ぷりぷり県

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ぷりぷり県』(ぷりぷりけん)は、吉田戦車による漫画、および作中に登場する架空の1995年から1998年まで『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に連載された。単行本は全5巻(小学館)。

忍風!肉とめし

就職のために「ぷりぷり県」から上京してきた青年つとむが他県出身者とのお国自慢で競い合うギャグ漫画。ぷりぷり県の奇抜な風土・文化・風習が見所。

なお、ぷりぷり県は作中の架空の地名であり、作品自体も架空の雑誌『地方ふぁん』より転載した「県まんが」であるという趣向になっている。単行本の末尾にはぷりぷり県の風土などを解説する『地方ふぁん・号外』も併録。

原則として登場人物は全員、下の名前でしか呼ばれず、会社名なども下の名前から取られている。

2017年から2019年まで、本作と同じビッグコミックスピリッツで『忍風!肉とめし』が連載。単行本は全3巻。ぷりぷり県が舞台となっているほか、共通のキャラクターも登場する。小学館のサイトにある紹介文では、本作の続編として扱われている[1]

登場人物

大半が出身地にちなんだ突飛な行動を取る。

つとむ(努)
主人公。ぷりぷり県名物・県ずきんを常に頭に被っている。
ぷりぷり県から上京し、東京の五郎商事に入社。入社当初は出身県を他人に言うのを嫌がっていたが、次第に郷土愛が表に出るようになり、他の都道府県にライバル心を燃やすようになる。癇癪持ちで、すぐ人に暴力を振るい、よく泣く。他県の名産品への嫉妬心が強い。あまりに他県への攻撃性が強いため、落第して「入社一年目」をもう一年やる羽目になりかけたこともあった。
五郎商事では企画営業資材管理部に所属。少なくとも社内では書類をホッチキスで綴じる仕事しか描写されていない(初の外回りはホッチキス針の買出し)。後に同僚のよし子と結婚し、ぷりぷり県支社に転勤する。結婚から十数年後の時期を描いた最終話では東京に単身赴任している。
よし子
つとむの同僚の先輩OL。埼玉県出身。後につとむと結婚し、ぷりぷり県民になる。
とむよし
つとむとよし子の子供。最終話に登場。
麦次郎
よし子の祖父。名前に「む」が付くため、イサム本部長に一方的に気に入られる。後に『殴るぞ』にも登場。
千代
よし子の友人のOL。二人と同じ課と思われる。山口県出身。バレンタインデーにはフグの刺身やヒレなどを配る。
イサム本部長
つとむの上司。千葉県柏市出身で柏レイソルのファン。「む」という字を愛しており、つとむや麦次郎のように名前に「む」の付く人を贔屓するのが趣味。季節の変わり目には少女のように気まぐれになる。「ズサム」と「ゲサム」という息子がおり、息子たちはその珍奇な名前のためグレていたが、つとむの説得により改心。用具倉庫のような狭い本部長室を与えられており、本部長室の扉は体を縦にしないと通れないほど細長い。
アキラ係長
つとむの直属上司。東京都出身。頭髪が薄い。少し怒りっぽいところもあるが、基本的には常識人。つとむやその家族を介して、ぷりぷり県の奇抜な風土・文化・風習に翻弄されることが多い。
静夫部長
静岡県出身。普段は真面目で温厚な人物だが、うなぎパイを食べるとセクハラをしたくなり、女子社員の代わりに金魚にセクハラする他、静岡名物に触れると逆上することがある。上司であるイサム本部長より遥かに広い、二部屋続きの部長室を与えられているが、普段は大部屋にいることが多い。
良太郎副係長
兵庫県出身。つとむと同じ課と思われる。定年間際で、宝塚歌劇団の大ファン。宝塚歌劇団に入団できなかったため不良窓際族になったり、「哀愁」を表に出したりと、たびたび性格が変わる。
賢治人事部長
岩手県出身。つとむに「入社一年目」をもう一度やることになると警告し、その免除のための試練を与える。
ミチル
ぷりぷり県で育ったつとむの同期で、エリートコースを歩んでいる。本人はぷりぷり県人だと自覚しているが、両親は東京都出身で、ぷりぷり県のことをとても嫌っている。
ジョー
つとむの同期。秋田県出身。システム部所属。実家は豪農。ハウスキーパーなまはげ(性別不詳)と同居している。
