西武秩父駅
埼玉県秩父市にある西武鉄道の駅
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概要
駅名に「西武」を含む。地元での通称は「西武駅」[注 1]。
『JTB時刻表』(JTBパブリッシング)の索引地図では秩父市の代表駅として表記されていない[注 2]ものの、東京都区部からの列車が発着していることから、観光ガイドなどでは秩父市や秩父地方の玄関口として紹介されることがある。
秩父鉄道秩父本線とは御花畑駅で乗り換えが可能であり[注 3]、改札脇から構内商業施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」の前を通り、秩父本線の踏切を渡ると徒歩5分程度で到着する[注 4]。秩父鉄道への直通列車も設定されているが(土休日ダイヤのみ)、その本数は少ないため、御花畑駅まで徒歩で乗り換える場合が多い。
歴史

- 1969年(昭和44年)10月14日 - 埼玉県立秩父農工高等学校(現・埼玉県立秩父農工科学高等学校)跡地に開業。
- 秩父駅と隣接して駅を建設する構想もあったが、秩父農工高等学校を移転させることにより広大な敷地が確保できることなどから、現在地に駅を設置することになった。また、対都心輸送の競合となるため、秩父鉄道側の強い反対もあったとされる。
- 1989年(平成元年)4月1日 - 秩父鉄道との直通運転開始[4]。駅の構造上、三峰口方面のみの発着となる。長瀞方面は通過。
- 1991年(平成3年) - 直営の商業施設「西武秩父仲見世通り」がオープン。
- 1994年(平成6年) - すべてのホームでブザーに代わり発車メロディ(カンノ製作所製)を導入。
- 2000年(平成12年) - 関東の駅百選に選定[5]。選定理由は「秩父の山と物産が融合したスイス風のユニークなスタイルの駅」[5]。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅。単式ホーム部分が1番ホーム、島式ホーム部分が2・3番ホームである。1番ホームには特急「ちちぶ」が発着する。改札口の電光掲示板では「1」ではなく池袋駅と同様に「特」と表示されている。
1番ホームの東側(配線図では1番ホームの下側)に改札内コンコースがある。改札内コンコースと2・3番ホームは跨線橋で連絡しており、エスカレーターとエレベーターが設置されている。また、改札内コンコースと1番ホームとの間には有人の中間改札口が設置されており、駅員が乗車券・特急券をチェックする。
1994年より自動改札機が設置されており[注 5]、磁気券およびPASMOなどの交通系ICカードやタッチ決済が利用できる[注 6]。
自動改札機で取り扱うことのできない乗車券類を所持する乗客は有人通路(お客さまご案内カウンター)で取り扱う。
また、臨時改札口もあり、秩父夜祭の際などに使用される。
トイレは、改札内のほか、商業施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」にも設置されている。「仲見世通り」時代も設置されていた。
のりば
(出典:西武鉄道:駅構内図)
- 秩父鉄道秩父本線との連絡線が横瀬寄りにあり、直通列車が行き来する。渡り線はダブルスリップになっている。横瀬方面と長瀞方面とを行き来する列車は当駅ホームに入線せず、直接横瀬駅と御花畑駅を結んで運転する。一方、三峰口方面とを行き来する列車は、一度当駅ホームに停車して客扱い・乗務員交替を行ってから方向転換して双方の路線を直通する。このため、長瀞・三峰口の併結列車は、当駅ではなく手前の横瀬駅で分割・併合作業を行う。
- 直通列車の運賃計算にあたっては、当駅と御花畑駅は同一駅として扱われている。例えば、三峰口行列車に当駅から乗車した場合は、御花畑駅から全区間秩父鉄道線に乗車したものとして運賃を計算する。また、秩父鉄道の御花畑駅 - 影森駅間を含む定期券を有する場合、当駅での乗降も可能である。
- 2・3番ホームの有効長は10両編成分あり、定期列車では土曜・休日ダイヤに当駅 - 元町・中華街駅間を走行する座席指定制直通列車「S-TRAIN」が西武40000系電車を使用して1往復運転され[10]、こちらのホームに発着する。それ以外の列車は、2・3番ホームに最大8両編成まで発着する。2013年5月1日の深夜から2日の未明にかけて、東急5050系4102編成(10両編成)が試運転として当駅に入線した[11]。
