イクスピアリ
千葉県浦安市の東京ディズニーリゾートにあるショッピングモール
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イクスピアリ (IKSPIARI) は、千葉県浦安市の東京ディズニーリゾートにあるショッピングモール。株式会社オリエンタルランド(以下、OLC)の完全子会社である株式会社イクスピアリが運営しており[6]、ディズニーブランドを使用しないOLC独自の施設となっている[7][8]。
| イクスピアリ IKSPIARI | |
|---|---|
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JR舞浜駅方面から望む外観(2010年3月) | |
| 店舗概要 | |
| 所在地 |
〒279-8529 千葉県浦安市舞浜1番地4[1] |
| 座標 | 北緯35度38分4秒 東経139度53分10秒 |
| 開業日 | 2000年7月7日[2][3][4] |
| 土地所有者 | 株式会社オリエンタルランド[5] |
| 施設所有者 | 株式会社オリエンタルランド[5] |
| 施設管理者 | 株式会社イクスピアリ[5] |
| 延床面積 | 117,000 m²[1] |
| 店舗数 |
物販:73店舗[5] 飲食:39店舗[5] サービス:14店舗[5] |
| 営業時間 | 10:00 - 22:30 |
| 駐車台数 |
1,800台[1] ※ディズニーアンバサダーホテルと共用[1] |
| 最寄駅 | 舞浜駅 |
| 最寄IC | 浦安出入口・葛西出入口 |
| 外部リンク | https://www.ikspiari.com/ |
イクスピアリは、独自の物語や歴史に基づいた一つの「街」として位置づけられており、「物語とエンターテイメントにあふれた街」というテーマを持つ[6]。館内は、エンドクローズドモール型とオープンモール型の専門店街が複雑に入り組んだ構成となっており、細い路地のような空間も設けられることで、来訪者の好奇心を喚起する意図がある[9]。施設内はショップ、レストラン、シネマコンプレックスで構成され、ショップおよびレストランはテーマごとに9つのゾーンに分かれ、イクスピアリの直営店およびテナントによって構成される[6]。
東京ディズニーランドなどを運営するOLCは、第二のテーマパークとなる東京ディズニーシーの着工と同時に、両テーマパークなどが位置する舞浜の開発地区一帯を「東京ディズニーリゾート」と命名し、そのリゾート開発の第一弾として、2000年7月7日にイクスピアリおよびディズニーアンバサダーホテルを開業した[9]。
イクスピアリという言葉は、体験を意味する英語イクスペリエンス (Experience)と、ペルシア神話に登場する優しく善なる妖精ピアリ (Peri) から作られた造語である[10][1]。
歴史
東京ディズニーランド開園後、OLCは第二パーク構想の段階から、舞浜の開発計画の策定を進めるとともに、開発パートナーを模索していた[11]。当時OLC専務であった加賀見俊夫は、ハワイ島のワイコロア・ビレッジ開発を手がけていたポール・マーと出会い、東洋と西洋の融合をデザインテーマとする彼の発想に感銘を受け、両者の間でミーティングが行われた[12]。その後、加賀見はポール・マーの提案により、サンフランシスコ南部に位置するカーメルを視察し、細い裏路地に個性的な店舗が立ち並ぶ街並みに強い印象を受けたことから、「路地の楽しさを舞浜へ」というコンセプトを掲げ、イクスピアリの開発が進められた[13]。

開業を前に、2000年5月8日には出店する120のテナントが決定した[14][15]。同年7月4日には報道機関向けのプレスビューが実施され[6]、同年7月7日に正式に開業した。イクスピアリとディズニーアンバサダーホテルは並行して開発が進められ、12ヘクタールの用地に総事業費650億円を投じ[16]、両施設は同日に開業した[2][3][4]。
2003年12月3日には、日本郵政公社とOLCの間でイクスピアリの業務で提携することを発表[17]。翌年3月に始める通信販売の申し込みを全国の郵便局にて受け付け、ゆうパックを利用するほか、子供向けのはがきや切手販売コーナーを設けるとした[17]。その後、2004年5月5日に「こども POST HOUSE」として子供向けの便箋やはがき、切手などの販売店が開店した[18]。
2005年9月1日には、館内にあったシネマコンプレックス「AMCイクスピアリ16」が、アメリカのAMCエンターテインメント・インターナショナルからOLCに10億円で営業譲渡される。株式会社イクスピアリの委託運営になり、後に「シネマイクスピアリ」に改称した[19]。
2008年5月6日[20]には、開業当初から館内にあった一時託児所の「キャンプ・ネポス」が閉館し[21]、併設していたショップ「ネポス・ホップ!」やレストラン「ネポス・キッチン」も併せて閉店した[21][20]。
2009年4月25日、「ニンテンドーDS」シリーズ本体を施設案内に利用できるソフト『イクスピアリ・ニンテンドーDSガイド』の配信を開始[22][23](2010年1月11日終了)。
