秩父鉄道
埼玉県熊谷市に本社を置く鉄道事業者
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秩父鉄道株式会社(ちちぶてつどう、英: Chichibu Railway Co., Ltd.)は、埼玉県の北部から秩父地方に鉄道路線(秩父本線など)を有する鉄道事業を中核に、索道事業、観光事業、不動産業などを行う日本の会社である[4]。本社は埼玉県熊谷市に所在する[2]。
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ロゴ(左)と社紋(右) | |
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秩父鉄道本社 | |
| 種類 | 株式会社 |
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| 機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
| 市場情報 | |
| 略称 |
秩父、秩鉄、CTK 秩父鉄(銘柄略称) |
| 本社所在地 |
〒360-0033 埼玉県熊谷市曙町一丁目1番地[2] 北緯36度8分16.5秒 東経139度23分27.3秒 |
| 設立 | 1899年(明治32年)11月8日[2] |
| 業種 | 陸運業 |
| 法人番号 | 6030001085016 |
| 事業内容 | 旅客鉄道事業 不動産業他 |
| 代表者 | 代表取締役社長 牧野英伸[2] |
| 資本金 |
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| 発行済株式総数 |
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| 売上高 |
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| 営業利益 |
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| 経常利益 |
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| 純利益 |
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| 純資産 |
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| 総資産 |
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| 従業員数 |
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| 決算期 | 3月31日 |
| 会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人[3] |
| 主要株主 | |
| 主要子会社 | |
| 外部リンク |
www |

東証スタンダード市場(旧JASDAQ市場)に株式上場している[5]。JASDAQの前身にあたる店頭登録制度が開始された1963年に株式登録が行われ、2022年(令和4年)4月4日の東証再編までは鉄道事業者では唯一のJASDAQ上場企業(証券コード:9012)であった。
概要
埼玉県の北部を東西に横断して秩父地方と結ぶ秩父本線と、貨物線である三ヶ尻線の2路線を保有・運営している[6][2]。長瀞渓谷や宝登山を中心とする長瀞の観光開発を行ってきた会社でもあり、直営の「長瀞ラインくだり」は大正時代からの歴史を有する[7]。索道事業は2007年(平成19年)の三峰ロープウェイ廃止により直営では一旦撤退していたものの、2025年(令和7年)10月に宝登山ロープウェイを運営する宝登興業の合併により再進出した[8]。
太平洋セメントが筆頭株主であり、同社の前身である秩父セメント時代から行っている武甲山から産出される石灰石を運ぶ貨物輸送が盛んである(「諸井恒平」を参照)。
過去には乗合バス・貸切バス事業も行っていたが、1997年(平成9年)に秩父鉄道観光バスへ分社化している。
外食事業も営んでおり、埼玉県長瀞町で飲食店「ガーデンハウス有隣[9]」「豚みそ丼専門店 有隣[10]」を経営している。また、2022年までは「有隣倶楽部[11]」という飲食店を経営していた[注 1]。
社名・社紋
歴史
- 1893年(明治26年):柿原万蔵の提唱で上武鉄道期成同盟会結成
- 1894年(明治27年):上武鉄道既成同盟会を会社化。初代社長に柿原万蔵。大宮 - 熊谷間および武川 - 小川間の鉄道敷設免許申請。
- 1898年(明治31年):熊谷 - 寄居間の鉄道敷設本免許状取得