- 1番ホームと2番ホームの間に留置線が2本あった。最近では定期列車では使用されず、年間を通じても毎年12月3日の秩父夜祭の臨時ダイヤの際に入線する程度で、2016年頃からは全く使用された形跡がなかった。[独自研究?]2017年11月頃から電留線の本線合流側の4両分程度が撤去され、跡地を活用して1番線の線路の線形が若干変更され、特急ホームの有効長は001系「Laview」の運転開始に備えて8両編成分まで延伸された。なお、夜間停泊等の留置はすべて横瀬駅まで回送されている。
- 改札口(2022年7月)
- 中間改札口(2022年7月)
- 自動券売機(2022年7月)
- 1番ホーム(2022年7月)
- 2・3番ホーム(2022年7月)
配線図
| ← 三峰口方面 |
→ 長瀞・羽生方面 |
|
| ↓ 吾野・池袋方面 | ||
| 凡例 出典:[12] |
||
- 羽生方向。左から秩父鉄道秩父本線の本線、長瀞方面の連絡線、当駅3番線(2020年6月)
- 吾野方向。手前中央は当駅3番線、その右が長瀞方面の連絡線、一番右側は秩父鉄道秩父本線の本線。右奥分岐は三峰口方面の連絡線(2020年6月)
商業施設
西武秩父仲見世通り

1991年4月23日に、駅隣接の敷地内に開業した西武鉄道直営の商業施設。当駅改札口と秩父鉄道の御花畑駅をつなぐ連絡通路を兼ね、屋根つきの広い通路の両側に、飲食店や売店のほか、日本酒や蕎麦など、秩父地方の名産品を販売する店舗が並び、イベントスペースも設置されていた。下記の新施設への改築工事のため、2016年2月に連絡通路を閉鎖、4月から5月29日にかけて全店舗が閉店し、大半が解体された。
西武秩父駅前温泉 祭の湯

2017年4月24日にグランドオープンした、物販や飲食店を備える複合型温泉施設である[8][9]。地上2階建てで、新築部分と西武秩父仲見世通りをリニューアルする部分で構成され、温泉、飲食・イベント、物販の3エリアに分けて整備された。
秩父観光と秩父温泉ブランドの向上を目指し、秩父夜祭をはじめとする秩父地域において年間300以上開催されている「祭」をテーマに据え、施設全体に祭をコンセプトにした意匠を施している。
1階の大部分は「ちちぶみやげ市(物販エリア、約466平方m)」と「呑喰処 祭の宴(飲食・イベントエリア、約736平方m)」であり、改札よりに土産物・名産品の販売スペースと売店があり、中央にフードコートを設けて食事を提供している。「祭の湯(温泉エリア、約2170平方m)」は1階の奥に受付とレストラン、2階全体を温泉・岩盤浴・休憩スペースとした。露天風呂と内湯があり、露天風呂は天然温泉の岩風呂や日本全国の温泉を汲み上げた人工温泉「花見湯」、内湯は高濃度人工炭酸泉やジェットバスの他サウナがある。岩風呂では温泉を使用しており、泉質は含ヨウ素 - ナトリウム - 塩化物冷鉱泉[13]。休憩スペースは大部屋タイプと翌朝まで仮眠ができる個室(プレミアムラウンジ)を設置している。
合わせて駅のリニューアルも実施され、駅舎外装や改札内外コンコース、特急改札口、特急ホーム、跨線橋を和風イメージに改装するとともに、駅前広場と駐車場も整備された。
2024年9月8日を以て岩盤浴の営業を終了し[14]、跡地にプライベートサウナ「月 -tsuki-」「滝 -taki-」が同年10月25日に開業した[15]。予約はチケットサイト「アソビュー!」での事前予約か、空きがあれば当日の予約も可能となっている。
利用状況
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通りである。
| 年度 | 1日平均 乗降人員[* 2] |
1日平均 乗車人員[* 3] |
出典 |
|---|---|---|---|
| 1990年(平成2年) | 9,205 | 4,694 | |
| 1991年(平成3年) | 9,160 | 4,685 | |
| 1992年(平成4年) | 9,309 | 4,761 | |
| 1993年(平成5年) | 9,337 | 4,770 | |