つとむの同期。青森県出身。隣県のジョーとは大学時代からのライバルで、ねぶたと同居。靴フェチ
影丸
つとむの後輩。同じ課と思われる。三重県出身。伊賀忍者の末裔で、会社でも忍者の覆面をしている。いつでも伊勢海老をさばけるように、折りたたみ式のまな板と包丁を常備している。
なりかず
五郎商事総務部。岐阜県出身。実家は鵜匠。会社でも鵜を操り業務を行う。鵜がシンガポール支社に転勤になった際は、代わりにスズメを操っていた。
五郎社長
五郎商事社長。北海道出身。入り婿して数十年経っても北海道気分が抜けず、「ラベンダー」「キタキツネ」など、北海道の名物で会話する。京都の文化、特に舞妓さんに憧れている。
五郎ジュニア副社長
五郎社長の息子。東京都出身。若いが禿頭で大きな髭を生やし、父親より貫禄と人望がある。最終話の時代では社長に就任。
先代五郎会長
五郎社長の舅(社長は婿養子)。かつてイサム本部長にワンマンぶりを諌められたことを根に持ち、物語終盤にイサム本部長をぷりぷり支社に左遷する。
フク子
社長秘書。福岡県出身。普段はスリムな美女だが、帰省するとアゴ出汁雑煮博多ラーメンを食べて20kg太る。『空の大怪獣ラドン』『ゴジラvsスペースゴジラ』『ガメラ 大怪獣空中決戦』で福岡が舞台になった(怪獣に襲われた)ことが自慢。
サヌ夫
五郎商事システム部所属。香川県出身。普段はガリガリに痩せているが、帰省すると餡餅入り雑煮を食べて30kg太る。餅肥りを競い合っているうちに、フク子とオフィスラブの関係になる。
ミキ
五郎商事の掃除のおばさん。エジプト政府にも顔が利くなど、謎の多い人物。ぷりぷり県が舞台の怪獣映画『地底怪獣ツルラ』のファン。
ヒバゴン
広島県出身のUMA(未確認生物)。五郎商事の新事業の一環として秘密裏に捕獲され、つとむが面倒を見ることになる。毛はエステで脱毛。言葉もある程度話せる。
仏造
つとむと同じアパートに住む東大生。奈良県出身。東大寺の大仏そっくりの顔をしている。つとむと「実家から送ってくる変なもの勝負」を行い、「茶がゆ」などで勝利、つとむに「僕をシカとして扱え」という命令を出した。尊い顔をしているが下品なジョークを言う一面もある。
幼次郎
つとむの父。ぷりぷり県伝統の職業「腹出し師」。つとむに潜在的な腹出し師の才能があることを見抜き、後を継がせようとする。
マリ
つとむの母。
マリ男
マリの弟であり、つとむの叔父にあたる。ぷりぷり県では成人式に出席しないと大人と認められず、大人になりたくないマリ男は二十数年間、成人式を拒み続け、未成年のままだった。その後、成人式に出席し、大人と認められ、地元の一流企業に就職。
勘三
つとむの祖父。元・川漁師で、ウツボカズラの一種である「ぬ」を使ってを捕る「ぬ飼い」だった。最終話の時代では故人。
劣也
つとむの弟。黒目が描かれてないため表情が読みづらい。感電したり、女性にフラレたりと、ひどい目に遭うことが多い。ヒョロヒョロの体型だったが、最終話の時代ではたくましい体格になり、ぷりぷり県伝統の漁師「川男」となっている。
加代
つとむの妹で末っ子。東京に憧れている。美少女だが、毒舌な上に態度がコロコロ変わる。東京やパリなどの大都市に異常なほどの劣等感と憧れを抱いている。祖母似。最終話の時代では看護師になっていたが、まだ独身だった。
力男
つとむの兄。ぷりぷり気球運送に勤める。闊達な性格で兄弟仲も良いが、ひとり気ままな東京暮らしを送る弟への嫉妬がたまに表面に出ることもある。
功子
つとむの姉。元レディース。夫・でっち(大阪府出身)は度々食い倒れの放浪に出る甲斐性無し。近所で「夫が甲斐性無しの功子ちゃん」と呼ばれている。当然、しっかり者で面倒見のよい性格。

※つとむの家系は他家から嫁いだ母を除き「三」「次郎」「男」「子」「也」「代」とすべて一部に「力」が入った漢字が名前に用いられている。つとむ自身は作中では常に仮名書きされるが、初めて正月に家族で集まったシーンのみ漢字で「」と表記された(ただし勘三は他家からの婿養子であり詳細は不明)。

ぷりぷり県のデータ

CD

脚注

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