- 1899年(明治32年):上武鉄道株式会社設立。本社:東京市日本橋区堀江町4-3(現在の東京都中央区)。
- 1901年(明治34年):熊谷駅 - 寄居駅間を開業。
- 1903年(明治36年):本社を埼玉県寄居町に移転
- 1907年(明治40年):渋沢栄一より延伸のための資金援助を得る。
- 1911年(明治45年):本社を同県熊谷町に移転。
- 1915年(大正4年):柿原万蔵らが武甲山上影森共有山林の石灰石採掘権取得(1926年に秩父鉄道名義に変更)[13]
- 1916年(大正5年):秩父鉄道株式会社に改称。
- 1921年(大正10年):北武鉄道が羽生駅 - 行田駅(現・行田市駅)間を開業。秩父植物鉱物標本陳列所設置。
- 1922年(大正11年):行田駅 - 熊谷駅間を開業。その後に秩父鉄道が北武鉄道を合併。従業員持ち株制度導入。
- 1925年(大正14年):秩父セメント株式会社工場稼働
- 1929年(昭和4年):本社を秩父町に移転
- 1930年(昭和5年):羽生駅 - 三峰口駅間を開業。全線開通。
- 1932年(昭和7年):大規模ストライキ起こる[14]。本社を熊谷町に移転。
- 1936年(昭和11年):寄居自動車株式会社を買収。秩父鉄道バス営業開始。
- 1939年(昭和14年):三峰索道(三峰ロープウェイ・第一次)開業。
- 1945年(昭和20年):熊谷空襲により本社社屋焼失
- 1949年(昭和24年):秩父自然科学博物館を開館(1980年に埼玉県に移管)。
- 1950年(昭和25年):秩父観光設立
- 1954年(昭和29年):東武東上本線から乗入れ列車運転開始。
- 1955年(昭和20年):秩鉄商事設立
- 1961年(昭和36年):宝登山ロープウェイ開通
- 1963年(昭和38年):株式を日本証券業協会の店頭市場に登録。
- 1964年(昭和39年):三峰索道(第二次)開業。
- 1966年(昭和41年):三峰索道(第一次)廃業。
- 1970年(昭和45年):不動産業営業開始。
- 1975年(昭和50年):秩父建設設立
- 1979年(昭和54年):貨物線の三ヶ尻線(武川駅 - 熊谷貨物ターミナル駅間)開業。
- 1980年(昭和55年):本社を埼玉県熊谷市に移転。秩父自然科学博物館を閉館。
- 1984年(昭和59年):旧秩父駅舎にて秩父市立民俗博物館開館
- 1988年(昭和63年):SL列車「SLパレオエクスプレス」運転開始。
- 1989年(平成元年)
- 1992年(平成4年):自動列車停止装置 (ATS) を設置。東武東上本線からの乗り入れ中止。
- 1997年(平成9年):バス部門を秩父鉄道観光バスに分社。
- 1999年(平成11年):開業100周年記念
- 2004年(平成16年)12月:日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
- 2006年(平成18年):セメント輸送廃止。
- 2007年(平成19年):三峰索道(第二次)廃止。
- 2017年(平成29年):全旅客駅でデジタルサイネージによる列車運行情報の提供を開始[15]。
- 2019年(令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 2022年(令和4年)
- 2023年(令和5年)10月1日:秩父鉄道観光バスが秩父観光興業を吸収合併。
- 2025年(令和7年)
歴代社長
鉄道事業

鉄道2路線を有し、旅客・貨物輸送を行っている。現在の秩父本線終点・三峰口駅から秩父市大滝地区(旧大滝村)へ路線を延長する計画であったが中止となっている。三峰口駅の引き上げ線はその名残であり、かつては鉱山のホッパーまでつながっていた。また、大滝村方面にケーブルカーを建設する計画もあったという。
営業中の路線
廃止路線・区間
未成路線
運賃・乗車券
ICカード乗車券については2022年(令和4年)3月12日にPASMOを導入し、PASMOのほかSuicaなどの全国相互利用交通系ICカードも利用できる[22][30]。
また、2025年(令和7年)6月1日より、秩父鉄道では、自動券売機で発券する乗車券について、二次元コード(QRコード)を印刷する方式に切り替えられた。これに伴い、秩父鉄道全駅の改札口には、二次元コード読み取り機能を備えた専用端末が設置され、乗客は切符をこれらの端末にかざすことで改札を通過する方式となっている[23]。
車両
地方私鉄にも斬新な高性能車が多数登場した1960年代までは、自社オリジナルの車両も製造していたが、近年は他社からの譲渡車両のみとなっている。譲渡元は複数の鉄道会社に及び、さながら保存鉄道的な色あいを帯びている。
塗装
