アルテ (漫画)
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| アルテ | |
|---|---|
| ジャンル | 歴史 |
| 漫画 | |
| 作者 | 大久保圭 |
| 出版社 | コアミックス |
| 掲載誌 | 月刊コミックゼノン |
| レーベル | ゼノンコミックス |
| 発表号 | 2013年12月号 - |
| 発表期間 | 2013年10月25日 - |
| 巻数 | 既刊21巻(2025年8月20日現在) |
| 話数 | 本編:全104話+特別編2話 |
| アニメ | |
| 原作 | 大久保圭 |
| 監督 | 浜名孝行 |
| シリーズ構成 | 吉田玲子 |
| 脚本 | 吉田玲子、鈴木貴昭 |
| キャラクターデザイン | 宮川智恵子 |
| 音楽 | 伊藤ゴロー |
| アニメーション制作 | Seven Arcs |
| 製作 | アルテ製作委員会 |
| 放送局 | TOKYO MXほか |
| 放送期間 | 2020年4月4日 - 6月20日 |
| 話数 | 全12話 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画・アニメ |
| ポータル | 漫画・アニメ |
『アルテ』(イタリア語: Arte[注 1])は大久保圭による日本の漫画。大久保の初連載作品であり[1]、コアミックス(旧ノース・スターズ・ピクチャーズ)発行の『月刊コミックゼノン』にて2013年10月25日発売の12月号より2025年4月25日発売の6月号まで本編を連載[2][3]。本編最終回のラストに番外編の予告があり、同誌2025年8月号に「たぬきマルタへ行く。」と題したマルタ共和国[注 2]への作者の取材旅行記が掲載、同誌2025年10月号より番外編が掲載されている[3]。番外編はアルテとレオ以外を主人公とした本編最終話前後の物語となっている。なお番外編になっても目次や中扉に記されるタイトルは『アルテ』のまま変更はなく[注 3]、話数も本編から継続されている。 余談だが、本編第1話と本編最終話のサブタイトルが同一となっている。
『月刊コミックゼノン』編集部の久永兼士の言によれば、大久保には「この時代(ルネサンス期のイタリア)を描きたい、この主人公を動かしたい」という熱意があり、その熱意に編集がほだされる形で連載が始まった[4]。
2014年の「NEXTブレイク漫画RANKING」では、15位に選ばれた[5]。2024年10月時点で単行本の累計発行部数は200万部を突破している[6]。
第1話 - 第36話
16世紀初頭のルネサンスの後期。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの巨匠が15世紀に活躍したルネサンス文化の中心地、芸術の都・フィレンツェから物語は始まる。
- 工房への弟子入り
- フィレンツェの裕福でない貴族の娘であるアルテは、幼いころから絵を描くことにのめり込んでいた。父が亡くなり、母ジルダは没落寸前の貴族家を存続させるためにアルテに「男に気に入られて結婚して『まともな生活』を送ること」を望み、絵をやめさせようとする。しかしアルテは反発し、家を飛び出す[5]。
- 画家となるべく画家工房を回るが、アルテが女であるというだけで相手にもされない。「だったら女捨ててやるわよ!」と暴れ始めたアルテを止めた親方レオが唯一アルテの絵を見て話を聞いてくれたが、レオは貴族の甘ったれたお嬢様の我儘と思い、弟子にするつもりもなく「テンペラ画の下地塗りまでを20枚、一晩で完成させろ。それが出来たら弟子にしてやる」という無理な課題を命じて諦めさせようとする。
- 翌朝、徹夜をして課題を仕上げたアルテは、レオに画家を目指す動機として「職人になるのが目標ではなく、自分自身の力で生きる道を目指したい」と語る。レオは自身が物乞い出身であり、アルテと似たような動機で画家を目指した過去があったことから、アルテの弟子入りを許す[5]。
