細木数子

日本の女性占術家、タレント (1938-2021) From Wikipedia, the free encyclopedia

細木 数子(ほそき かずこ、1938年昭和13年〉4月4日 - 2021年令和3年〉11月8日)は、日本の占術家タレント著作家。テレビ出演時には「心照学研究家」「人間学研究家」などの肩書きを用いることもあった。東京都渋谷区出身。養子は占術家細木かおり。中国の易学を基にしたとされる「六星占術」で知られる[1]

死没 (2021-11-08) 2021年11月8日(83歳没)
日本の旗 日本・東京都
別名 細木先生
概要 ほそき かずこ 細木 数子, 生誕 ...
ほそき かずこ
細木 数子
生誕 1938年4月4日
大日本帝国の旗 日本東京府東京市(現・東京都渋谷区
死没 (2021-11-08) 2021年11月8日(83歳没)
日本の旗 日本・東京都
別名 細木先生
職業 占術家
タレント
活動期間 占術家:1982年 - 2019年
タレント:2003年 - 2008年
代表作 ズバリ言うわよ!
幸せって何だっけ 〜カズカズの宝話〜
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来歴

生い立ち

1938年、東京渋谷に8人兄妹の四女として生まれた。父の細木之伴民政党院外団壮士として活動していた[2]。之伴のもとには大野伴睦松葉会関係者らが出入りしていたとされる[3]

之伴は太平洋戦争が始まる頃に政治活動から身を引き、「ロマンスクラブ」というカフェを始めた[4]。同店は後に「南海」と改称された。

1945年2月、数子が6歳のときに之伴が70歳で病没した[5]。なお、佐野眞一『あぶく銭師たちよ!―昭和虚人伝』では、之伴の死去時期を「昭和21年」としている[6]

1947年、母・ミツは戦後のバラック小屋を改造して「娘茶屋」というおでん屋を始めた。

1954年頃、ミス渋谷に選ばれたとされる。また、成徳女子高等学校在学中に宝塚音楽学校に合格したものの入学を辞退したとする記述もあるが、出典は確認できない。その後、高校を中退した。

銀座での活動

1955年、東京駅高架下で「ポニー」というスタンド式の喫茶店を開業した[7]。その後、「ポニー」を売却し、その資金を元に新橋近くでクラブ「潤」を開店した。

1958年には、銀座にクラブ「かずさ」を開店した。

1963年、来店客だった静岡県の眼鏡店経営者と結婚したが、その後離婚した[8]

1969年、赤坂にサパークラブ「艶歌」を開店した。

1974年、赤坂にディスコ「マンハッタン」を開店した。

1975年、島倉千代子の金銭問題の整理に関与したとされ、以後は同人の芸能活動にも関わるようになった。

1976年、弟の細木久慶が新自由クラブ推薦で東京4区から衆議院議員選挙に出馬した[9]

1977年、芸能プロダクション「ミュージック・オフィス」を設立し、「光星龍」の名義で代表を務めた[10]。また、この頃には島倉千代子のマネージャーも務めていたとされる[11]

占い師として

1982年、独自の研究を基にしたとされる「六星占術」に関する書籍を出版した。1985年刊行の『運命を読む六星占術入門』はベストセラーとなり、その後も六星占術関連の著作を多数発表した[注 1]

1983年陽明学者の安岡正篤と婚姻届を提出したが、安岡側親族は婚姻無効を主張し調停を申し立てた[12]。その後、1983年12月に安岡は死去し[10]、1985年に婚姻を無効とする和解が成立した。

1993年、細木が先祖供養として勧めていた墓石購入を巡り、相談者らによる損害賠償訴訟が各地で起こった[10]。報道によれば、墓の鑑定料や高額な墓石購入を巡ってトラブルになったとされる[10]

テレビ出演

2003年頃から、細木が人生相談を行う特別番組が高視聴率を記録したことを受け、各局でレギュラー番組を持つようになった。

2004年には、TBSズバリ言うわよ!』、フジテレビ『幸せって何だっけ 〜カズカズの宝話〜』などのレギュラー番組が放送された。番組にはくりぃむしちゅーネプチューンらが出演した。

番組内では出演者や相談者に対する率直な発言や叱責が話題となり、芸能人に改名を勧めることもあった。改名を勧められた人物として、モンキッキー(旧芸名・おさる)やハッピハッピー。(旧芸名・コアラ)などがいる[13][14]

一方で、死後におさるが出演したYouTube番組「街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜」では、細木について「テレビ上のキャラクターを演じていた面があった」と語っている[15]

テレビ出演引退後

2008年3月をもってテレビのレギュラー出演から退いた。本人は理由について、「テレビ仕事の充電期間を設けたい」「本業に専念したい」などと説明している。これに伴い、『ズバリ言うわよ!』および『幸せって何だっけ 〜カズカズの宝話〜』も放送を終了した。

以後はテレビへの露出が減少したものの、『六星占術』関連のCMなどには引き続き登場していた。2013年にはTBS『有田とマツコと男と女』へ出演し、くりぃむしちゅー有田哲平と約5年ぶりに顔を合わせている。

