アウゲー
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神話
アウゲーは父アレオスが創設したアテーナー・アレアー神殿に仕える女神官であった[2]。ところがヘーラクレースがエーリス王アウゲイアースとの戦争のためにテゲアーを通ったとき、アウゲーはヘーラクレースに強姦された。このときアウゲーは身ごもって、やがて赤子(テーレポス)を生み、赤子を神域内に隠した。このアウゲーの涜神行為のためにテゲアーは疫病が蔓延し[1]、大地からは実りが失われた[2]。
アレオスは、この異変の原因が神域内にあることを知り、アウゲーが密かに生んだ赤子を発見した。アレオスは赤子をパルテニオン山に捨て、アウゲーを他国に売り飛ばすため(あるいは処刑するため)ナウプリオスに引き渡した。そこでナウプリオスは彼女をミューシアの王テウトラースに与えた[1][2]。のちにテーレポスが母を捜してミューシアを訪れ、両者は再会することができたという。
このアウゲーの物語は異伝が多い。ヒュギーヌスによると、アウゲーはテーレポスを自らパルテニオン山に捨て、自分はアレオスを恐れてテウトラースのところに逃げたとしている。テウトラースは子がなかったため彼女を養女にした[8]。後にテーレポスがやってきたとき、テウトラースは何も知らずに彼女をテーレポスの妻として与えた。アウゲーは身を汚されることを嫌がり、テーレポスを殺そうと考えた。しかし2人が寝室に入ると大蛇が現れたため、驚いたアウゲーは手に取った剣を大蛇に投げつけてしまった。それをみてアウゲーの意図を悟ったテーレポスは彼女を殺そうとしたが、アウゲーがヘーラクレースに祈りを捧げるのを見て、母であると悟ったという[9]。
パウサニアースはペルガモンには石で縁取られたアウゲーの墓があり、墓の上にブロンズ製の裸婦像があったと報告している[7]。
系図
| ペラスゴス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| リュカーオーン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| カリストー | ゼウス | マイナロス | ニュクティーモス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| アルカス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| エラトス | アザーン | アペイダース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| アイピュトス | ステュムパーロス | ペレウス | イスキュス | コローニス | ステネボイア | プロイトス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| アガメーデース | ゴルテュス | ネアイラ | アレオス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ケルキュオーン | ヘーラクレース | アウゲー | ケーペウス | リュクールゴス | ミニュアース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ヒッポトオス | テーレポス | アエロポス | アンカイオス | エポコス | アムピダマース | イーアソス | クリュメネー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| アイピュトス | エウリュピュロス | エケモス | アガペーノール | エウリュステウス | アンティマケー | メラニオーン | アタランテー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| キュプセロス | ラーオドコス | パルテノパイオス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| クレスポンテース | メロペー | ポリュポンテース | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
