメント
(5) アストラエア1171845年12月8日ベスタ以来38年ぶりに発見された小惑星。
(87) シルヴィア2611866年5月16日複数の衛星を持つことが初めて確認された小惑星。
(90) アンティオペ80×801866年10月1日ほとんど同じ大きさの二重小惑星を構成している。伴星は補償光学を用いて発見された。
(92) ウンディナ1261867年7月7日過去1億年で最も大きな小惑星同士の衝突の1つで誕生した。
(139) Juewa1621874年10月10日中国で発見された初めての小惑星。発見者はJ. C. ワトソン
(216) クレオパトラ217×941880年4月10日犬の骨のような形をしたM型小惑星
(243) イダ56×24×211884年9月29日初めて確認された二重小惑星
(243.1) ダクティル1.41994年2月17日イダの衛星。初めて確認された小惑星の衛星。
(279) チューレ1271888年10月25日小惑星帯(メインベルト)の最も外側で木星と4:3の軌道共鳴状態にある。
(323) ブルーシア361891年12月22日天体写真によって発見された初めての小惑星。
(433) エロス13×13×331898年8月13日初めて発見された地球近傍小惑星
(490) ヴェリタス1151902年9月3日過去1億年で最も大きな小惑星同士の衝突の1つで誕生した。
(624) ヘクトル370×1951907年2月10日発見された木星のトロヤ群で最も大きな小惑星。
(719) アルベルト2.41911年10月3日小惑星番号を与えられ、ロストした小惑星の中で、最後に再発見された小惑星。
(846) リッペルタ52.41916年11月26日自転速度が非常に遅く、周期が68.4日もある。
(1125) チャイナ 1957年10月30日個人ではなく天文台の名前が発見者として登録された初めての小惑星。
(1566) イカルス1.41949年6月27日アポロ群で、近日点は水星より太陽に近い。
(3200) ファエトン51983年10月11日宇宙から発見された初めて小惑星。ふたご座流星群の母天体。
(3753)_クルースン51986年10月10日地球と共鳴軌道にある最初に発見された天体。
(4179) トータティス4.5×2.4×1.91989年1月4日自転軸が2つある。
(4769) カスタリア1.8×0.81989年8月9日初めてレーダー観測によって十分な精度の三次元形状のモデルが作成された小惑星[2]
(5261) エウレカ~2–41990年6月20日火星のトロヤ群としては最初に発見された小惑星。
(11885) Summanus 1990年9月25日地球近傍天体で初めて自動サーベイによって発見された。
(29075) 1950 DA1.11950年2月23日2880年3月16日、地球に非常に接近する。
(99942) アポフィス0.32004年6月19日初めてトリノスケールが1より大きい値がつけられた。2、後に4となり、現在では0となっている。
1998 KY260.0301998年6月2日ラブルパイルでは存在しえない事が分かる最初の天体。
2008 TC3~0.0032008年10月6日地球と衝突する前に発見された初めての天体。2008年10月7日に地球の大気圏内で爆発した。

探査機の目標

探査機の目標となった小惑星を挙げる。小惑星探査の歴史も参照。

名称直径 (km)発見日探査機探査年
(1) ケレス959×9331801年1月1日ドーン2015年予定
(4) ベスタ4681807年3月29日ドーン2011年予定
(21) ルテティア120×100×801852年11月15日ロゼッタ2010年
(140) シワ1031874年10月13日ロゼッタ2008年(中止)
(243) イダ56×24×211884年9月29日ガリレオ1993年
(253) マティルド66×48×461885年11月12日NEARシューメーカー1997年
(433) エロス13×13×331898年8月13日NEARシューメーカー1998年、2000-2001年
(951) ガスプラ18.2×10.5×8.91916年7月30日ガリレオ1991年
(1620) ジオグラフォス5.1×1.81951年9月14日クレメンタイン1994年(中止)
(2530) シプカ 1978年7月9日ロゼッタ中止
(2685) マサースキー15-201981年5月3日カッシーニ2000年
(2703) Rodari 1979年3月29日ロゼッタ中止
(2867) シュテインス4.61969年11月4日ロゼッタ2008年
(3352) マコーリフ2-51981年2月6日ディープ・スペース1号中止
(3840) Mimistrobell 1980年10月9日ロゼッタ
(4660) ネレウス~11982年2月28日NEAP
はやぶさ
(キャンセル)
(中止)
(4979) Otawara5.51949年8月2日ロゼッタ中止
(5535)_アンネフランク4.01942年3月23日スターダスト 2002年
(9969)_ブライユ2.2×0.61992年5月27日ディープ・スペース1号1999年
(25143) イトカワ~11998年9月26日はやぶさ2005年
(83982) クラントル85?2002年4月12日ニュー・ホライズンズ2010年?
(99942) アポフィス0.27 - 0.412004年6月19日ドン・キホーテ2015年予定
(132524) APL~2.52002年5月9日ニュー・ホライズンズ2006年
(101955) ベンヌ~0.51999年9月11日オシリス2019年
(162173) リュウグウ0.71999年5月10日はやぶさ22019年
(163249) 2002 GT0.82002年4月3日エポキシ中止
1999 KK11999年5月17日ディープ・スペース1号中止
(612600) 2003 SM840.07 - 0.162003年9月20日ドン・キホーテ2016年予定

彗星でもある小惑星

名称(小惑星)名称(彗星)コメント
(2060) キロン95P/キロン1977年にケンタウルス族の小惑星として発見され、後に彗星としても登録された。
(4015) ウィルソン・ハリントン107P/ウィルソン・ハリントン彗星1949年に新彗星として発見されるがロストしてしまう。1992年に、1979年に発見された小惑星 (4015) 1979 VAと同一の天体であることが報告された。
(7968) エルスト・ピサロ133P/エルスト・ピサロ彗星1996年に彗星として発見されるが、1972年に発見された小惑星1979 OW7と同一の天体であることが分かった。
(60558) エケクルス174P/エケクルスコマを持つことが後に分かった。
(118401) LINEAR176P/LINEAR彗星メインベルト彗星。2005年11月26日にコマが見つかった。

小惑星番号が振られる前の仮符号しか持たない小惑星が彗星だと分かるケース(たとえば、2001 OG108LONEOS彗星 (C/2001 OG108))以外はきわめて少ない。

地球に接近する小惑星

自転の遅い小惑星

自転周期光度曲線やレーダーからの少ないデータで決定されている。大部分の小惑星は24時間以内だが、(288) グラウケは、およそ50日である。

名称自転周期(時間)
(288) グラウケ1,200
(1220) Crocus737
(253) マティルド417.7
1998 QR52234
(3691) Bede226.8
(9969)_ブライユ226.4
(38071) 1999 GU3216
(65407) 2002 RP120200
参照: Minor Planet Lightcurve Parameters(英語)

潜在的に危険な小惑星

準衛星

日本神話に関する名を持つ小惑星の一覧

地名に由来する小惑星の一覧

人名に因む名を持つ小惑星の一覧

フィクションの作品に因む名を持つ小惑星の一覧

特別な番号の小惑星一覧

名前が重複している太陽系内の天体

参考文献

  • Dictionary of Minor Planet Names, 5th ed.: Prepared on Behalf of Commission 20 Under the Auspices of the International Astronomical Union, Lutz D. Schmadel, ISBN 3-540-00238-3

脚注

関連項目

外部リンク

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