- 修行生活の始まり
- 「女の画家見習いである」ということで周囲の反発も多かったアルテだったが、持ち前の明るさと頑張りで男女の壁を乗り越え、徒弟職人アンジェロ、その親方のダニロとその徒弟たち、針子をしているダーチャといった理解者を徐々に増やしていった[5]。
- レオの顧客である高級娼婦ヴェロニカや、一代で財を築いた偏屈な老商人ウベルティーノにも気に入られたアルテは、新しい生活を苦労しながらも楽しみ修行に励んでいた。ヴェネツィア貴族のユーリは、そんなアルテの描いた絵や珍しい女徒弟であることを気に入り、アルテを肖像画家兼「姪の家庭教師」にと雇おうとするが、修業中のアルテはこれを断る。
- そんな中、レオの師匠の娘・ルザンナが身重の身体でレオに会いに来る。若くして夫が亡くなり実家を離れることになった彼女は、夫の実家から持参金を返してもらおうとしたのだが、相手にされないというのだ。それを知ったアルテはユーリと掛け合い、「ルザンナの助けとなること」を条件にユーリの申し出を受け、ヴェネツィアへと旅立つ。
- 家庭教師のためヴェネツィアへ
- ヴェネツィアでは、これまで礼儀作法の家庭教師が何人も辞めていったユーリの姪カタリーナの家庭教師となる。実はカタリーナの礼儀作法は完璧で、アルテからは何一つ教えるようなことはなかったが、なぜかカタリーナは両親の前では礼儀作法のできない娘を演じていた。
- 事情を知ったアルテはカタリーナとその母ソフィアとのわだかまりも解かし、ソフィアとカタリーナの肖像画を描き上げる。「ヴェネツィアに残るなら自分がパトロンになり満足な暮らしを約束する」というユーリの申し出を断り、アルテはフィレンツェへと戻った。
第37話 - 第72話
- 再びフィレンツェでの日々
- 「ヴェネツィア大貴族の肖像画を描き、なおかつその貴族からのパトロンの申し出を断った」という噂もあって、フィレンツェのレオの工房に戻ってきたアルテには、貴族や商人たちから『夫人や令嬢の肖像画』の作成依頼が次々に舞い込むようになる。貴族出身の教養ある女性ならではの視点で描かれる「繊細で柔らかな肖像画」は、大いに顧客を満足させていた。
- だが、アルテが女性であるがゆえに「宗教画などの大きな仕事の注文が来ず、今のままでは出世が望めない」という壁にもぶち当たっていた。その一方で、アルテのさらなる成長と出世のために「レオ以外の名のある親方の下で修業させるべきではないか」という話が持ち上がってくる。アルテは悩んだが、最後には「焦る必要はない」と吹っ切れ、引き続きレオの工房で働きながら学ぶことを選んだ。
- イレーネとの出会い
- イレーネというスペイン貴族の女性が、フィレンツェに滞在するため統治者であるシルヴィオ枢機卿の所にやってくる。シルヴィオはイレーネを恐れており、その意志を探るため肖像画を描かせる名目でアルテを雇い、その様子を報告させる。
- アルテはイレーネと親しくなり、イレーネは自分の正体がカスティリャ王国のカタリーナ王女であることをアルテに明かす。
- この頃、アルテはレオへの恋慕を自覚するのだった。
- カスティリャ王国へ
- 「カスティリャ王国に反乱の種あり」との報せを受けたイレーネは急遽帰国することに。シルヴィオはアルテを密偵としてイレーネに同行させようとするが、アルテはこれを断ったため、してもいない罪を着せられ投獄されてしまう。これを知ったレオはイレーネに知らせ、イレーネはアスセナに命じてアルテを救出、フィレンツェでは罪人となり戻れなくなったアルテを宮廷画家として雇い、帰国の旅に同行させる。
- 旅の途中の街でアルテは追い掛けて来ていたレオと再会しその恋心を告げ、レオはその想いを受け止める。再会の約束をして、ふたりは別れる。
- カスティリャへの道中に立ち寄った街が偶然アルテの母ジルダの実家のある街であり、アルテはそこでジルダと再会、和解する。ジルダは別れ際「まっとうに生きてくれればそれでいい。頑張って生きて、幸せになって」と言い、アルテはその通り生きることを誓うのだった。
