統合進歩党

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成立年月日 2011年12月5日法規上12月15日
解散年月日 2014年12月19日
解散理由 憲法裁判所の判決により強制解散
大韓民国の旗 韓国政党
統合進歩党
통합진보당
成立年月日 2011年12月5日法規上12月15日
前身政党 民主労働党
国民参与党
新進歩統合連帯朝鮮語版
解散年月日 2014年12月19日
解散理由 憲法裁判所の判決により強制解散
後継政党 民衆連合党(事実上)[1]
進歩正義党(一部)
政治的思想 進歩主義
左翼ナショナリズム
親北朝鮮
政治的立場 左派[2]
公式カラー     紫色
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統合進歩党
各種表記
ハングル 통합진보당
漢字 統合進步黨
発音 トンハプチンボダン
日本語読み: とうごうしんぽとう
英語表記: The Unified Progressive Party
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統合進歩党(とうごうしんぽとう、韓国語: 통합진보당)は、かつて存在した韓国の政党

公式略称進歩党だが、一部メディアでは統進党の略称を使用する場合もある[3]

2011年12月5日、左派政党である民主労働党(以下、民労党)と社会自由主義政党の国民参与党(以下、参与党)及び進歩新党離党派の新進歩統合連帯朝鮮語版(以下、統合連帯)が合同して結成された。

2012年末に行われる大統領選挙の前哨戦となった4月の総選挙では最大野党である民主統合党(以下、民主党)と選挙協力を実施、与党セヌリ党の不毛地帯である全羅道を除いた地域区で統一候補を擁立して戦った結果、13議席(うち比例代表6)を獲得した。しかし選挙後に比例代表候補選出不正疑惑が発覚、不正選挙を否定する党権派と不正選挙を認め刷新を求める非党権派が激しく対立、中央委員会が党権派党員によって妨害されて中断に追い込まれる事態に陥った。その後、非党権派と党権派が共に非常対策委員会を組織する事態となり、統合進歩党は事実上の分裂状態になった(後述)。

指導部選挙は、インターネット投票と現場投票およびモバイル投票で25日から28日まで行われる予定であったが、インターネット投票初日からサーバーに技術的障害が発生したため中断[4]された。改めて7月9日から14日に掛け、オンライン投票と現場投票、ARSモバイル投票で党指導部選出選挙が行われた結果、新党権派の姜基甲候補が旧党権派の候補を大差で破って当選、最高委員も新党権派が多数を占めた。しかし、旧党権派議員の除名が否決されたことをきっかけに離党者が続出、新党権派は党を解散した上で党刷新に反対する旧党権派を排除した新たな政党を結成する方針を固めた。

党再建に向けた旧党権派との交渉が不調に終わったことを受け、姜代表は9月6日に党の分党を宣言した。これにより分党に向けた手続きが取られることになったため、進歩党は党結成から1年も経たずに分裂することになった[5]。新党権派議員4名の自発的除名(7日)、姜基甲代表離党(10日)、権永吉・千永世前民労党代表の離党(11日)など議員や党重要幹部の離党が相次いだ他、旧参与党系の党員7000名余りも集団離党した。一方、旧党権派は新党権派関係者の離党が相次いだ事を受け、緊急党大会の開催を決定するなど党の再整備に乗り出した[6]

9月16日に臨時党大会が行われ、カン・ビョンギ前慶尚南道副知事を非常対策委員長に任命、10月20日までに大統領候補を選出することを決定した。10月15日から五日間行われた党内選挙の結果、65%弱の支持を得た李正姫前共同代表を進歩党の大統領候補に選出した[7]。しかし、投票日を目前に控えた12月16日、「国民が望む政権交代を実現するため」として立候補辞退した[8]

2013年2月18日から22日にかけて行われた党職者選挙の結果、李正姫前共同代表が投票した選挙権者の九割以上の賛成を得て新たな党代表に選出された。

2014年12月19日、大韓民国憲法裁判所の審判により、統合進歩党は「親北」・「民主的基本秩序に反する」政党と判断され、強制解散の決定を下された。同党は即刻解散し、所属の大韓民国国会議員5名は議員の資格を喪失した[9]。同日、大韓民国の中央選挙管理委員会はこの解散宣告を受け、同党の政党登録を抹消した[10]

2016年2月に結成された民衆連合党には、統合進歩党の元議員や関係者が多数参加しており、事実上の後継政党とされている[1]

2016年2月、産経新聞は日本にある朝鮮大学校の元幹部が北朝鮮本国の指示のもと、統合進歩党や前身の民主労働党を支援していたと報道した[11]

結成経緯

2011年6月1日、「進歩政治大統合と新しい進歩政党建設のための進歩陣営代表者連席会議」の場において、2008年に分裂した民労党と進歩新党が再結合して新たな統合進歩政党を建設することに合意した[12]。しかし、9月4日に行われた進歩新党の党大会で新設合党案件への賛成票が成立要件に必要な3分の2に満たず否決され、統合は白紙に戻った[13]

