MGBA
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mGBA(エムジービーエー)とは、オープンソースで開発されているゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスのゲームエミュレータである。
| 作者 | endrift (Vicki Pfau) |
|---|---|
| 初版 | 2015年11月9日 |
| 最新版 |
0.10.5
/ 2025年3月8日 |
| リポジトリ | https://github.com/mgba-emu/ |
| プログラミング 言語 | C++, C |
| 対応OS | Windows 7以降、OS X Mavericks以降 (macOS)、Linux、FreeBSD、ニンテンドー3DS、Nintendo Switch、Wii、PlayStation Vita |
| プラットフォーム | x86、ARMアーキテクチャ |
| サポート状況 | 開発中 |
| 種別 | ゲームエミュレータ |
| ライセンス | MPL v2.0 |
| 公式サイト | https://mgba.io |
対応プラットフォームはWindows、macOS、LinuxといったデスクトップOSと、ニンテンドー3DS、Nintendo Switch、Wii、PlayStation Vitaといったゲーム機[注 1]。PlayStation 4に対応した非公式バージョンなども存在する。
なお、このソフトウェアは任天堂によって公認されたものではない。
概要
ゼロからコードが書き直されており、スピード、正確さ、携帯性の向上を目指している。
多くの既存のゲームボーイアドバンス向けエミュレータよりも高速で正確であり、他のエミュレータに欠けている機能を備えることを標榜している[1]。
長らくゲームボーイアドバンス向けのエミュレータでは、VisualBoyAdvance (VBA)が主力であったものの、再現性が向上したことから、正式リリースである「バージョン1.0」にはまだ到達していないものの、今では定番のエミュレータの一つとなっている。
名称の由来について、開発者のendrift氏は、mGBAの「m」は実際には特に意味はないものの、もともとは「mini」を表すつもりだったと述べている[2]。
特徴
ゲームボーイアドバンスのエミュレータでありながら、ゲームボーイやゲームボーイカラーの専用・対応ソフトも遊ぶことができるほか、途中セーブ・ロードや、ゲーム速度調整のゲームパッド割り当て、巻き戻し機能、連射機能など、多くの機能を搭載している[1][3]。また、メディア出力機能も充実しており、遊んだ内容を、アニメーションGIF、H.264、H.265、VP8、VP9といったコーデックでの動画保存も可能となっている[3]。さらに、パレット情報、遊んでいるタイトル、メモリ情報などのコアな情報も確認できる機能を備えている[3]。
特に、他のエミュレータと比べて特徴的な点として、以下のようなことが挙げられる。
- ファミコンミニシリーズのソフトに対応
- 最大4人までのローカル通信プレイに対応
- 特殊カートリッジ[注 2]に対応
- リアルタイムクロック(RTC)対応
- IPSなどのパッチのサポート
- チートコードサポート(AR、GameShark)
- 早送りと巻き戻し機能
- カードe対応
- GBAケーブル機能
- ネットワークマルチプレイ機能
- 実機よりも高音質なM4Aオーディオミキシング
- Lua スクリプトのサポート
- ワイヤレスアダプタ対応
メニューなどのインタフェースは日本語化されている。
歴史
開発は2013年から始まり、2015年に最初のバージョンがGitHubで公開された[4]。
2016年2月、これまでサポートされていた、Windows、Ubuntu、Macに加え3DS、Wii、PlayStation Vitaに公式対応[5]。
同年9月、ゲームボーイとゲームボーイカラーのソフトをサポート[6]。
2017年4月、ニンテンドーDSソフトの動作をサポートする”medusa (メデューサ) alpha 1"を公開。
2018年9月、mGBAのNintendo Switch移植版が初リリース[7]。同月中に正式サポートが行われる[8]。
2019年1月、ELFのサポートやポケットカメラとポケットプリンタのサポート、スーパーゲームボーイのサポートが行われる[9]。
同年5月、Znullptr氏がPlayStation 4向けに移植した非公式バージョン、mGBA (PS4)をリリース[10][11]。翌月には、otzecoxao氏が別バージョンのPS4移植版を公開[12]。
10月には、高解像度アップスケーリング機能、DiscordのRich Presence[注 3]機能を追加した新バージョンをリリース[13]。
2021年3月、カードeや、3DSのバーチャルコンソール用などへセーブデータを変換できるコンバータを実装[14]。
同年7月、Dolphin Teamが、ニンテンドー ゲームキューブ・Wiiのエミュレータ「Dolphin」にmGBAを組み込み、ゲームキューブとGBAケーブルで接続した状態を再現できる機能を追加したことを発表[15]。
2022年5月、mGBAの開発者向けビルドに、Luaで記述したスクリプトを実行できる機能を統合したことを公表。エミュレータのメモリへアクセスして書き換えたり、途中セーブやそのデータのロード、ボタン操作情報の取得などが可能になる[16]。10月には一般向けリリースで正式サポート[17]。
2023年4月、開発開始から10年を迎えた[2]。10周年を記念して、公式サイトにメッセージを公表したendrift氏は、開発当初について「当時は大学を出て1年しか経っておらず、キャリアを始めたばかりで、mGBAの開発は私が卒業する前から考えていた趣味であり、もともとそれをWindowsに移植することさえ考えていなかった」などと振り返り、今後はmedusaの開発にも焦点を当てていきたいこと、他にも開発者を募集していることなどを述べた。
medusa
| 作者 | endrift (Vicki Pfau) |
|---|---|
| 初版 | 2017年4月9日 |
| 最新版 |
alpha 2 - 2017年4月27日
|
| リポジトリ | https://github.com/mgba-emu/ |
| プログラミング 言語 | C++, C |
| 対応OS | Windows 7以降、OS X Mavericks以降 (macOS)、Linux |
| プラットフォーム | x86、ARMアーキテクチャ |
| 前身 | mGBA |
| サポート状況 | 開発中 |
| 種別 | ゲームエミュレータ |
| ライセンス | MPL v2.0 |
| 公式サイト | http://medusa-emu.org |
medusa (メデューサ)は、mGBAと同じ開発者によって開発されている、ニンテンドーDS向けのエミュレータである。
元々は、mGBA 1.0をリリースした後で、medusaの正式版をリリースし、最終的にmedusaがmGBAを統合して、ゲームボーイからDSまで、全てのソフトが動作するエミュレータを完成させて、現行のmGBAを置き換える計画であった。2016年に開発がスタートして、2018年までには置き換える予定であったものの、その後の開発の停滞により、いまだにmGBA・medusaともに正式版はリリースされていない。利用可能なアルファ版があるが、動作は不安定で機能も未実装のものが多い。