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発熱量

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発熱量(はつねつりょう)は、一定の単位の燃料が完全燃焼するときに発生する熱量のこと。kcal/kgやkJ/kg、J/molのように、物質の単位あたりのエネルギーの単位で表される。一般にボンベ熱量計を用いて測定される。それぞれの燃料に固有の値を持ち、燃料の性能を表すもっとも重要な指標である。主に可燃性液体を扱うときに使われ、単位発熱量あたりで値段が比較されることが多い。

発熱量の種類

高発熱量

高発熱量(高位発熱量)もしくは総発熱量は、燃焼後の生成物を燃焼前の温度に戻し、生成した水蒸気がすべて凝縮した場合の発熱量である[1]。燃焼で生成された水が液体で存在するような一般的な温度で燃焼反応のエンタルピー変化を想定しているため、総発熱量は燃焼熱に等しい値となる。熱量計で測定される熱量は高発熱量である。

低発熱量

低発熱量(低位発熱量)もしくは真発熱量は、燃料中の水素から生成する水および本来含まれている水分の蒸発熱を高発熱量から差し引いたものである。すなわち、生成した H2O はすべて水蒸気として計算されるため、水を蒸発させるのに必要な蒸発潜熱は含まれない。燃焼ガス温度の計算には通常、低発熱量が用いられる[1]。

高発熱量Hh と低発熱量Hl の関係は以下で示される[1]。

気体燃料の場合

ここで

を示す。

液体および固体燃料の場合

ここで

  • H'w :水 1 kg の蒸発潜熱、2.5 MJ/kg
  • h , w :それぞれ燃料中の水素および水分の組成

を示す。

さまざまな燃料の熱量

さらに見る 燃料, 高発熱量 (MJ/kg) ...
よく使われる燃料の高発熱量と低発熱量[2]
燃料高発熱量
(MJ/kg)
高発熱量
(BTU/lb)
高発熱量
(kJ/mol)
低発熱量

(MJ/kg)

水素141.8061,000286121.00
メタン55.5023,90088950.00
エタン51.9022,4001,56047.80
プロパン50.3521,7002,22046.35
ブタン49.5020,9002,87745.75
ペンタン45.35
ガソリン47.3020,40044.4
パラフィン46.0019,90041.50
ケロシン≒灯油46.2019,86243.00
軽油44.8019,30043.4
石炭 (無煙炭)27.0014,000
石炭 (亜炭)15.008,000
木(MAF)21.709,400
湿った泥炭6.002,500
乾いた泥炭15.006,500
閉じる
さらに見る 燃料, MJ/kg ...
あまり使われない燃料の高発熱量[2]
燃料MJ/kgBTU/lbkJ/mol
メタノール22.79,800725.7
エタノール29.712,8001,367.6
1-プロパノール33.614,5002,020.0
2-プロパノール33.42,006.9
アセチレン49.921,5001,300.0
ベンゼン41.818,0003,270.0
アンモニア22.59,690382.0
ヒドラジン19.48,370622.0
ヘキサメチレンテトラミン30.012,9004,200.0
炭32.814,100393.5
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さらに見る 燃料, kJ/g ...
よく使われる燃料の高発熱量
燃料kJ/gkcal/gBTU/lb
水素 141.9 33.9 61,000
ガソリン 47.0 11.3 20,000
軽油 45.0 10.7 19,300
エタノール 29.7 7.1 12,000
プロパン 49.9 11.9 21,000
ブタン 49.2 11.8 21,200
木 15.0 3.6 6,000
石炭 (亜炭) 15.0 4.4 8,000
石炭 (無煙炭) 27.0 7.8 14,000
天然ガス 54.0 13.0 23,000
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なお炭、一酸化炭素、硫黄などは燃焼時水を生成しないため高発熱量と低発熱量の値は等しい。

天然ガスの高発熱量

国際エネルギー機関は2011年に天然ガスの高発熱量を公表した[3]が、各国の計測値が分散している。

国際エネルギー機関は2005年にも同じデータを公表した[4]。2011年のデータに含まれず2005年のデータに含まれる国のデータを以下に記する。

なお天然ガスの低発熱量は高発熱量の90%程度である。

脚注

外部リンク

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