第73話 - 第104話(本編最終話)
- 戦禍のフィレンツェへ
- イレーネがポルトガル王家に嫁ぎ王妃となってから5年後、カスティリャから引き続きイレーネの下で宮廷画家として活躍していたアルテだが、フィレンツェに戦争が迫っていることを知り、レオに再び会うためにフィレンツェに戻ることを決意する。イレーネに雇われた傭兵たちと共に旅に出たアルテは、道中に立ち寄った街でフィレンツェを脱出していたダーチャとアンジェロに再会、フィレンツェの惨状を聞く。
- レオの過去
- レオは子供の頃から絵が得意だった。物乞いだったレオは母の死後工房入りを目指す。多くの工房で門前払いされたが、エッツィオ親方に拾われその工房の徒弟となる。最初は雑用や揉め事処理しかできなかったが、エッツィオの娘ルザンナに文字を教わり、できる仕事を増やしてエッツィオのお気に入りとなっていき、エッツィオの画風を完全に再現できるほどの技術を身に付ける。エッツィオの顧客であるウベルティーノにも気に入られ、エッツィオの死後ウベルティーノの支援を受けて独立し自分の工房を始める。
- そしてひたすらに仕事をこなす日々を続ける中、ある日アルテと出会う。
- 再会、その後
- 苦難の旅の末フィレンツェに辿り着いたアルテは、ついにレオと8年越しの再会を果たす。戦禍で全てを失い生きる気力を失いかけていたレオにアルテは「結婚して欲しい、そしてどこか遠くで共に暮らして欲しい」と願う。
- 数年後、アルテの工房に弟子入りしたいという青年がマルタ島にやって来る。青年が工房を訪ねると、そこには大きな絵画にふたりで取り組むアルテとレオの姿があった。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
主要人物
- アルテ・スパレッティ
- 声 - 小松未可子[7]
- 本作の主人公。物語開始時点で16歳。明るく、負けん気が強い頑張り屋。目をきらきらさせ、夢に向かって突き進んでいく[5]。貴族の娘なのにも関わらず平民を下に見ることが全くなく、誰とでも分け隔てなく話し、手に豆を作ってまで働くような人を尊敬すらしている。平民と自己紹介し合ったときに握手を求めて「貴族なのに平民と握手を?」と驚かれることがしばしばある。
- 自身が「貴族」で「女」であるにもかかわらず画家を目指すことに対して、世間からの批判や奇異の目で見られることを時にはバネとして反発し、あるいは武器にすることもできると徐々に理解していくが、その過程で何度も懊悩する。
- レオに恋心を抱いている描写もあり、ヴェロニカなどは察しているが、本人には恋愛経験も無いことから自覚が無かった。しかしイレーネに身上を話す内に気持ちを自認し、レオとの別れ際には涙ながらに想いを告げている。
- レオ
- 声 - 小西克幸[7]
- 物乞い出身の親方。無愛想で感情をあまり表に出さない。これまで弟子を取ったことは無く、当初はアルテを弟子に取ることにも否定的だったが、アルテの実直な姿にかつての徒弟時代の自分を重ね合わせ、彼女を弟子にすることを決断する。
- 本人は単に不愛想なだけなのだが、強面で不器用な性格もあり、出会ったころのアルテをはじめ周りの人からは実像以上に怯えられている。
- 実際は厳しいながらも、師として差別することなくアルテを指導し見守り、また街中で自分の食料を盗もうとした少年にパンを一つ分けてやるなど優しい面も持ち合わせている。
- 本人はアルテに対して恋愛感情の様なものよりは「大事な弟子」として師弟愛の様に接しているが、イレーネとの事件にアルテが巻き込まれた際には事情を知る為に奔走し、彼女を救い出す為に尽力した。
- その後フィレンツェを去っていくアルテから告白された際には、一言だけ短く答えている。
フィレンツェ

- ジルダ
- 声 - 園崎未恵
- アルテの母。夫が亡くなっていたため、アルテが家を出た後はフィレンツェを出て実家に身を寄せた。「良い婚姻こそが女の幸せ」という考えの持ち主で、アルテが絵にのめり込んでいることを快く思っていない。独立心の強いアルテには反発されるが、実際にはひたすらに娘の将来を案じているだけであり、彼女なりにアルテを深く愛している。
