2023年ニジェールクーデター

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現況
2023年ニジェールクーデター
2023年7月26日 - 7月28日
場所ニジェールの旗 ニジェール首都ニアメ
現況
衝突した勢力

ニジェールの旗 ニジェール政府
バズム政権支持派の国民


外国の支持:
西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)
フランスの旗 フランス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

祖国防衛国民評議会[1]
ニジェールの旗ロシアの旗 M62運動英語版[2]
クーデター支持派の国民


外国の支持:
ブルキナファソの旗 ブルキナファソ
マリ共和国の旗 マリ
ギニアの旗 ギニア
指揮官
モハメド・バズム
ハッソウミ・マスドゥ英語版
ハマドゥ・スーリー英語版
アブドゥラハマネ・チアニ[1]
アマドゥ・アブドラマン英語版
サリフ・モディ英語版
アブドゥ・シディコウ・イッサ英語版
ムサ・サラウ・バルモウ英語版
戦力
ニジェール軍英語版
245,000人(初期)[3]
ニジェール軍
大統領警護隊:
57,000人[3]
被害者数
少なくとも民間人1名が負傷 数人の民間人が負傷
モハメド・バズム大統領(2023年撮影)

2023年ニジェールクーデター(2023ねんニジェールクーデター)は、西アフリカニジェールで2023年7月26日に発生した軍事クーデター。同国では1960年独立以来5度目のクーデターとなった[4]

フランス領西アフリカから1960年に独立したニジェールでは、2023年以前にも4度のクーデターを経験してきた。直近に発生したのは2010年の軍事クーデターで、その他にクーデター未遂も度々発生している[4]。2021年4月に同国で初めて民主的な政権移譲となったモハメド・バズム政権においても、2021年[5]、2022年3月(ニジェール政府はコメントしていない)の2度クーデター未遂が発生している[4]

21世紀以降、サヘル諸国ではアルカイーダISILボコ・ハラムといったイスラーム過激派の反乱に対処するため、アメリカ合衆国と旧宗主国フランスが軍事的支援を行っている。だが2020年代に入り隣国のマリ共和国ブルキナファソで相次いでクーデターが発生し、新たに発足した軍事政権はフランスと対立した[6]。フランスにとって同国はサヘル地域に残された最後の同盟国であったが、貧困、政府の弱体化、反フランス感情の高まりに悩まされていた[7]。ドイツのシンクタンクはバズム大統領を「サヘル地域における西側諸国最後の希望」と指摘している[8]

推移

バズム大統領の拘束

2023年7月26日朝、ニジェール大統領府の公式ツイッターアカウントは大統領警護隊が「反共和制デモ」を行い、失敗したと投稿した。またバズム大統領とその家族が大統領官邸内で大統領警護隊に拘束されている情報を付け加えた。大統領官邸とその隣の省庁は閉鎖された。バズム支持者が接近を試みるも、大統領警護隊員の警告射撃を受け解散させられた[9]

国軍はバズムを支持するために大統領官邸を包囲した。また国内の主要戦略拠点の確保を発表した[10]

軍事政権の発足

だが、26日夕方に空軍のアマドゥ・アブドラマン大佐は国営テレビでクーデターを宣言し、憲法の停止、各省庁の機能停止、国境の閉鎖を発表した。また夜10時から翌朝5時まで夜間外出禁止令を発令するとともに、外国の干渉に対して警告を行った[11]

27日、ニジェール軍司令部はクーデターを支持する声明を発表し、流血の事態をもたらしかねない「軍同士の致命的な対決を避けるため」と理由を説明した[12]。一方バズム大統領は同日未明にSNSを更新して「苦労して勝ち取った成果は守られる」「民主主義と自由を愛するニジェール人が、それを確実にしてくれるだろう」とのメッセージを発表した[12]

ハッソウミ・マスドゥ英語版外相は自身が大統領代行であると宣言した[13]

首都ニアメではクーデター支持者が与党ニジェール民主社会主義党の本部を放火した。またクーデター支持者の中にはロシアの国旗を手にする者もいた[14]。暫定元首である祖国防衛国民評議会議長に、バズム政権の大統領警護隊長だったアブドゥラハマネ・チアニ将軍が選出され[15]、憲法の停止が発表された[16]。チアニは国営テレビで国際社会に対して「我が国が課題に対処するうえで必要なあらゆる支援のため、状況を理解してもらいたい」と述べる一方で、介入は「ニジェール人の虐殺と混乱」をもたらすとして牽制した[16]

バズム大統領は監禁下から、アメリカ合衆国の新聞『ワシントン・ポスト』電子版(8月3日付)に寄稿し、クーデターが成立すれば「ニジェールや周辺地域、世界全体に壊滅的な結果をもたらす」と訴えた[17]

反応

関連項目

脚注

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