10月26日のソウル市長補選以後、民労党と参与党(盧武鉉大統領の側近である柳時敏が2010年1月に結成した政党)及び進歩新党を離党した沈相奵や魯会燦が結成した統合連帯による統合論議が進められた[14]。そして11月20日、民労党と参与党および統合連帯の3者による統合新党の結成に合意し、総選挙前までは各党派から一人ずつ参加する三人代表制(法的代表は民労党の李正姫代表)で運営することも決められた[15]。統合政党の党名は党員と国民世論調査の結果、「統合進歩党」とすることで決定し、各党の党大会における合党手続きを経て、12月5日に三党は統合を公式宣言して「統合進歩党」が発足した[16]

略称について

略称に関し、党役員などは「進歩党」を用いていたが、この略称について韓国の中央選挙管理委員会(以下、中央選管)は「進歩新党と混同する恐れがある」と指摘した他、進歩新党からも党名と略称について「進歩政治勢力をすべて統合したような党名を決めたのは政治的道義に反する」と反発の声が挙がった[17]

総選挙後、政党支持2%未満の政党は自動的に解散される政党法の規定に基づいて進歩新党が解散されたことを受け、党名を「統合進歩党」から「進歩党」に改める方針を明らかにしたが、元・民労党の党員が「進歩党結成準備委員会」の登録申請を中央選管に行い、5月9日に登録されたことで党名改称は不可能となった[18][19]。しかし結成準備委員会が11月8日に自主解散したことを受け、翌9日に「進歩党」の略称届出を中央選管に行い受理された[20]

沿革

  • 2011年
    • 11月20日:李正姫民労党代表、柳時敏参与党代表、魯会燦統合連帯代表。3者統合による新党結成に合意したことを発表[21]
    • 12月5日:民労党と参与党および統合連帯、3者合同を正式決議[22]
    • 12月11日:創党出帆式[23]
    • 12月15日:中央選挙管理委員会に登録[24]
  • 2012年
    • 2月5日:総選勝利前進大会[25]
    • 2月23日:全国民主労働組合総連盟(以下、民主労総)の前委員長である趙俊虎を共同代表に選任。
    • 3月6日:統合進歩党と民主労総、政策協約を締結。
    • 3月10日:民主党との選挙協力(野圏連帯)に合意[26]
    • 4月11日:第19代総選挙、選挙前を6上回る13議席を獲得、自由先進党を抜いて3党に[27]
    • 5月3日:4月総選挙の比例代表候補党内予備選における代理投票や幽霊投票など不正行為を確認した真相調査報告書発表[28]
    • 5月12日:非常対策委員会構成と刷新案を議論するため開かれた第1次中央委員会が党権派(主流派)の妨害によって中断[29]
    • 5月14日:党刷新と姜基甲院内代表を非常対策委員長とする非常対策委員会構成案を賛成多数で議決[30]。李正姫など共同代表団は辞任[31]
    • 5月20日:主流派、独自の非常対策委員会を設置。
    • 5月21日:検察、比例代表候補選出不正疑惑の捜査のため進歩党中央党舎に家宅捜索を実施、党員名簿が収納されているサーバーなどを押収[32]
    • 5月29日:比例代表候補9名と柳時敏前代表が中央選管に候補者辞退届を提出。
    • 6月6日:ソウル市党党紀委員会、中央委員会の辞任勧告を拒否した議員2名を含む候補4名の除名を決定。
    • 7月10日:議員団総会で新たな院内代表に沈相奵を選出[33]
    • 7月12日:民主労総の最大産別組合である金属労組の委員長が離党届を提出[34]
    • 7月15日:党指導部選出選挙で新党権派の姜基甲が当選[35]
    • 7月26日:李ソッキ・金ジェヨン両議員に対する除名案の採決が否決[36]
    • 8月7日:新党権派、統合進歩党を解散し、新たな政党を結成する方針を表明[37]
    • 8月14日:民主労総中央執行委員会、統合進歩党への支持撤回を決定[38]
    • 9月6日:姜基甲代表、統合進歩党の分党を宣言。
    • 9月7日:新党権派、議員総会を開催。新党権派議員4名が除名され、進歩党の国会議員は9名となった[39]
    • 9月10日:姜基甲代表が離党。同時に新党権派の新党に加わらず、事実上の政界引退を表明[40]
    • 9月11日:権永吉・千永世前民労党代表が離党[41]
    • 9月13日:沈相奵と魯会燦ら国会議員3名が離党[42]
    • 9月16日:臨時党大会。非常対策委員長にカン・ビョンギ前慶尚南道副知事、院内代表にオ・ビョンユン議員、書記長にはアン・ドンソプ京畿道党委員長をそれぞれ任命。任期は来年の3月まで[43]
    • 10月20日:大統領候補に李正姫前共同代表を選出。
    • 12月16日:李正姫候補、立候補を辞退。
  • 2013年
    • 2月22日:党代表に李正姫前共同代表を選出[44]
    • 8月28日:国家情報院と水原地検は、李石基議員など進歩党関係者が国家基幹施設破壊などを企てたとの容疑で議員事務所などを家宅捜索するとともに党幹部など3人を逮捕[45]
    • 9月4日:国会は、内乱陰謀疑惑の中心人物とされる李石基に対する逮捕同意案を、在席議員289名中258名の賛成で可決。同日、国情院は李石基に対する勾引状を執行[46][47]。翌5日、李石基を内乱陰謀などの容疑で逮捕[48]
    • 11月5日:韓国政府は閣議で、法務部が提出した「違憲政党の解散審判請求の件」を議決。同日、憲法裁判所に違憲政党解散審判請求を提出[49][50]
  • 2014年
    • 6月4日:第6回全国同時地方選挙。現職基礎団体長2名が落選、広域議会3名(いずれも比例)と基礎議員34名の当選に留まる[51]
    • 6月12日:大法院は、米韓自由貿易協定(米韓FTA)批准同意案の国会強行採決に反対して本会議場で催涙弾の粉を撒いた金先東(国会議員)に対し懲役1年・執行猶予の原審を確定。これにより議員職を喪失[52]
    • 12月19日:大韓民国憲法裁判所の審判により解散され、所属議員5名は議員の資格を喪失した[9]。大韓民国憲政歴史上初めての政党解散である[53]。また同日、中央選挙管理委員会に政党登録を抹消された[10]

