カメルーンの鉄道
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1999年以降のカメルーンの鉄道は、公民連携の枠組みの下でカムレール(CAMRAIL)が運営しており、同社は約1,000キロメートルの鉄道網の日常的な運営、保守、開発を担う[1]。旅客輸送の中核はドゥアラ - ヤウンデ間とヤウンデ - ヌガウンデレ間であり、西線のクンバ方面ではムバンガ - クンバ間の旅客運行が2018年に政治・社会的緊張を理由として休止された[2]。また、世界銀行は、カメルーンの鉄道コンセッションが運用効率と輸送量の改善に寄与し、ドゥアラから中央アフリカ共和国・チャド方面への非鉱物系物流の約6割を担うと評価している[3]。
2016年10月には、ドゥアラとヤウンデを結ぶ幹線上のエセカ付近で旅客列車が脱線し、79人が死亡、600人超が負傷した[4]。2018年にはこの事故をめぐってカムレールと関係者11人に有罪判断が示されており、同事故はカメルーンの鉄道の安全性と運営体制を論じるうえで重要な転機となっている[4]。
1999年のコンセッション契約締結以後、カメルーンの国鉄網は官民連携の枠組みの下でカムレールが運営している。カムレールの説明によれば、旅客・貨物輸送の技術的・商業的運営だけでなく、鉄道インフラの保守・開発・運用、さらに約1,000キロメートルの鉄道網の日常管理も担っている[5]。
旅客輸送の推移について、1999年から2004年にかけての後退期、2004年から2008年にかけての安定期、2008年以後の回復期という三段階で整理されている[6]。ただし、この回復局面は2016年の脱線事故によって中断したとされる[6][7]。
制度面では、2023年7月25日付の法律第2023/010号が公布され、鉄道部門を規律する法的枠組みが整備された[8]。また、近年の大規模更新事業として、ベラボ - ヌガウンデレ間約330キロメートルの更新計画が進められている。欧州投資銀行は2022年、この事業について1億600万ユーロの融資と1710万ユーロのEU補助金を公表し、同区間は1974年開通以来近代化されていなかったとしている[9]。EUの調達公告およびカムレールの2025年公表資料でも、同区間更新の入札・技術支援が進められている[10][11]。