高見泰地
日本の将棋棋士
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棋歴
幼稚園のときに父親に買ってもらったボードゲームセットに将棋が含まれていたことをきっかけに将棋を覚えた[2]。
2005年4月、6級で奨励会に入会。以後順調に昇級・昇段を続け、2010年1月に三段に昇段し、2010年度前期(第47回)より三段リーグに参加。3期目となる2011年度前期(第49回)で、前半9局を8勝1敗でトップ独走の状態から逃げ切り、最終的に13勝5敗・1位の成績を修め、四段昇段(プロ入り)。また、奨励会三段として第1回加古川青流戦に参加し、2回戦で田中悠一、3回戦で西川和宏に勝利し、ベスト8に進出した。
2017年度、第3期叡王戦本戦で豊島将之、渡辺明、丸山忠久を破り、決勝七番勝負に進出。叡王戦は第3期からタイトル戦に昇格したため、決勝戦進出がタイトル挑戦に準じる扱いとされ、六段に昇段した[3][4]。金井恒太との決勝七番勝負を4連勝で制して初タイトルとなる叡王を獲得した[5][6][7]。タイトル戦に昇格してから初めての叡王になったため、初代叡王と呼ばれることもある[注釈 1][注釈 2][注釈 3][注釈 4]。また、昇段規定「タイトル1期」を満たして七段に昇段した[6]。順位戦C級2組在籍者のタイトル獲得は、1992年に王位を獲得した郷田真隆以来の2人目だった。
2018年、第4期叡王戦は永瀬拓矢の挑戦を受け、0勝4敗でタイトルを失冠した。その後永瀬との対局で全敗するが、第97期棋聖戦1回戦で初勝利を挙げ、2回戦でも名人3期の佐藤天彦に勝利しベスト4入り
順位戦
順位戦ではプロ入りから昇級と縁のない期間が続いていたが、2019年度に第78期で9勝1敗の好成績でクラス1位となり、C級1組に昇級した。さらに2020年度の第79期においても8勝2敗の成績でクラス3位となり、B級2組への昇級を決めた。昇級決定後のインタビューではタイトル経験者でありながらC級に留まっていた期間について、プレッシャーと負い目を感じていたと述懐している[12]。
2023年度の第82期順位戦B級2組では8勝2敗で2位の成績をあげ、B級1組へ昇級。2025年度の第84期順位戦ではB級2組に降級となった。
竜王戦
プロ入り以降、竜王戦においては6組に在籍していた2013年度(第26期)ランキング戦を4回戦で敗北後、昇級者決定戦を勝ち抜き5組昇級。続く2014年度(第27期)ではランキング戦を勝ち続け、準決勝の村田顕弘戦(2014年5月23日)に勝利した時点で4組昇級を決定、同時に竜王戦の昇段規定に基づき五段に昇段。当期竜王戦では決勝の菅井竜也戦(2014年5月26日)にも勝ち、初のタイトル戦本戦出場を決めた[13]。2019年度(第32期)は4組昇級者決定戦で谷川浩司戦(2019年11月7日)に勝利し、3組への昇級を決めた。2022年度、第35期竜王ランキング戦3組決勝で菅井竜也を破り、27期(2014年度)以来のランキング戦優勝を果たし、決勝トーナメント進出と2組昇級を決めた。
一般棋戦
2013年度、第63回NHK杯の予選を通過して本戦出場[14]。2016年度(第66回)でも予選を通過して本戦に出場した。1回戦でA級八段の稲葉陽に勝ち、棋士人生6年目で初めてA級在位中の棋士からの白星を挙げると同時に、全棋士出場棋戦の本戦において初白星[15]。
2014年度、第22期銀河戦においてブロック内で最多連勝(3連勝)を記録し、決勝トーナメントに出場[16]。2022年度、第30期銀河戦では決勝戦に進出するも藤井聡太に敗れ準優勝となった。
棋風
人物
本来の名前の表記は「高」の字が「はしご高」の「髙見」である[23][1][24]。
横浜市立田奈小学校[25]、立教新座中学校・高等学校[26]、立教大学文学部史学科卒業[1][27]。
ライバルとして同い年の八代弥、三枚堂達也、斎藤慎太郎を挙げている[28][29][30]。
横浜市の出身で、森内俊之が設立した「青葉将棋クラブ」での指導も行なっている[31]。2018年度神奈川文化賞未来賞を受賞した[32]。また、横浜DeNAベイスターズファンで、三浦大輔のを憧れの人として挙げている[33]。
2019年4月から2022年3月まで、都成竜馬・向井葉月(乃木坂46)とともにNHK Eテレ「将棋フォーカス」の司会を担当した[34]。
昇段履歴
昇段規定は将棋の段級を参照。
- 2005年4月 : 6級 = 奨励会入会(小学6年)
- 2005年8月 : 5級
- 2005年12月 : 4級
- 2006年6月 : 3級(中学1年)
- 2006年11月 : 2級
- 2007年8月 : 1級(中学2年)
- 2007年12月 : 初段
- 2008年6月 : 二段(中学3年)
- 2010年1月 : 三段(第47回奨励会三段リーグ<2010年度前期>から参加、高校1年)
- 2011年10月1日 : 四段(第49回奨励会三段リーグ1位) = プロ入り(高校2年)
- 2014年5月23日 : 五段(竜王ランキング戦連続2回昇級)
- 2018年1月29日 : 六段(五段昇段後タイトル挑戦=第3期叡王戦決勝七番勝負出場<タイトル挑戦に準ずる>[35])
- 2018年5月26日 : 七段(タイトル1期=第3期叡王獲得)
主な成績
タイトル履歴・棋戦優勝
- 獲得タイトル
- タイトル獲得 合計 1期
- タイトル戦登場
- 登場回数 合計 2回
- 非公式戦優勝
- ABEMAトーナメント 1回
(第4回 = 2021年<チーム藤井:藤井聡太、伊藤匠、高見泰地>)
在籍クラス
| 開始 年度 |
順位戦 出典[36] |
竜王戦 出典[37] | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
