過塩素酸ニッケル(II)

From Wikipedia, the free encyclopedia

過塩素酸ニッケル(II)
Nickel perchlorate hexahydrate
Nickel perchlorate hexahydrate
六水和物
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.033.735 ウィキデータを編集
EC番号
  • 237-124-1
性質
Ni(ClO4)2
モル質量 365.68 g·mol−1
密度 2.98 g/cm³ (水和物)[1]
1.508 g/cm³ (六水和物)
融点 140 °C (284 °F; 413 K) (六水和物)
149 °C (300 °F; 422 K) (部分分解した五水和物) 103 °C (217 °F; 376 K))
259 g/100 mL (六水和物)
溶解度 アルコールアセトンに可溶
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
酸化性
GHS表示:
支燃性・酸化性物質腐食性物質急性毒性(低毒性)水生環境への有害性
Danger
H271, H314, H317, H334, H341, H350, H360, H372, H410
P201, P260, P273, P280, P303+P361+P353, P304+P340+P310, P305+P351+P338, P308+P313, P391[2]
引火点 可燃性
関連する物質
その他の
陰イオン
過レニウム酸ニッケル
硝酸ニッケル(II)
その他の
陽イオン
過塩素酸鉄(II)
過塩素酸銅(II)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。

過塩素酸ニッケル(II)(かえんそさんニッケル、: Nickel(II) perchlorate)は、化学式 Ni(ClO
4
)
2
をもつ無機化合物である。これらの固体の色は水和の程度によって異なる。たとえば、水和物はシアン色結晶、五水和物は緑色結晶、六水和物(Ni(ClO4)2·6H2O)は青色結晶を形成する。過塩素酸ニッケル(II)六水和物はに非常によく溶け、一部の極性有機溶媒にも可溶である。[3]

過塩素酸ニッケル(II)の水溶液は、水酸化ニッケル(II)塩化ニッケル(II)、または炭酸ニッケル(II)過塩素酸で処理することにより得られる。

Ni(OH)2 + 2HClO4 + 4H2O → Ni(ClO4)2·6H2O

2種類の水和物がX線結晶構造解析によって特徴づけられている。すなわち、六水和物[4][5] と八水和物である。[6] そのほかにも、室温で結晶化するとされる五水和物、−21.3 °Cで結晶化するとされる九水和物、四水和物、一水和物が言及されている。[7]

黄色の無水物は、塩化ニッケル(II)を三酸化二塩素で処理することによって得られる。X線結晶構造解析から、Ni は歪んだ八面体環境にあり、過塩素酸配位子が Ni(II) 中心間を架橋していることが示されている。[8]

用途

過塩素酸ニッケル(II)に実用的用途はほとんどない。

関連化合物

  • Ni(ClO4)2 は、NH3 とも化合物を形成し、たとえば Ni(ClO4)2·6NH3 は淡紫色結晶である。[9]
  • Ni(ClO4)2 は、N2H4 とも化合物を形成し、Ni(ClO4)2·2N2H4 は淡色固体、Ni(ClO4)2·5N2H4 は紫色結晶である。[10]
  • Ni(ClO4)2 は、CO(NH2)2 とも化合物を形成し、Ni(ClO4)2·6CO(NH2)2 は黄緑色固体である。[11]
  • Ni(ClO4)2 は、CON3H5 とも化合物を形成し、たとえば Ni(ClO4)2·3CON3H5 は青色固体である。[12]
  • Ni(ClO4)2 は、CON4H6 とも化合物を形成し、Ni(ClO4)2·3CON4H6 は見掛け密度 0.95 g/cm3 の爆発性青色結晶である。[13]
  • Ni(ClO4)2 は、CS(NH2)2 とも化合物を形成し、Ni(ClO4)2·6CS(NH2)2 は淡緑色固体である。[14]
  • Ni(ClO4)2 は、CSN3H5 とも化合物を形成し、Ni(ClO4)2·2CSN3H5·3H2O は青色常磁性結晶、[15] Ni(ClO4)2·3CSN3H5·2H2O は暗色結晶である。[16]
  • Ni(ClO4)2 は、ピリジン ともいくつかの化合物を形成する。[17]

参考文献

関連項目

参照

Related Articles

Wikiwand AI