院内肺炎
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種別
診断
管理
| 生命予後因子(IROAD) | 肺炎重症度規定因子 | MRSA保有リスク |
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上記IROADが3項目以上該当すれば重症群(C群)とする。2項目以下ならば、肺炎重症度規定因子による評価を行い、ひとつでも該当すれば中等症群(B群)であり、該当がなければ軽症(A群)となる。
- A群の治療
- セフトリアキソン(CTRX ロセフィン®)やスルバクタム/アンピシリン(SBT/ABPC ユナシン®)やバニペネム/ベタミプロン(PAPM/BP カルベニン®)などが用いられる。
- B群の治療
- 単剤投与としてはタゾバクタム/ピペラシリン(TAZ/PIPC ゾシン®)、イミペネム/シラスタチン(IPM/CS チエナム®)、メロペネム(MEPM メロペン®)が用いられる。誤嚥や嫌気性菌の関与が疑われない場合はセフェピム(CFPM マキシピーム®)を用い、誤嚥、嫌気性菌の関与を疑う場合はセフェピムCFPM マキシピーム®)にクリンダマイシン(CLDM ダラシンS®)を併用する。原則併用療法としてはセフタジジム(CAZ モダシン®)とクリンダマイシン(CLDM ダラシンS®)の併用を行う。
- C群の治療
- B群の治療にアミカシン(AMK アミカシン®)やシプロフロキサシン(CPFX シプロキサン®)を併用する。
- MRSAが疑われる場合
- バンコマイシン(VCM 塩酸バンコマイシン®)、テイコプラニン(TEIC タゴシッド®)、リネゾリド(LZD ザイボックス®)、アルベカシン(ABK ハベカシン®)を併用する。
- ESBL産出菌が分離されたとき
- カルバペネム系が第一選択となる。
治療効果判定
症状の改善は通常72時間以内に認められるため、急激な増悪を認める場合以外は3日間は抗菌薬は変更しない。緑膿菌など耐性傾向が強い菌をのぞいて初期抗菌薬が有効であれば治療期間は7~10日間とされている。また治療開始後3日以上経過して改善がなければ抗菌薬の変更を考慮する。
高齢者への対応
一回投与量は体格で調節し、投与間隔は排泄機能で調節する。
補助療法
肺炎の補助療法としてはステロイド、免疫グロブリン、G-CSF、血液浄化法、好中球エラスターゼ阻害薬などが知られている。
- ステロイド
肺炎に対しては解熱、および全身状態の改善、ガス交換機能の改善、線維化抑制、抗ショック作用、過剰なサイトカイン反応の抑制、副腎不全の改善があるとされている。ニューモシスチス肺炎での有効性は立証されている。
- 免疫グロブリン
肺炎に対しては液性免疫の改善、毒素やウイルスの中和、オプソニン作用による好中球の貪食作用の亢進などがあるとされている。重症感染症に対しては適正な抗菌薬を併用したうえで免疫グロブリン1回5g/day分1を3日間使用するといった方法が示されている。