- 貴族家の出身ということになっているが、その貴族の名はジルダの父が金で買ったものである(これはジルダやその実家の者は知っていることだが、アルテには話していない)。
- 余談だが、原作で名前が明かされるのが第70話ととても遅く、アニメ化は原作で名前が出る前だったためか、テレビアニメ版のクレジット表記では最後まで「アルテ母」であった。
- アルテの父
- 声 - 青山穣
- 故人。ジルダと違って本物の貴族。アルテに貴族の娘の嫁入りのためのたしなみとして多くの習い事をさせたが、特に絵画は環境を整えて深く習わせた。おおらかな性格で、友人らに借金や出資を申し込まれると快く金を出してしまいそれが戻ってこないことも多かった。そのためアルテを嫁がせるための持参金が足りず、ジルダは頭を悩ませていた。物語開始のしばらく前に病死。
- 本編最終話まで名前が出ることはなかった。
- ヴェロニカ
- 声 - 大原さやか[8]
- レオの依頼主の1人でもある高級娼婦。非常に顔が広くて博識で聡明であるが、娼婦としての狡猾さも併せ持つ魅力的な女性として描かれている。アルテのことを気に入って友人となり、いろいろと相談に乗る。娼婦として客との会話のために幅広く蔵書を集めて読んでおり、それらの本はアルテを通じて「ダーチャの読み書きの教本」としても使われている。
- 収入で家族を養っている。
- アンジェロ・パーカー
- 声 - 榎木淳弥[8]
- ダニロ工房で徒弟職人として働いている少年。姉妹の多い家庭で育ったため、無自覚に女性に親切で扱いにも慣れている。また、「女性はか弱いから、男性が手助けしなくてはならない存在」と姉妹たちから刷り込まれており、アルテにも女性ということで親切にするが、アルテからはその親切を拒否されたことで、関心を持つようになる。
- ダーチャ
- 声 - 安野希世乃[9]
- 農家出身。結婚時の持参金を自力で稼ぐために針子として働いている娘。貴族出身なのに平民の仕事をしているアルテを最初は疎ましく思っていたが、「ダーチャの豆だらけの手は仕事をしている人の手って感じで恰好いい。自分も早くそんな手になりたい」と言われて自分を誇れるようになったことからアルテを見直し、アルテに文字の読み書きの教えを乞うようになり友達となる。男性に慣れておらず、女慣れしているアンジェロには赤面していた。
- ウベルティーノ
- 声 - 秋元羊介[10]
- 一代で財を築いた、頑固者で偏屈な老商人。絵画にはまったく興味はなく、あくまで「ビジネスのための商売道具」と思っている。故人であるレオの親方と生前に交流があり、遺言としてレオのことを頼まれたことから、いろいろと無理な注文をレオに依頼しては面倒を見ている。アルテから見ると、なんだかんだいってレオとはそっくり。間違っても本人には言わないが、レオを気に入っている。
- 前述のとおり絵画に興味はないが、レオとその師が各々描いた「金持ちとラザロ」は、自身の信条を見つめる為の物として執務室に飾ってある。
- ルザンナ
- 声 - 恒松あゆみ
- レオの師匠エッツィオ親方の娘。シエナに嫁ぐが、子供を身籠ったとたん夫が病死し、夫の実家に持参金の返却交渉をするためフィレンツェを訪れる。
- 少女時代、レオに想いを寄せていた。
- シルヴィオ・パッセリーニ
- コルトナの枢機卿。当時まだ同じ枢機卿で関係が深かったジュリオ・デ・メディチによりフィレンツェの統治業務を委任された、フィレンツェの事実上の統治者。イレーネの動向を探ることを目的として、アルテにイレーネの肖像画を描くこと、またイレーネの話し相手となりその様子を報告することを依頼する。
- エッツィオ
- 声 - 東地宏樹
- 工房の親方。故人。レオの過去回想に登場。
