アエロ・ディリ
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概要
歴史
アエロ・ディリは2018年6月21日、アタウロ島出身のロレンソ・デ・オリヴェイラによって設立された[1][5][6]。オリヴェイラは海上輸送の職を経た後[6][7]、ディリにある2箇所のカジノの所有者となった。その後は養殖業や農業を含む他産業[8][9]、また他国における空運の研究を20年間行った末、航空産業への投資を行った[5]。
2018年1月、政府と締結した覚書に基づきセスナ172P航空機と操縦士を調達し、東ティモール国防軍(F-FDTL)に提供するという同社最初の業務を行なった。同機は2018年2月に東ティモールに到着し、ティモール海の哨戒任務に投入された[10]。 同年後半、アエロ・ディリは東ティモールで初めて民間国内線運航のための航空運送事業許可証(AOC)(東ティモール民間航空局(AACTL)より発行)を取得した航空会社となり[3]、2018年8月30日より民間運航を開始した[1]。 運行開始当初、同社は2名のパイロット(うち1名は東ティモール初の女性パイロット)が操縦する小型のセスナ数機で運航しており[5][11]、2019年1月までに、ディリと国内7都市間を毎日6便運行していた[11]。 その後、アエロ・ディリはヴァーチャル・エアラインとして、インドネシア・エアアジアおよびスリウィジャヤ航空からウェットリースでチャーターした航空機によるサービスも提供した[9]。
2022年8月11日、セスナ207機を使用して、インドネシア・クパンのエル・タリ空港にて試験的な国際テクニカルランディング、また東ティモール登録機による史上初の国際飛行を成功させた[2][7]。
2022年12月9日、アエロ・ディリは2023年にドバイ・エアロスペース・エンタープライズからリースした航空機を用いて、自社による国際線運航を開始する意向を発表した。6か月後に2機目、2年半後に3機目のリース機が導入される予定となっており、2000万米ドルが投じられた[12][9]。
2023年3月中旬には、東ティモール民間航空局(AACTL)から必要な登録証明書(COR)および耐空証明書(COA)を取得[7][13]。
アエロ・ディリは航空機のリースに関して、複数リース会社と交渉を行っていたが、東ティモールの航空体制及び法整備の脆弱性の懸念から当初の2件の交渉は破談となった[8][9]。しかし、2023年3月20日、同社初のリース機となるエアバスA320がディリへ到着した。この機体は以前バンコク・エアウェイズで運航されていたもので、座席数を162席に改修されたものである[7][13]。 同機の到着により、東ティモールに拠点を置く初の商用ジェット機が誕生することとなった[7]。同機は国際線就航の公式式典における主役となり、式典では東ティモール大統領ジョゼ・ラモス=ホルタ、およびこのフライトに搭乗していた17名の乗客の一人でもあった東ティモール運輸通信大臣ジョゼ・アゴスティニョ・ダ・シルバによる演説が行われた[5][6][7][14]。
2023年5月12日、このA320型機はアエロ・ディリ初の定期国際便として、ディリとインドネシアバリ州デンパサール間を運航した[15][16]。続いて2024年2月には、ディリとシンガポールを結ぶ定期便の開設にも使用された[17]。2025年2月14日には、同じA320型機が中国の厦門へ向かう新路線を運航した。同路線は当初月2回の運航だったが、2025年5月より週1回の運航へ増便される計画であった[18]。
2025年1月、アエロ・ディリは同社初となるエアバスA319を受領。この機体は以前、中国東方航空で運航されていたものであった[19]。登録記号4W-AAOが付与されたこのA319は、2025年3月21日にディリへ到着し[20]、その3日後の2025年3月24日、同機はアエロ・ディリでの初の有償飛行としてディリ発オエクシ行きの便に投入され[19]、続いてデンパサールへの往復飛行を行った[21]。2025年4月下旬の時点では、同社のA320型機が定期整備に入っていたため、オエクシ、デンパサール、シンガポール、厦門へ向かうジェット機就航4路線すべてをこのA319が運航していた[21]。
就航路線
保有機材

2025年5月現在、アエロ・ディリが所有する機体:
| 機種 | 運用 | 発注 | 座席数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| エアバスA319-100 | 1 | — | 122 (8 ビジネスクラス) | (2025年8月現在)[26] |
| エアバスA320-200 | 1 | — | 168 (8 ビジネスクラス) | (2025年8月現在)[26] |
| セスナ206 | 1 | — | 8 | チャーター便 国内線 |