ウスバアオノリ

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ウスバアオノリ
分類
: 植物界 Plantae (アーケプラスチダ Archaeplastida)
亜界 : 緑色植物亜界 Viridiplantae
: 緑藻植物門 Chlorophyta
: アオサ藻綱 Ulvophyceae
: アオサ目 Ulvales
: アオサ科 Ulvaceae
: アオサ属 Ulva
: ウスバアオノリ Ulva linza
学名
Ulva linza Linnaeus, 1753[1]
シノニム
など
英名
Doubled Ribbon Weed[1]

ウスバアオノリ(薄葉青海苔[2]、薄葉青苔[3]、学名: Ulva linza)は、アオサ目アオサ科アオサ属に分類される緑藻の1種である。以前は、本種を含むアオノリ類はアオノリ属に分類されていたが(学名: Enteromorpha linza)、21世紀初頭にアオサ属に移された。種小名である linza の由来は不明[3]。藻体は2層の細胞層からなる膜状であるが基部は細く管状になる。世界中の沿岸域に分布している。食用とされ、養殖もされている。

藻体は緑色、ふつう細長く長さ 5–50 cm、扁圧しており、幅は 0.5–15 cm、縁にシワが多く、縁辺部を除いて2細胞層が密着しているが、基部は細く管状[4][2][3](図2)。静置培養では管状のまま成長し、扁圧された膜状部を形成しない[5]叢生するが、ふつう分枝しない[4][2](図2)。細胞は表面観で角の丸い多角形から四角形、直径 10-20 µm葉緑体は1個、1(–3)個のピレノイドを含む[4]

2a. 標本
2b. 標本

基本的に、同形同大で単相染色体を1セットのみもつ)の配偶体複相(染色体を2セットもつ)の胞子体の間で同形世代交代を行う[5]。配偶体から放出される配偶子は2本鞭毛性であり、長さ 6–10 µm、正の走光性を示す[5]。動接合子(接合直後で鞭毛を残した接合子)は負の走光性を示し、基質に着生して胞子体へ発生する[5]。胞子体から放出される遊走子は4本鞭毛性、長さ 7.5–12 µm、着生して配偶体へ発生する[5]。また、配偶子が単為生殖によってふたたび配偶体を形成することもある[5]。胞子体が2本鞭毛性の中性遊走子を形成し、ふたたび胞子体を形成する無性生殖を行うこともある[5]

分布・生態

ほぼ世界中に分布しており、北極海スヴァールバル諸島など)、北米から南米太平洋岸、カリブ海大西洋岸)、大西洋諸島(アイスランドアゾレス諸島マデイラ諸島など)、ヨーロッパ(大西洋岸、北海バルト海地中海黒海など)、アフリカ(地中海、大西洋岸、インド洋岸)、中東紅海ペルシャ湾など)、南アジア東アジアロシア中国韓国、日本など)、東南アジアマレーシアインドネシアなど)、ミクロネシアオーストラリアニュージーランドポリネシアガラパゴス諸島から報告されている[1]

沿岸域の潮間帯中部から下部に生育し、タイドプールにも見られ、岩などに付着している[1][2][3](図1)。

人間との関わり

脚注

外部リンク

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