アベニューQ
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アベニュー Q( - きゅー、Avenue Q)は、2003年3月にオフ・ブロードウェイで初演され、2003年7月ブロードウェイに進出したパペット・ミュージカルである。
プロット
大学を卒業したものの職にあぶれたプリンストンは、あぶれ者が多く集まるニューヨークのQ番街のアパートに引っ越す。そこには、会社をクビになったきり仕事が見つからないブライアン、その婚約者で、朝鮮料理屋でアルバイトをする日本人のクリスマス・イブ、恋愛にコンプレックスを持つ銀行員のロッドとそのルームメイトのニッキー、幼稚園の教師をめざすモンスターのケイト、同じくモンスターで引きこもり、インターネット中毒のトレッキー、そして昔は有名な子役だったが今は一文無しでアパートの大家で生計を立てるゲイリー・コールマンという、個性的な住人たちが住んでいた。人生の目的を探すプリンストンを取り巻く、若者たちの青春と恋愛模様をコメディータッチで描く。セサミストリートと同じパペットクリエイターがスタッフとして参加したことも話題を呼び、政治や従来の子ども向けミュージカルを皮肉ったような毒のある脚本、パペット同士のベッドシーンなど、その斬新さが評価された。
制作背景と構成
アベニューQの登場人物は三人の人間と七匹のパペットからなる。パペットはパペット操者によって演じられ、声をあてられる。パペットと人間のキャラクターはパペット操者がいないかのように振る舞うことで、パペットが生きているかの様な幻想を生み出している。この幻想を演出するため、登場人物たちが色とりどりの衣装をきているのに対し、パペット操者は灰色のシンプルな衣装を着用する。 シーンによっては同じパペットが別のパペット操者によって演じられることも、パペットを動かすパペット操者と声を当てるパペット操者が異なることもある。 また、一人のパペット操者が同時に2体かそれ以上のパペットに声を当てることもある 一方、いわゆる「ライブハンズ」型のパペットは2人のパペット操者によって操作され、これらも観客から見える状態で演じられる。
このミュージカルは子供向け教育番組のセサミストリートの形式から着想を受けていて、また模倣もしている。 マークスはキャリア初期にセサミストリートでインターンをしていた。オリジナルキャストの主なパペッター4人であるジョン・タルタリア、ステファニー・ダブルッツォ、ジェニファー・バーンハート、リック・ライアンは、いずれも同番組の出演者であった。なお、ダブルッツォは『アベニューQ』の公演後に同番組へ復帰している。 登場するパペットのうち3体はセサミストリートのパペットの直接のパロディであるとわかる。例えばルームメイトのロッドとニッキーはバートとアーニーのようなコンビで、引きこもりのトレッキーモンスターの声や性格はクッキーモンスターとそっくりである。 しかし同時に、アベニューQはセサミワークショップやジム・ヘンソンカンパニーとの関係を、公式には否定している。
パペット・人間含むすべてのキャラクターは社会人になりたての若者で、確実な解決策のない現実世界の問題に直面する。これは子供向けテレビ番組の登場人物が単純化された問題に直面し、普遍的で幸せな解決策を得るものと対照的である。 劇中の皮肉の籠ったユーモアはセサミストリートとの対比から生まれており、それには無垢な子供の頃の経験と複雑な大人になってからの経験の違いも含まれる。
オリジナルキャストとスタッフ
キャスト
- プリンストン/ロッド(二役): ジョン・タータグリア (John Tartaglia)
- ケイト/ルーシー(二役): ステファニー・ダブルーツォ (Stephanie D'Abruzzo)
- ブライアン: ジョーダン・ゲルバー (Jordan Gelber)
- クリスマス・イブ: アン・ハラダ (Ann Harada)
- ニッキー/トレッキー(二役): リック・ライオン (Rick Lyon)
- ゲイリー・コールマン: ナタリー・ヴェネティア・ベルコン (Natalie Venetia Belcon)
- ミセスT: ジェニファー・バーンハート(Jennifer Barnhart)
スタッフ
- 脚本: ジェフ・ウィッティ (Jeff Whitty)
- 作詞作曲: ロバート・ロペス、ジェフ・マークス (Robert Lopez, Jeff Marx)
- 原案: ロバート・ロペス、ジェフ・マークス (Robert Lopez, Jeff Marx)
- パペットデザイン: リック・ライオン (Rick Lyon)
- セットデザイン: アナ・ルイゾス (Anna Louizos)
- 衣装デザイン: ミレナ・ラダ (Mirena Rada)
- 照明デザイン: ハウェル・ビンクリー (Howell Binkley)
- アニメーション: ロバート・ロペス (Robert Lopez)
- 振り付け: ケン・ロバーソン (Ken Roberson)
- 演出: ジェイソン・ムーア (Jason Moore)
ミュージカル・ナンバー
第一幕
- The Avenue Q Theme
- What Do You Do with a B.A. in English?
- It Sucks To Be Me
- If You Were Gay
- Purpose
- Everyone's a Little Bit Racist
- The Internet Is For Porn
- Mix Tape
- I'm not Wearing Underwear Today
- Special
- You Can Be as Loud as the Hell You Want (When You're Makin' Love)
- Fantasies Come True
- My Girlfriend, Who Lives in Canada
- There's a Fine, Fine Line
第二幕
- There Is Life Outside Your Apartment
- The More You Ruv Someone
- Schadenfreude
- I Wish I Could Go Back to College
- The Money Song
- School for Monsters
- The Money Song Reprise
- There's a Fine, Fine Line Reprise
- What Do You Do with a B.A. in English? Reprise
- For Now
登場人物

パペット
- プリンストン;「大学を出たばかりの新顔の青年」
- ケイト・モンスター;「幼稚園教諭助手」
- ニッキー;「ロッドとルームシェアをしているちょっとした怠け者」
- ロッド;「秘密を抱えた共和党支持者の投資銀行員」USAトゥディのウィットニー・マセソンはこのキャラクターについて「ニューヨークでもっとも有名な(そしておそらく唯一の)共和党支持のゲイのパペットだ」と表現している。[1][2]
- トレッキーモンスター;「インターネットに取り憑かれたひきこもり」
- ルーシー;「妖艶で危険な魅力を持つ妖婦」
- バッド・アイデア・ベアーズ:「抱き心地の良い、可愛らしいテディベアタイプの2匹。」 ラヴィニア・シスルトワット夫人:「年寄りのケイトの上司。」