| 1994年(平成6年) | 9,392 | 4,801 | |
| 1995年(平成7年) | 9,087 | 4,644 | |
| 1996年(平成8年) | 8,969 | 4,580 | |
| 1997年(平成9年) | 8,491 | 4,329 | |
| 1998年(平成10年) | 8,328 | 4,250 | |
| 1999年(平成11年) | 8,015 | 4,057 | [埼玉県統計 1] |
| 2000年(平成12年) | 8,045 | 4,068 | [埼玉県統計 2] |
| 2001年(平成13年) | [西武 2] 7,922 | 3,981 | [埼玉県統計 3] |
| 2002年(平成14年) | [西武 3] 8,034 | 4,045 | [埼玉県統計 4] |
| 2003年(平成15年) | [西武 3]8,194 | 4,131 | [埼玉県統計 5] |
| 2004年(平成16年) | [西武 3]8,270 | 4,194 | [埼玉県統計 6] |
| 2005年(平成17年) | [西武 3]8,065 | 4,092 | [埼玉県統計 7] |
| 2006年(平成18年) | [西武 3]7,879 | 4,002 | [埼玉県統計 8] |
| 2007年(平成19年) | 7,558 | 3,844 | [埼玉県統計 9] |
| 2008年(平成20年) | 7,570 | 3,834 | [埼玉県統計 10] |
| 2009年(平成21年) | 7,194 | 3,629 | [埼玉県統計 11] |
| 2010年(平成22年) | 6,919 | 3,514 | [埼玉県統計 12] |
| 2011年(平成23年) | 6,691 | 3,384 | [埼玉県統計 13] |
| 2012年(平成24年) | 6,655 | 3,360 | [埼玉県統計 14] |
| 2013年(平成25年) | 6,814 | 3,444 | [埼玉県統計 15] |
| 2014年(平成26年) | 6,944 | 3,520 | [埼玉県統計 16] |
| 2015年(平成27年) | 7,043 | 3,589 | [埼玉県統計 17] |
| 2016年(平成28年) | 6,937 | 3,511 | [埼玉県統計 18] |
| 2017年(平成29年) | 7,418 | 3,771 | [埼玉県統計 19] |
| 2018年(平成30年) | 7,229 | 3,665 | [埼玉県統計 20] |
| 2019年(令和元年) | 7,146 | 3,624 | [埼玉県統計 21] |
| 2020年(令和2年) | [西武 4] 3,739 | 1,881 | [埼玉県統計 22] |
| 2021年(令和3年) | [西武 5] 4,790 | 2,435 | [埼玉県統計 23] |
| 2022年 (令和 4年) | [西武 6] 5,756 | 2,900 | [埼玉県統計 24] |
| 2023年(令和5年) | [西武 7] 6,194 | 3,119 | [埼玉県統計 25] |
| 2024年(令和6年) | [西武 1] 6,563 |
駅周辺
バス路線
その他
- 様々な規模での改修・リニューアルが行われているが、山小屋風の駅舎自体は1969年10月14日の開業当初から使用しているものである。
- 2009年10月4日に開催された「西武トレインフェスティバル2009 in 横瀬」では、横瀬車両基地を第1会場、当駅を第2会場とした。当駅ではE31形電気機関車が展示されていた。また、2010年3月28日に実施された同形式のさよなら運転は、当駅での展示を目的として横瀬駅 - 当駅間で実施されている。
- 2011年に放送されたテレビアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』に当駅が登場している。
- 2020年に放送されたテレビアニメ『球詠』に当駅が登場している。
- 2026年に放送されたテレビアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』に当駅が登場している。