電車は1960年代は茶色に白帯、1970年代は茶色のツートンカラーで、1980年代に入ると黄色を基調に窓下に茶(急行用車は紺)のラインを配したオリジナルデザインをタクシー・バス車両など、グループ全般にわたり導入したが、1990年代に入ると電車は白地に青を基調とした塗装が主流となっている。
また、2007年の鉄道博物館開館記念イベントから2009年(平成21年)の設立110周年にかけ、1000系のうち5編成を国鉄101系を模したカラーリング(オレンジバーミリオン [1011F(2010年廃車)・1003F(2011年より)]、スカイブルー [1001F]、カナリアイエロー [1012F]、ウグイス関西線バージョン [1009F])に、2編成を旧塗装(茶色ツートン[1002F]、黄色に茶帯[1007F])にそれぞれ変更している。2020年現在、5000系は都営地下鉄時代から引き続く青色のライン、6000系は白地に青色のライン(6003Fはリバイバル塗装として茶色)、7000系および7500系・7800系は緑色と黄色のグラデーションを基調としており、7500系の一部編成は全面ラッピングが施され運用されている。
電気機関車は標準色として青を基調に正面と車体裾に白帯を配する。この塗装はデキ107・108が松尾鉱業鉄道から持ち込んだもので、それ以前は茶色に車体裾に白帯を配するものであった。
2020年(令和2年)ごろには東京オリンピックを記念し、標準色のほか、デキ201が黒色に警戒色、デキ302が青単色、デキ502が黄単色、デキ504が桃色に正面・裾白帯、デキ505が緑に裾白帯、デキ506が赤単色と、バリエーションに富んだ塗色となり、五重連での運行[注 7]も行われた[31][32]。オリンピックの終了後は、パレオエクスプレスの回送用であるデキ201を除き標準色に戻された。また、2025年(令和7年)6月からは三岐鉄道とのコラボレーション企画として、デキ303が三岐鉄道ED45形と塗色を交換する形で、茶色に黄色帯に変更された[33][34][35]。
現有車両
電車
- 5000系
- 6000系
- 7000系
- 7500系
- 7800系
蒸気機関車
- C58形363号機 - 「SLパレオエクスプレス」牽引用の蒸気機関車。管理は東日本旅客鉄道(JR東日本)ぐんま車両センターに委託されている。
- C58形363号機
電気機関車
- デキ100形
- デキ200形
- デキ300形
- デキ500形
客車
- 12系 - 元JR東日本12系。「SLパレオエクスプレス」のほか、団体臨時列車で使用。
- 12系
貨車
- スム4000形
- トキ500形
- ヲキ100形
- ヲキフ100形
- ホキ1形
過去の車両
電車
- 100形
- 300系
- 500系
- 800系
- 1000系
- 2000系
- 3000系
電気機関車
- デキ1形
- ED38形
ディーゼル機関車
貨車
- テキ100形
- ワキ800形
- ワム700形 - 国鉄ワム90000形貨車と同型
- ワフ30形
- ワフ40形
- ワフ50形
- ヨ10形
- ホキ10形
- ホキ1000形
- テキ100形
- ワキ800形
- ワム700形(画像はワム90000形)
- ヨ10形
なお、かつて「パレオエクスプレス」で使用されていた旧形客車は秩父鉄道がJR東日本から借り入れたものであり、秩父鉄道所有の車両ではない。
車両数の変遷
| 年度 \ 形式名 | 100形 | 300系 | 500系 | 800系 | 1000系 | 2000系 | 3000系 | 5000系 | 6000系 | 7000系 | 7500系 | 7800系 | 12系客車 | 計 (冷房車) | ヲキ・ヲキフ 100形 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1982年(昭和57年) -1985年(昭和60年) | 20 | 6 | 18 | 20 | 64 | 180 | |||||||||
| 1986年(昭和61年) | 20 | 6 | 18 | 20 | 6 | 70 | 180 | ||||||||
| 1987年(昭和62年) | 10 | 6 | 18 | 20 | 21 | 75 | 180 | ||||||||
| 1988年(昭和63年) | 6 | 6 | 18 | 20 | 21 | 71 | 162 | ||||||||
| 1989年(平成元年) | 6 | 18 | 16 | 24 | 64 | 162 | |||||||||
| 1990年(平成2年) | 6 | 18 | 36 | 60 | 162 | ||||||||||
| 1991年(平成3年) | 6 | 18 | 36 | 60 | 162 | ||||||||||
| 1992年(平成4年) | 6 | 36 | 16 | 3 | 61(3) | 162 | |||||||||
