1951年1月17日、兵庫県神戸市生田区の洋服商にオーバーコートを着た男が一人で入店。その男は以前にもオーバーコートを買ったことがあり、洋服商とは顔見知りであった。その男は真冬にもかかわらず薄着であったため、洋服商は男の身なりに同情しぜんざいを振る舞い、更に近くの飲み屋で酒を奢った。帰り際には「脱線せんと、まっすぐ家に帰りなはれや」と暖かい言葉をかけて別れた。
1時間後、男は再度洋服商のところに訪れたが、洋服商は既に就寝していた。洋服商の妻はそのことを告げたが、男は勝手に家に上がりこみ、洋服商を起こそうとした。そのとき金槌が視界に入り、突如殺意が芽生えて洋服商夫妻を撲殺した。
10日後の1月27日、男は警察に逮捕された。