カリフォルニアカスザメ

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カリフォルニアカスザメ
保全状況評価[1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 NT.svg
Status iucn3.1 NT.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: カスザメ目 Squatiniformes
: カスザメ科 Squatinidae
: カスザメ属 Squatina
: カリフォルニアカスザメ S. californica
学名
Squatina californica Ayres, 1859
シノニム

Rhina philippi Garman, 1913(不明確)

英名
Pacific angelshark
分布

カリフォルニアカスザメ Squatina californicaカスザメ属に属するサメの一種。北東太平洋の沿岸の砂底に生息する。他のカスザメ類同様、平たい体と大きな胸鰭腹鰭を持つ。本種の特徴としては1対の円錐形のを持つこと、胸鰭の先端の角度が小さいこと、灰色から茶色の体色に、多数の小さな黒斑があることが挙げられる。最大で1.5mになる。

待ち伏せ型捕食者英語版で、海底に隠れ硬骨魚イカを捕食する。捕食は視覚に頼って行われる。夜間には待ち伏せに適した場所を求めて定期的に移動を行う。胎生で、春に6匹程度の仔魚を産む。

刺激されなければ人は攻撃しない。カリフォルニア州で肉を目的とした商業漁業が行われていたが、現在はその中心はメキシコに移っている。IUCN保全状況準絶滅危惧としている。

カリフォルニア科学アカデミーの最初の魚類学キュレーターであるウィリアム・オービル・エアーズによって1859年に記載された[2]種小名は標本がサンフランシスコ(カリフォルニア州)から得られたことに由来する。地元では単にangel shark、monkfish、またはCalifornia angel sharkと呼ばれることもある[3]

Kato, Springer and Wagner (1967) によって、南米太平洋岸に分布するSquatina armata と本種が同種とされていた。だが、その後レオナルド・コンパーニョ英語版によって暫定的に再び分離されている[4][5]。東太平洋に分布するカスザメ類としてはこの2種のみが記載されているが、この地域にはさらに1種以上の未記載種が存在する可能性がある。例えば、カリフォルニア湾に生息するカスザメは他の地域の個体より性成熟時の大きさが小さく、別種であることが示唆されている[4]

2010年のmtDNAをもちいた分子系統解析では、本種は北西大西洋に分布するカリブカスザメと近縁であるという結果が得られた。この2種の分岐はおよそ610万年前で、パナマ地峡が形成された時代と概ね一致する。また、カリフォルニア湾の個体と他の地域の個体の比較も行われたが、種レベルの遺伝的差異があるという結果は得られなかった[6]

分布

アラスカ南東からバハ・カリフォルニア半島、カリフォルニア湾までの冷温帯から暖温帯に分布する。特にカリフォルニア州の中部から南部で最もよく見られる。エクアドルやチリに分布するとしているものもあるが、この記録は不明確である。底生で、河口や湾内の柔らかく平らな沿岸近くの底質を好む。岩礁海底谷海中林の近くでもよく見られる。時折、海底から15–91mも離れて泳いでいる姿が見られることもある[3]。カリフォルニアでは主に水深3–45m、最大で205mから報告がある[7]

分布域の北部を通して多数の進化的に重要な単位英語版としての個体群が同定されている。コンセプション岬英語版からアラスカにかけて複数の個体群が存在しており、南カリフォルニア沿岸英語版でも、本土とチャンネル諸島の北部、南部に最低でも3つの個体群が存在する。バハカリフォルニア沿岸の個体群も、カリフォルニア湾内の個体群とは異なる[3]。本種は出生地を大きく離れて回遊することがなく、また、深海が個体群間の交流を妨げているため、これらの個体群は時間とともに別種へと分化していくと予想される。遺伝的多様性の指標であるヘテロ接合型の割合は、調査された他のサメ類よりも高い.[8]

形態

眼は上に、口は吻端に位置し、鼻孔には髭がある。

他のカスザメ類と同様、平たい体と大きな胸鰭を持ちエイに似ているが、頭部側面にある5対の鰓裂英語版、胸鰭の前端が頭部から分離することはエイと異なる。眼は頭部上方に位置し、その後方に噴水孔がある。頭部側面には皮褶があるが、特に葉状の突出部は持たない。口は非常に幅広くて吻端に位置し、その上に先端が匙状になった1対の円錐形のを持つ[3][4]。片側の歯列は、上顎で9・下顎で10。中央には歯のない隙間がある。各歯は基部が幅広く、1本の細く、縁の滑らかな尖頭を持つ[2]

胸鰭と腹鰭は幅広く、先端は角張って尖る。2基の背鰭は体後部に位置し、臀鰭はない。尾鰭下葉は上葉より大きい。背の正中線上には小さな棘の列が走る。吻と眼の上にも棘の塊がある[4]。成長とともに棘は小さくなり、消失することもある。背面は灰色、茶色、赤褐色などで、暗色の斑点が散らばる。成体では大きな斑点は小さな斑点の輪で取り巻かれ、幼体では複数対の眼状紋がある。腹面は白で、これは胸鰭・腹鰭の縁まで広がる[9]。全長1.5m、体重27kgになる[2]

生態

人との関わり

脚注

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