織田家の次期当主・織田信長は子分たちと山賊相手の喧嘩をして、ボロボロの姿で末森城に帰参していた。母の土田御前や平手政秀ら重臣たちは、織田家の次期当主らしからぬ振る舞いに対し叱咤()するも、当の信長は、鉄砲の試し撃ちの光景に夢中になっていた。
新たな戦の道具として重臣に知られていたこの鉄砲に関して、戦ではまるで役に立たないからと仕入れに対する猛反対の声が上がっていた。しかし、信長は無断で鉄砲を購入してしまい、さらに鉄砲商人を独断で臣下に加えたことにより、重臣の信長に対する不満は増すばかりであった。
一方で、当主・織田信秀と斉藤道三の間で和睦が成立したことで、道三の娘・濃姫との政略結婚の準備が着々と進められていた。