首藤康之
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大分県の生まれ[1]。バレエを始めたのは小学3年生(8歳)のときで、その契機は誕生日のプレゼントとして鑑賞したミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』に感動したことであった[1]。
中学時代に単身ニューヨーク・ロンドンに渡ってレッスンを受ける。帰国後、東京バレエ団のモーリス・ベジャール振付『ザ・カブキ』を見て感銘を受け、15歳の時同バレエ団のオーディションを受け入団した。17歳でベテラン藤堂真子のパートナーに抜擢され、90年には『眠れる森の美女』の王子役で主役デビューを果たす。
1992年にはロシア・ボリショイ劇場とマリインスキー劇場で、『ラ・シルフィード』のジェームスを踊って評判となり、代表作の一つとなった。コンテンポラリーでもベジャール作品を中心に実力を発揮し、ベジャールの『M』『くるみ割り人形』『ペトルーシュカ』『ボレロ』、シルヴィ・ギエムと共演した『春の祭典』などは高く評価されている。また、イリ・キリアンの『パーフェクト・コンセプション』、ジョン・ノイマイヤーの『スプリング・アンド・フォール』を初演している。
2004年4月に東京バレエ団を退団し、特別団員となる[1]。その後も『アポクリフ』(シディ・ラルビ・シェルカウイ振付/ベルギー王立モネ劇場世界初演 2007年から2016年まで全世界13カ国ワールドツアー 16年オーストラリア公演でツアー終了)、『空白に落ちた男』『ジキルとハイド』『シレンシオ』『斜面』(小野寺修二演出)、『鶴』(ウィル・タケット演出・振付) 新国立劇場バレエ団と共演した『Shakespeare THE SONNETS』『ベートヴェン・ソナタ』(中村恩恵振付)など国内外の振付家やカンパニーと活動。また神奈川芸術劇場(KAAT)で自身のプロデュース公演『DEDICATED』を上演するほか、ピナ・バウシュが芸術監督を務めたNRW国際ダンスフェスティバルなどの多くの海外公演にも出演した。
2000年に『ニジンスキー』(ジョン・ティリンジャー演出)でストレートプレイに初挑戦してからは、『SHAKESPEARE’S R&J』(ジョー・カラルコ演出)、『音のいない世界で』『かがみのかなたはたなかのなかに』『イヌビト』(長塚圭史演出)、『豊饒の海』(マックス・ウェブスター演出)、 『ピサロ』(ウィル・タケット演出) 、『渋谷コクーン歌舞伎 四谷怪談』『兵士の物語』(串田和美演出)、『出口なし』(白井晃演出)、『ダブリンキャロル』(コナー・マクファーソン作)など俳優としても多数の舞台に出演。2006年にはフランスのブランドイヴ・サンローランのインターナショナル広告モデルを務める。浅野忠信が初監督した『トーリ』、黒沢清監督『岸辺の旅』、松本潤主演のドラマ『99.9 刑事専門弁護士』などの映像分野のほか、近年は演出・振付・ステージングなどの活動も行っている。2012年に公開された自身のドキュメンタリー映画『今日と明日の間で』ではシンガーソングライターの椎名林檎が首藤のために書き下ろしたオリジナル楽曲を提供している。
2012年、中村恩恵とのコラボレーション作品『Shakespeare THE SONET』により芸術選奨文部科学大臣賞舞踊部門を受賞した[2][3][4]。