X(3872)
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| X(3872) | |
|---|---|
| 分類 | 中間子分子 |
| 組成 |
c, u, u, c (D0, D*0 ?) |
| グループ | ハドロン |
| 相互作用 |
強い相互作用 弱い相互作用 重力相互作用 |
| ステータス | 発見 |
| 質量 |
3872.0 ± 0.6 ± 0.5 MeV/c2 (6.9025 × 10-27 kg) |
| 平均寿命 | 約10-21秒 |
| 崩壊粒子 |
J/Ψ + π+ + π- γ + J/ψ π+ + π- + π0 + J/ψ D0 + D*0 + π0 ? |
| 電荷 | 0 |
| カラー | 無 |
| バリオン数 | 0 |
| チャーム | 0 |
| Cパリティ | + |
X(3872) とは、粒子の1つである。D0中間子とD*0中間子という2個の中間子が結合した中間子分子と考えられており、それと仮定されたものの中では世界で初めて発見された。
性質
X(3872) は、高エネルギー加速器研究機構が所有するKEKB加速器で生成された粒子である。KEKBは、電子と陽電子を加速して衝突させるタイプの加速器で、この衝突によってB±中間子が生成される。実験では、約1億5000万個のB±中間子の崩壊を観測した結果、そのうちの36個がK±中間子とJ/ψ中間子、およびπ+中間子とπ-中間子に崩壊する事がわかった。X(3872) は、B(±)とJ/ψπ+π-の間に存在する新種の中間子として仮定された。崩壊する前のB中間子と崩壊した後のK中間子の電荷は対応しているため、X(3872) は電荷を持たないと考えられている[1]。X(3872) は発見されたベル実験のほか、BaBar実験や陽子・反陽子衝突型加速器でも発見されている[2]。
また、発見後の研究によってγJ/ψ、π+π-π0J/ψという崩壊も発見されているほか、D0D*0π0という崩壊も閾質量に近いため未確定であるが崩壊の兆候が見出されている。これらの崩壊から、JCPの値は1++であることが推定されていたが、2013年のLHCbがLHCを用いた実験で実際にそうである事が示された[3]。なお、角運動量とパリティの保存によって、DDへの崩壊は禁止されている。またアイソスピンの保存はされておらず、少なくともGパリティの保存は破れている事が判明している[2]。