2030年問題
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2030年における各分野への影響
労働力不足の深刻化
パーソル総合研究所と中央大学の共同推計(2019年発表)によれば、2030年の労働需要7,073万人に対し、供給は6,429万人にとどまり、日本全体で644万人の人手不足が発生すると予測されている[8]。産業別では、特に「サービス業」(400万人不足)や「医療・福祉」(187万人不足)といった労働集約型の業種で不足が顕著になるとされている[8]。
物流の2030年問題
物流の2024年問題に続き、2030年には少子高齢化によるドライバーの引退が加速し、輸送能力がさらに欠乏する「物流の2030年問題」が懸念されている。ボストン・コンサルティング・グループの試算では、2030年度には何も対策を講じなかった場合、全国の約34%の荷物が運べなくなる「物流危機」に陥ると予測されている[9]。これは重量ベースで約9.4億トンの輸送力不足に相当し、営業用トラックのシェアが依然として高い日本において、経済活動の停滞を招く要因として注視されている[10]。
住宅・空き家問題
国土交通省の推計によれば、賃貸や売却用ではない、管理不全に陥りやすい「その他空き家」の数は、2030年に約470万戸に達すると予測されている[11]。2023年時点の空き家率は13.8%と過去最高を更新しており、2030年代半ばには、野村総合研究所の当初予測(約30%)を下回るものの、世帯数の減少に伴い空き家問題がさらに深刻化し、地域の治安悪化や自治体の管理コスト増大が不可避とされている[12]。