Biomass
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| Biomass | |
|---|---|
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Biomass衛星のイラスト 出典: ESA, CC BY-SA IGO 3.0 | |
| 所属 | ESA |
| 主製造業者 | エアバス・ディフェンス・アンド・スペース |
| 公式ページ | |
| 国際標識番号 | 2025-090A |
| カタログ番号 | 63772 |
| 状態 | 運用中 |
| 目的 | 森林のバイオマス量計測 |
| 観測対象 | 地球表面の植生 |
| 設計寿命 | 5年 |
| 打上げ場所 | ギアナ宇宙センター |
| 打上げ機 | Vega-C |
| 打上げ日時 | 2025年4月29日 |
| 物理的特長 | |
| 本体寸法 |
10m x 12m x 20m (アンテナ展開時) |
| 質量 | 1,250kg |
| 発生電力 | 1,500W |
| 姿勢制御方式 | 3軸姿勢制御 |
| 軌道要素 | |
| 周回対象 | 地球 |
| 軌道 | 太陽同期軌道 |
| 高度 (h) | 660km |
| 軌道傾斜角 (i) | 98度 |
| 軌道周期 (P) | 102.6分 |
| 回帰日数 | 3日 |
| 降交点通過 地方時 | 6時/18時 |
| 観測機器 | |
| P-SAR | Pバンド合成開口レーダー |
Biomass(バイオマス)は、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星ミッション。Pバンドレーダーを搭載する史上初の人工衛星である。二酸化炭素の吸収源として重要な森林バイオマス量を計測するため2025年に打ち上げられた。
二酸化炭素の大気蓄積による地球温暖化への影響を考える上では、大気中の炭素を取り込んで蓄える森林・植生の役割が変数として大きく、その総質量(炭素蓄積量)・地域分布・季節動態、また人間の活動によって起きる森林減少の経年変化について知ることが重要である。グローバルな衛星観測で炭素循環に占める森林の役割を解明することを目的としてシェフィールド大学のショーン・クエガン(Shaun Quegan)教授らにより提案されたBiomassは、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測計画「Living Planet Programme」における、先進的な観測機器で環境問題の研究を行うEarth Explore衛星シリーズの第7ミッションとして2013年5月7日に選定された[1]。 衛星の製造はエアバス・ディフェンス・アンド・スペースUKが2016年4月に主製造業者として2億2900万ユーロで受注[2]。 ミッションの全体の経費は4億2000万ユーロと見積もられている。
国連による森林保全の取り組みであるREDD+プログラムの運営において、Biomassによって取得される定量的な森林の観測データは重要な役割を持つと期待されている [3]。
打ち上げ
観測機器
波長が短い従来のマイクロ波レーダーでは森林の樹冠でレーダー波が反射するため、森林の分布と面積を知ることは出来るものの、森林の高さについて十分な情報を得ることが出来なかった。Biomassの搭載レーダーは樹冠を透視してその下の幹や枝を観測するために、マイクロ波の中で最も波長が長いPバンド(周波数435MHz、波長70cm)を使用し、その合成開口による観測によって水平方向200mの解像度で森林の三次元マップを作成する。レーダーの増幅器(パワーアンプ)は従来の真空管またはシリコン製トランジスタでは必要性能を満たせないため、人工衛星PROBA-Vで宇宙での動作を技術実証したバンドギャップの大きい窒化ガリウム製トランジスタを採用している [7]。 直径12mにおよぶ大型のメッシュアンテナは、アメリカのL3ハリス・テクノロジーズによって製作された。