- 物乞いだったレオを拾い徒弟とする。最初はレオを雑用係や揉め事処理係としか思っていなかったが、「もっと使えるようにするための投資」としてルザンナに頼んで文字を憶えさせ、広く仕事ができるようにと色々と教え込んでいく。そのうちにレオに自分との共通点を見出し、愛着を持つようになっていく。
- マウロ
- エッツィオに雇われている画家の一人。
ヴェネツィア


- ユーリ
- 声 - 鳥海浩輔[8]
- ヴェネツィアの名門貴族ファリエル家当主マルタの弟。フィレンツェに来た際にアルテを見て気に入り、「面白そう」という理由で姪のカタリーナの家庭教師兼義姉の肖像画を描く画家としてアルテを雇う。
- マルタとは兄弟であるが腹違いであり、黒髪の兄とは違ってユーリは金髪である。商才のない兄に代わってファリエル家の財産運用の大部分を取り仕切っている。兄の妻でありカタリーナの母であるソフィアとは男女の仲である。姪であるカタリーナのことを、なにより大事に思っている。
- カタリーナ
- 声 - M・A・O[8]
- 名門貴族ファリエル家の長女。男児を望んだ父の思惑もあり、生まれてほどなく乳母ボーナに預けられ長らく父母の元を離れて養育地で暮らしていた。ボーナの息子ジモとは兄妹同然に育てられる。6歳になった頃弟が誕生し、同時期にボーナが病により急死したため、いい機会とばかりに実家に引き戻される。
- 礼儀作法の家庭教師に対して態度が大変悪いため、家庭教師が何人も自主退職してしまっている。
- 料理を作るのが好きで時々ユーリの屋敷で作っているが、「料理など貴族がするものではない」という当時の風潮からそれをユーリとその使用人だけの秘密としており、自分の屋敷の者には誰にも教えておらず、父母も使用人たちも知らない。
- 母譲りの美形であるが、父は黒髪・母は茶系の金髪である一方で、カタリーナはなぜか金髪である[注 4]。
- ダフネ
- 声 - 戸松遥[10]
- ファリエル家の使用人。アルテをこれまでの家庭教師とは違うと感じ、アルテの様々な用事を引き受けてくれる。
- ソフィア
- 声 - 田中理恵[10]
- ファリエル家当主の妻でカタリーナの母。同じ女性であるアルテが見惚れるほどの美形。カタリーナとは産んでからほどなく引き離されて6年もの間会っていなかったため、仲良くしたいとは思っているのだがその仲はぎくしゃくしている。
- マルタ
- 声 - 宮本崇弘
- ファリエル家当主でカタリーナの父。娘に興味がなく、カタリーナに対しては全くと言っていいほど親らしいことをせず冷遇する。
- ボーナ
- 声 - 長尾歩
- 故人。カタリーナの乳母。ファリエル家の料理人の夫と息子ジモがいる。働き者で料理上手。ファリエル家の屋敷で使用人として働いていたが、母乳がたくさん出るのでカタリーナの誕生時に乳母に選ばれ、夫を屋敷に残してジモとカタリーナと共にファリエル家の養育地へ移り住んだ。ジモとカタリーナを愛情深く育てる。カタリーナが6歳のとき病死。
- ジモ
- 声 - 寺崎裕香
- ボーナの息子。カタリーナより2歳年上。カタリーナとは兄妹のように育ち、カタリーナを本当の妹のように思っている。ボーナの死後、父に連れられムラーノ島に移り住んだ。
- マテイ
- 声 - 梯篤司
- ファリエル家と付き合いのある工房の徒弟。アルテとカタリーナが見学のために工房を訪れた際の案内をする。アルテの立場を羨ましがり、失言とも捉えられかねない発言をしてしまう。
カスティリャ
- イレーネ
- スペイン貴族家の息女。見聞を広めるためにフィレンツェを訪れ、シルヴィオ枢機卿の客人としてアルテの生家の館に滞在する。シルヴィオが肖像画を描かせるために雇ったアルテと親しくなり、後に自分の宮廷画家とする。
- 「イレーネ」というのは素性を隠すための偽名であり、正体はカスティリャ女王ファナの娘、カタリーナ王女である。
- フィレンツェからカスティリャに戻った後、ポルトガル王国に嫁ぎ王妃となる。アルテやアスセナも同行し引き続きイレーネに仕えた。
- アルテはイレーネの正体を知ってその偽名で呼ぶ必要がなくなってからも最後まで彼女を「イレーネ様」と呼んだ。
- アスセナ
