Wikipedia完全活用ガイド
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| Wikipedia完全活用ガイド | ||
|---|---|---|
| 著者 | 吉沢英明 | |
| 発行日 | 2006年12月31日 | |
| 発行元 | マックス | |
| ジャンル | ノンフィクション | |
| 国 |
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| 言語 | 日本語 | |
| ページ数 | 95 | |
| コード | ISBN 4-903491-16-1 | |
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『Wikipedia完全活用ガイド』(Wikipediaかんぜんかつようガイド)は、インターネット上の百科事典であるウィキペディアのガイドブックで、2006年に出版された[1]。『ウィキペディア完全活用ガイド』とも表記される[1]。著者の吉沢英明は、ウィキペディア日本語版の管理者[2]。
第1章 ウィキペディアとは何か?
ウィキペディアはユーザー参加型の多機能百科事典であり、2001年1月に生まれた。その理念は「信頼されるフリーな百科事典を-それも、質も量も史上最大の百科事典を作り上げること」である。全体を統括する非営利のウィキメディア財団がアメリカにあるが、運営はボランティアによっている。2006年時点で229言語が稼働しており、その一つがウィキペディア日本語版である。日本語版の特徴は、アカウントを持たない匿名ユーザーが多いこと、日本語話者が日本国内に集中していることなどがあげられる。
第2章 ウィキペディアを見てみよう
日本語版のメインページには、ウィキペディアを使いこなすための情報や、秀逸な記事などの記事情報がまとめられている。記事を検索したり、リンクをたどったりすることで、より深い知識を得ることができる。利用者ページ、ノート、編集履歴なども見ることができる。
第3章 ウィキペディアとライセンス
ウィキペディア記事の編集、投稿の際には、著作権法を順守しなければならない。著作権とは何か、引用とは何かをよく理解しておくことが必要である。ウィキペディアに投稿された記事は、GFDLライセンスで提供される[注釈 1]。ウィキメディア・コモンズでは、クリエイティブ・コモンズライセンスも使われる。他にも国により異なるライセンスがある。ウィキペディアからの引用は自由だが、出典を必ず明記することが必要である。
第4章 ウィキペディアの編集に参加しよう
編集に参加する前に、アカウントの取得が推奨される。そしてウィキペディアの信頼性を維持するために、「検証可能性」「中立的観点」「独自の調査でないこと」の三大原則をよく理解することが必要である。投稿は誤字の修正など小さいことから始め、過去の事例からよく学ぶのが望ましい。編集画面の実際、ウィキペディア書法の理解、文章の構成などを確認していく。新しい記事を投稿するだけでなく、他の言語版の記事を翻訳する方法もある。さらに画像の掲載、カテゴリや言語間リンク[注釈 2]、曖昧さ回避といった事柄もある。
第5章 ウィキペディアで困ったら
ウィキペディアの編集者はみな生身の人間であり、時には意見が対立することがある。その場合は各記事の「ノート」で議論し、合意を形成するのが望ましい。専門家や管理者に相談することもできる。記事の質向上には大胆な編集が必要な時もあるが、他の編集者への配慮も忘れてはならない。相談や質問が来たら真摯に対応し、バランスよく目配りするのが望ましい。
第6章 アカウントユーザー用の設定を使いこなそう
アカウントを取得してユーザーになると、「オプション」タブから利用者情報の設定などの機能を使うことができる[注釈 3]。
ウィキペディアの今後
今後のウィキペディアについての議論の中から、記事の質の向上、アカウントユーザーの定着、プロジェクトごとのアカウントの統一[注釈 4]、関連プロジェクトの動き、などについて紹介している。
書誌
- 吉沢英明『Wikipedia完全活用ガイド』マックス、2006年。ISBN 4-903491-16-1。[3]
評価
和光大学教授・津野海太郎は、ウィキペディアについて当初その意義を疑っていたが、この本を読むことで「質の保証のない、おびただしい書き込みから、ゆっくりと良質な記述にたどりつくためのルールの体系が、すでに、かなりのところまで整備されてきているらしいのである。悪意や錯誤を排除するための、よく練られたしくみもある」との気付きを得ている。そして「明確な中心がなくても、自発的に形成されたネットワークだけで、この程度のことはできるのだ」と評価している[4]。
文教大学教授・若林一平は、ウィキペディアについて解説する中で、吉沢の言葉の中から「ウィキペディア日本語版はウィキペディア日本版ではない。日本語版は全人類の知識をたまたま日本語を使用して表現しているにすぎない。よって記事の執筆・編集への参加は世界中の人びとからアクセスされる前提で取り組んでほしい」ことなどを紹介している[2]。