党役職者

現行指導部
役職 氏名(ハングル) 経歴
代表 李正姫(이정희)
  • 民弁女性福祉委員会委員長
  • 第18代国会議員
  • 民主労働党第4期代表
  • 第18代大統領選挙統合進歩党候補
院内代表 オ・ビョンユン(오병윤)
  • 第19代国会議員(光州市西区乙)
  • 民主労働党事務総長(2008年7月)
最高委員 キム・スンキョ(김승교)
  • 現・民主民生平和統一主権連帯議長
  • 現・ソウル一般労働組合諮問弁護士
  • 前・漢城大不動産大学院外来教授
  • 前・民主労働党中央党規委員長
  • 前・統合進歩党非常対策委員
ミン・ビョンニョル(민병렬)
  • 現・統合進歩党最高委員
  • 現・民主労総釜山地域本部諮問委員
  • 前・統合進歩党革新委共同執行委員長
  • 前・統合進歩党釜山市党共同委員長
  • 前・民主労働党釜山市党委員長
  • 前・第19代総選影島区野党統一候補
  • 前・民主労働党創党発起人
アン・ドンソプ(안동섭)
  • 民主労総水原地域金属労組委員長
  • 水原非正規職労働センター所長
  • 民主労働党京畿道党委員長
  • 統合進歩党京畿道党共同委員長
  • 統合進歩党事務総長
ユ・ソンヒ(유선희)
  • 現・九老勤労者福祉センター理事
  • 現・親環境無償給食九老運動本部常任代表
  • 現・統合進歩党最高委員
  • 前・民主労働党第1期最高委員
  • 前・民主労働党臨時委員長
  • 前・統合進歩党九老委員長
イ・ジョンヒ(이정희)
  • 現・慶南女性連帯共同代表
  • 現・統合進歩党慶尚南道党副委員長
  • 前・民主労働党サチョン市地域委員長
  • 前・サチョン市議会議員
  • 前・サチョン進歩連合常任代表
チョン・ヒソン(정희성)
  • 前・光州地域一般労働組合委員長
  • 前・民主労総光州全南地域本部長
  • 前・民主労総副委員長
  • 前・統合進歩党中央委員
チェ・ヒョンゴン(최형권)
  • 前・全国農民会総連盟順天郡農民会会長
  • 前・民主労働党最高委員
  • 前・全国農民会総連盟政治委員会委員長
  • 前・全国農民会総連盟副議長
出典:사람들(人々)、統合進歩党ホームページ(2013年7月28日閲覧)
歴代代表
  • カン・ビョンギ(非常対策委員長、2012年9月16日~2013年2月22日) 
  • ミン・ビョンニョル(代表代行、2012年9月10日~16日) 
  • 姜基甲(代表、2012年7月15日~9月10日)
  • 共同代表(2011年12月11日~2012年5月14日)
    • 李正姫(民主労働党代表)法的代表
    • 柳時敏(国民参与党代表)
    • 沈相奵(統合連帯代表)
    • 趙俊虎(民主労総指導委員)
歴代院内代表
  • オ・ビョンユン(2012年9月16日~)
  • 沈相奵(2012年7月10日~27日)

政策

5大ビジョン
  1. 国の主権確立
  2. 福祉国家建設
  3. 韓半島平和と統一 
  4. 緑色生態社会建設
  5. 韓国政治改革
出典[23]
綱領については당헌/강령(党憲/綱領)(統合進歩党ホームページ)を参照。

党勢推移

国会議員選挙
年月日 当選者数 政党
得票率 
合計 地域区 比例代表
第19代 2012年4月12日 13 7 6 10.30%
地方選挙
選挙 年月日 広域団体長 基礎団体長 広域議会 基礎議会
合計 地域区 比例代表 得票率 合計 地域区 比例代表
第6回全国同時地方選挙 2014年6月4日 0 0 3 0 3 4.26% 34 31 3
出典:선거통계시스템(選挙統計システム)、2014年6月11日閲覧

出来事

出典

関連項目

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