- イレーネの従者。普段はイレーネの傍に仕えておりボディーガード役も務めるが、情報収集などのため単身で外出することもある。イレーネに対して高い忠誠心と愛情を持っており、イレーネのためなら命を捨てることも厭わず、「イレーネ様は私の命よりも大切なお方」「カタリーナ様の側にずっといられるだけで幸せ」とまで語る。シルヴィオに雇われたアルテを警戒していたが、その人となりを知り友好的な態度を見せるようになる。潜入や格闘にも長けており、囚われたアルテの救出をイレーネに命じられたときはその能力をいかんなく発揮した。
- ちなみに「アスセナ」とはスペイン語で「百合」のことである。
ジルダの実家
- バジリオ
- ジルダの上の弟。妻と2人の子供(女児と男児)がいる。首飾りや指輪を大量に身に着けることを好む、いわゆる成金趣味である。家の当主だが、気が強くはっきりとものを言う姉ジルダには逆らえない。都合が悪くなると仮病で腹痛を訴え部屋に閉じ籠もるなど情けない所があるが、妻は彼のそんな所も可愛いと思っている。
- バルド
- ジルダの下の弟。バジリオの都合が悪いときは当主代行を務める。
ポルトガル
- グイド
- 傭兵。イレーネに雇われ、フィレンツェを目指すアルテの護衛に付く。イレーネから十二分に受け取っていた支度金を使い、道中の危険に備えてさらに3人の傭兵を雇って仲間とした。
- フランコ
- 傭兵。グイドの昔なじみ。グイドに雇われ、アルテの旅に同行する。
- セシリオ
- 傭兵。フランコと同じくグイドに雇われ旅に同行する。
- パコ
- 傭兵。フランコらと同じくグイドに雇われ旅に同行する。
マルタ島
- 青年
- はるばるフランドルからマルタ島までやってきた青年。商家の生まれだが三男なので家も継げないため工房に入れられる。そこで働きながら将来に備えて貯金していたが、それを全て路銀に注ぎ込みアルテに弟子入りするためにやってきたという。
書誌情報
- 大久保圭『アルテ』 コアミックス〈ゼノンコミックス〉、既刊21巻(2025年8月20日現在)
- 2014年4月19日発売[11]、ISBN 978-4-19-980203-4
- 2014年11月20日発売[12]、ISBN 978-4-19-980242-3
- 2015年6月20日発売[13]、ISBN 978-4-19-980275-1
- 2015年11月20日発売[14]、ISBN 978-4-19-980309-3
- 2016年6月20日発売[15]、ISBN 978-4-19-980348-2
- 2017年1月20日発売[16]、ISBN 978-4-19-980391-8
- 2017年7月20日発売[17]、ISBN 978-4-19-980431-1
- 2018年1月20日発売[18]、ISBN 978-4-19-980473-1
- 2018年7月20日発売[19]、ISBN 978-4-19-980504-2
- 2019年1月19日発売[20]、ISBN 978-4-19-980544-8
- 2019年7月20日発売[21]、ISBN 978-4-19-980582-0
- 2020年1月20日発売[22]、ISBN 978-4-19-980611-7
- 2020年4月20日発売、ISBN 978-4-86720-015-5
- 2021年1月20日発売、ISBN 978-4-86720-015-5
- 2021年8月20日発売、ISBN 978-4-86720-256-2
- 2022年3月19日発売、ISBN 978-4-86720-315-6
- 2022年11月18日発売、ISBN 978-4-86720-441-2
- 2023年8月19日発売、ISBN 978-4-86720-533-4
- 2024年4月19日発売、ISBN 978-4-86720-636-2
- 2024年10月19日発売、ISBN 978-4-86720-697-3
- 2025年8月20日発売、ISBN 978-4-86720-795-6