2018年には、『六星占術』シリーズを刊行していたKKベストセラーズから版権を引き上げたと報じられた[16]。同年8月には、飛鳥新社から2019年版が刊行されている[17]

2019年には、後継者とされる養女の細木かおりが『しゃべくり007』へ出演した。

2021年11月8日、呼吸不全のため東京都内の自宅で死去[18][19]。訃報は同月10日に養女の細木かおりから公表された[20]

その他

2005年8月9日放送のTBS系『ズバリ言うわよ!』では、ゲスト出演したレイザーラモンHGに対する厳しい発言が話題となった。

この場面は、2026年配信のNetflixドラマ『地獄に堕ちるわよ』でも描かれており、レイザーラモンHG本人が出演することが報じられている[21]

評価

細木は、六星占術を広く知らしめた人物として知られる一方、その強い言動や高額な墓石購入を巡る問題などについて批判を受けることもあった[10]

テレビ番組では出演者に対する率直な発言や叱責が話題となり、そのキャラクターは賛否両論を呼んだ。一方で、共演者からは礼儀正しく気遣いのある人物だったと語られることもある[22]

批判

細木に対しては過去の経歴やメディアでの言動に関して、以下の批判がある。

  • かねてから細木の勧める先祖供養に対し、墓石業者や仏壇業者と組んだ“霊感商法”的な商売ではないかという批判があるが、細木は自著で、業者と組んでいるわけではないと否定し、「そうした疑問を抱く方もときおりおられますが、心が曲がっていることを残念に思います」と述べている[23]。しかし細木の著書の巻末には事務所本部として東京駅前の久保田家石材関連企業の事務所や全国各地にある同社の支店、営業所などの連絡所一覧が載っている[10]
  • 2006年5月1日に放送されたフジテレビの月9ドラマ『トップキャスター』第3話にて主人公がある占い師の詐欺行為を特集して報道する内容が放送されたが、明らかに細木や被害者も出ている細木の霊感商法の実態を知った上で起用し細木の権威を増長させているテレビ側を正面から皮肉った自虐をするような内容だったために当時人気絶頂期であった細木は激怒し、フジテレビ側に圧力をかけ第3話に対して金輪際の販売と配信をやめさせるよう仕向け、制作側の人間を謝罪させるまで追い込んだ。この騒動やこの騒動後すぐに週刊現代で連載され始めた後述の「魔女の履歴書」によって当時人気絶頂期にあった細木の恐喝や被害者も出ていた霊感商法に対する批判や懐疑的な意見が増えていくことになった[24]
  • 週刊現代』でノンフィクションライター溝口敦の手による「魔女の履歴書」と題した細木の半生を追った2006年5月中旬から連載されていたルポ内で、売春斡旋や暴力団との深い関係、 神煕玲からの占いパクリ疑惑、多額な金銭を要求する霊感商法や恐喝を指摘された。それに対して細木は2006年6月に連載差し止めと名誉毀損で6億円の損害賠償を求める訴訟を起こした。溝口によると細木の訴えは当時出演していたTBS系の『ズバリ言うわよ!』やフジテレビ系の『幸せって何だっけ 〜カズカズの宝話〜』を継続させるための延命工作で、2008年3月に2番組を細木が降板後、裁判所の和解に応じて、同年7月に細木は訴訟を取り下げた[25]
  • 2007年3月ごろ、『細木数子の参拝作法』などで放送した、神社の参拝の方法(音を立てないように拍手を打つ、女性は皇后に倣って一拝のみで拍手を打たない、など)が間違っているとして、全国の神社・氏子などから苦情が寄せられ、東京練馬石神井の「氷川神社」のウェブサイトには「ある占い師が、テレビで間違った作法を教えている」という内容の文章を記載している[26]。また神社本庁も取材に対し「間違った参拝作法をテレビで公言している。(細木サイドに)指導してほしい、という苦情がかなりきています」と明かしている[27]
  • 月刊誌 『サイゾー』は島倉千代子との過去(数億円の搾取)や、占い師業界の中での評価を理由に批判を行っている[28]
  • 霊感商法問題に積極的に取り組んでいた弁護士山口広によると、霊感商法の代表例である高島易断に関する相談は1990年以前からあったが、毎年10件足らずの相談で単発的に100万円ほどの被害があった[29]。それが、悪質な墓石商法などで知られる細木数子、スピリチュアル・カウンセラーを名乗っていた江原啓之といった人物を視聴率目当てに起用していたテレビや売上目的で特集を組んでいた出版社による宣伝が活発になるにつれ、国民生活センターが集計した祈祷などに関連して法外な金銭を自身や家族、親戚が支払わされているといった相談数が2002年から2005年までの4年間だけでも、429件、536件、751件、819件…と急増していった[29]

親族

出演

テレビ番組

書籍

著書

関連作品

ウェブドラマ

関連項目

参考文献

脚注

外部リンク

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