|||||
| 1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
| 2011 | 70 | 四段昇段前 | 25 | 6組 | -- | 4-2 | ||||||||||||
| 2012 | 71 | C242 | 5-5 | 26 | 6組 | -- | 3-1/昇3-0 | |||||||||||
| 2013 | 72 | C223 | 6-4 | 27 | 5組 | 0-1 | 5-0 (1位) | |||||||||||
| 2014 | 73 | C215 | 5-5 | 28 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2015 | 74 | C221 | 6-4 | 29 | 4組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2016 | 75 | C215 | 7-3 | 30 | 4組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2017 | 76 | C209 | 6-4 | 31 | 4組 | -- | 3-2 | |||||||||||
| 2018 | 77 | C213 | 8-2 | 32 | 4組 | -- | 3-1/昇1-0 | |||||||||||
| 2019 | 78 | C208 | 9-1 | 33 | 3組 | -- | 1-2 | |||||||||||
| 2020 | 79 | C130 | 8-2 | 34 | 3組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2021 | 80 | B222 | 5-5 | 35 | 3組 | 1-1 | 4-0 (1位) | |||||||||||
| 2022 | 81 | B215 | 7-3 | 36 | 2組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2023 | 82 | B207 | 8-2 | 37 | 2組 | -- | 2-2 | |||||||||||
| 2024 | 83 | B112 | 5-7 | 38 | 2組 | 0-1 | 3-1 (2位) | |||||||||||
| 2025 | 84 | B110 | - | 39 | 1組 | -- | - | |||||||||||
| 順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 | ||||||||||||||||||
年度別成績
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 通算成績 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2011年度 | 6 | 1 | 5 | 0.1666 | [38] | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2012年度 | 41 | 26 | 15 | 0.6341 | [39] | |||||
| 2013年度 | 42 | 27 | 15 | 0.6428 | [40] | |||||
| 2014年度 | 36 | 18 | 18 | 0.5000 | [41] | |||||
| 2015年度 | 36 | 21 | 15 | 0.5833 | [42] | |||||
| 2016年度 | 43 | 27 | 16 | 0.6279 | [43] | |||||
| 2017年度 | 50 | 36 | 14 | 0.7200 | [44] | |||||
| 2018年度 | 35 | 24 | 11 | 0.6857 | [45] | |||||
| 2019年度 | 41 | 21 | 20 | 0.5121 | [46] | |||||
| 2020年度 | 37 | 22 | 15 | 0.5945 | [47] | |||||
| 2011-2020 (小計) |
367 | 223 | 144 | 通算成績 | ||||||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2021年度 | 31 | 18 | 13 | 0.5806 | [48] | 398 | 241 | 157 | 0.6055 | [49] |
| 2022年度 | 40 | 26 | 14 | 0.6500 | [50] | 438 | 267 | 171 | 0.6095 | [51] |
| 2023年度 | 41 | 28 | 13 | 0.6829 | [52] | 479 | 295 | 184 | 0.6158 | [53] |
| 2024年度 | 36 | 18 | 18 | 0.5000 | [54] | 515 | 313 | 202 | 0.6077 | [55] |
| 2021-2024 (小計) |
148 | 90 | 58 | |||||||
| 通算 | 515 | 313 | 202 | 0.6077 | [55] | |||||
| 2024年度まで | ||||||||||
出演
テレビ
- 将棋フォーカス(2019年4月 - 2022年3月、NHK Eテレ) - MC担当
ゲーム
- 千里の棋譜~現代将棋ミステリー~(2020年2月27日、KEMCO、ミスタ・ストーリーズ)※PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト、推理ゲーム