東北地方太平洋沖地震による東日本大震災の影響で、2011年3月11日から同年3月28日にかけて、全館休業した[24]。
2014年4月24日には、計16店舗が新たに出店。最終的には同年秋までに全体の4分の1となる計40店舗がリニューアルするなど[25]、2000年の開業以来最大のリニューアルとなった[26]。
新型コロナウイルスの流行の影響により、2020年2月29日より休業[27]。その後、一部休業店舗があるものの、同年6月1日より営業時間を短縮し全館で営業を再開した[28][29][30]。東京ディズニーリゾートで休業した施設では初めての再開となった[30]。
施設
館内は8の字のような回廊となっており、サンフランシスコ南部に位置するカーメルのように、裏路地を辿っていく楽しみを追求した構造となっている[31]。テナントは物販や飲食など約120店舗(開業当初)が出店しており、これらのテナントが位置するゾーンはそれぞれのテーマを持つ9つのエリアに分かれている[6]。各ゾーンの一覧とテーマは以下の通り[32][33]。


- ザ・コートヤード(1階) - 煉瓦造りの古めかしい市場がモチーフ。
- ガーデン・サイト(1階) - ガーデンとホテルコートに面する。
- トレイターズ・パッセージ(2階) - 活気ある市場がモチーフ。
- ミュージアム・レーン(2階) - 南ヨーロッパの古い港町をモチーフにした路地がある。
- トレイル&トラック(2階) - 吹き抜けの円形広場「セレブレーション・プラザ」を臨むことができる。
- シアター・フロント(1~3階) - シネマコンプレックスのエントランスで、高い天井や照明効果で夜のハリウッドのような景観を演出している。
- B'ウェイ(2階) - ハリウッドの楽屋裏がモチーフ。
- グレイシャス・スクエア(3階) - ブランドショップなどが位置する。
- シェフス・ロウ(4階) - 世界各国の料理を提供するレストランが位置する。
イクスピアリには、創世記から近代を経て現代に至るまでの「街の物語」が設定されており、これは先述した9つのゾーンによって表現されている[6]。創世記は、世界各地の文化を街にもたらした商人たちの影響を「ミュージアム・レーン」および「ザ・コートヤード」で表現し、発展期は、催事やゲームを好む商人文化の影響を「トレイターズ・パッセージ」および「トレイル&トラック」で示している。近代においては、コスチュームデザインやメイキャップアーティストによって形成された美の文化の影響を「シアター・フロント」および「グレイシャス・スクエア」で表現し、さらに、その美の文化が発展した庭園文化を「ガーデン・サイト」で見ることができる[6]。
テナント
イクスピアリに出店するテナントのうち、開業当初は全体の2割弱が直営店であった。これは、施設全体のコンセプトに合致するテナントとして、他のテナントでは導入できていない要素を補完する役割を担うものである。テナントリーシングの段階において、OLCは施設全体のコンセプトへの適合を最優先とし、各テーマに即したテナントに対して個別に出店要請を行った。さらに、将来的には直営店を多店舗展開することで、経営資源が舞浜に一極集中する状況からの脱却を図る構想もあった[34]。
レストラン「ロティズ・ハウス」にはブルワリーがあり、地ビールの「ハーヴェスト・ムーン」を醸造している[35]。ハーヴェスト・ムーンは品質検査で高い評価を受け、2003年には市川税務署からビールと発泡酒醸造の永久免許を取得した[35]。詳細は「舞浜地ビール工房ハーヴェスト・ムーン」を参照のこと。
開館当初から[36]、ディズニーストアの旗艦店である「ディズニーストア 東京ディズニーリゾート店」が入居しており、開業当初はアメリカのニューヨークにある店舗に次いで世界で2番めに広いディズニーストアで[37]、2003年時点では日本一の売上を誇っていた[38]。2025年7月6日には開店25周年を記念し、改装オープンした[36]。店舗は「魔法が満ちあふれた、映画公開初日の夜」をコンセプトに、売り場を増床したうえで金色を基調とした空間デザインが特徴的な内装へリニューアルされた[36]。
集客
事件・事故
2008年11月2日から同月10日の間に直営レストラン「ロティズ・ハウス」にて販売した『鴨肉のロティサリー オレンジのビネグレット』に賞味期限の切れた鴨肉を使用し、それを食べた男性が腹痛を起こした[41][42]。
2009年、プラネット・ハリウッドを経営するプラネット・ハリウッド・ジャパンとウォルト・ディズニー・カンパニーとの間で賃料の支払いに関して係争が行われた。4月7日、東京地方裁判所は、プラネット・ハリウッド・ジャパンの請求を退け、施設の明け渡しと未払い分の賃料約4億4,700万円の支払いを命じることになり、これを受け、プラネットハリウッド東京は4月13日で閉店となった[43][44]。
イクスピアリで2007年に行われたイベント「アロハ・フロム・ハワイ2007」のポスター代などのイベント費用、約1,340万円を水増し請求して現金をだまし取ったとして、千葉県警浦安署は2009年5月12日に詐欺の疑いで、イベント企画会社役員2名と契約社員1名を逮捕した[45]。