| 1993年(平成5年) | 6 | 36 | 16 | 9 | 67(9) | 162 | |||||||||
| 1994年(平成6年) | 6 | 36 | 16 | 9 | 67(9) | 162 | |||||||||
| 1995年(平成7年) | 6 | 36 | 16 | 9 | 67(13) | 162 | |||||||||
| 1996年(平成8年) | 6 | 36 | 16 | 9 | 67(19) | 162 | |||||||||
| 1997年(平成9年) | 36 | 16 | 9 | 61(27) | 162 | ||||||||||
| 1998年(平成10年) | 36 | 16 | 9 | 61(31) | 162 | ||||||||||
| 1999年(平成11年) | 36 | 16 | 9 | 61(33) | 162 | ||||||||||
| 2000年(平成12年) -2005年(平成17年) | 36 | 9 | 12 | 4 | 61(49) | 138 | |||||||||
| 2006年(平成18年) | 36 | 6 | 12 | 3 | 4 | 61(49) | 138 | ||||||||
| 2007年(平成19年) | 36 | 12 | 9 | 4 | 61(49) | 138 | |||||||||
| 2008年(平成20年) | 36 | 12 | 9 | 4 | 61(49) | 138 | |||||||||
| 2009年(平成21年) | 30 | 12 | 9 | 6 | 4 | 61(51) | 138 | ||||||||
| 2010年(平成22年) | 27 | 12 | 9 | 6 | 3 | 4 | 61(52) | 128 | |||||||
| 2011年(平成23年) | 21 | 12 | 9 | 6 | 9 | 4 | 61(54) | 128 | |||||||
| 2013年(平成25年) | 9 | 9 | 9 | 6 | 21 | 2 | 4 | 60(57) | 128 | ||||||
- 1982・83年は1月1日時点、1984年以降は4月1日時点。
- 『私鉄車両編成表』各年版(ジェー・アール・アール)
保存車両
以下の車両が保存されている。
- デハ102 - 埼玉県長瀞町・長瀞オートキャンプ場
- クハニ22[要出典] - 埼玉県熊谷市・スナック
- クハニ20形 - 埼玉県長瀞町・長瀞オートキャンプ場
- クハ602 - 埼玉県熊谷市・秩父鉄道広瀬川原駅(留置、後に解体)
- 2000系(車番不明) - 埼玉県秩父市・資材置場
- デキ3 - 埼玉県熊谷市・運送会社敷地
- デキ4 - 埼玉県熊谷市・運送会社敷地
- デキ5 - 埼玉県秩父市・資材置場
- デキ101 - 埼玉県熊谷市・秩父鉄道広瀬川原駅(留置)
他にも貨車が多数売却されており、その数は把握できない。各形式の項目も参照。
ロケ撮影など
鉄道線は、映画、テレビドラマ、CM撮影などで使用されることが多い。広瀬川原車両基地構内や熊谷駅構内、三峰口駅のプラットホームなどがロケーション撮影に使用されている。
- やしがにのウインク
- ブラタモリ
- 西村京太郎トラベルミステリー・鉄道捜査官
- ぶらり途中下車の旅・じゅん散歩など
- ロンドンハーツ - SLパレオエクスプレスを「ラブトレイン」で使用
- 東映の特撮ヒーロー番組には1970年代後半以降、多く登場している。
- 広瀬川原車庫
- 砂の器(テレビドラマ)
- 九死に一生スペシャル - 再現ドラマで使用
- 新幹線大爆破(映画) - ただし、設定は北海道夕張となっている。
- スーパー戦隊シリーズ
- 仮面ライダーシリーズ
- 武州荒木駅 - 鴉『列車』(PV)
- 行田市駅
- ローソン (CM) - 「行田駅」として撮影
- 陸王
- ふるカフェ系 ハルさんの休日
- 熊谷駅 - 感染列島(映画)
- 上長瀞駅
- 恋するハニカミ、大塚愛『金魚花火』(PV)
- 烈車戦隊トッキュウジャー第5話 - シャドーラインに侵略されているときは「腹ペコ駅」で、怪人を倒した後は「大盛駅」に看板が変わっていた。
- 野上駅 - 天体観測
- 皆野駅 - 黄泉がえり(映画)、ドラッグストア・ガール(映画)
- 秩父駅
- 武州中川駅 - ザ・スーパーガール第34話
- 武州日野駅 - 時効警察
- 三峰口駅 - トワイライト ささらさや:「ささら」駅として登場
索道事業
関連会社
- 秩父鉄道観光バス - バス(貸切観光バス・高速乗合バス・特定輸送)
- 秩鉄商事 - 卸、販売、熊谷駅南口でのコンビニエンスストア(セブン-イレブン)経営、レストラン(ガーデンハウス有隣、豚みそ丼専門店 有隣)経営。
- 秩父建設 - 建設、電気工事
- 長瀞不動寺奉賛会(非連結子会社)
- 秩父観光(非連結子会社)
