キャラクタークラス (ダンジョンズ&ドラゴンズ)

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ファンタジーロールプレイングゲーム(RPG)『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)におけるキャラクタークラス(Character class)は、キャラクターのアイデンティティと本質を形作る基盤となる要素である。ゲームのルール説明では、単にクラスと呼ばれる。キャラクターの能力、強み、弱みは主にクラスによって定義され、クラス選択はプレイヤーがD&Dのプレイヤー・キャラクターを作成する際に最初に行うステップの一つである[1]。クラスは、そのキャラクターが利用できる技能や能力値に影響を与える。バランスの取れたパーティを構成するには、ゲーム内に存在する様々なクラスが提供する、多様な能力が必要となる。

D&Dは、RPGにキャラクタークラスの概念を導入した最初のゲームである[1]。その後、多くの伝統的なRPGやMMORPGもこの概念を採用している。D&Dのクラスは、通常3つのコア・ルールブックの一つである『プレイヤーズ・ハンドブック(『PHB』)』で定義されている。また、様々な代替クラスもサプリメント・ソースブックで定義されている。

主要な基本クラス

これらの基本クラスは、D&Dの複数の版で、コア・ルールブックにクラスとして掲載されている。

その他基本クラス

Advanced Dungeons & Dragons(AD&D)第1版』以降、主要クラスはほぼ一貫しているが、サプリメントでは様々な代替基本クラスが提供されてきた。例えば『Unearthed Arcana』(1985)では、基本クラスとして「バーバリアン」が導入され、「パラディン」は新たな基本クラス「キャバリアー」の一種として再構築された[2]。『Oriental Adventures』(1985)もまた、東洋的な設定にふさわしい代替クラスを多数導入した[3]。『AD&D第2版』では、完全新規の基本クラス(RunecasterやShamanなど)が追加され[4][5]、サプリメントでは各基本クラスをカスタマイズする多様な「キット」が提供され[6][7]、『ダンジョン・マスターズ・ガイド(『DMG』)』では、新規クラス作成ルールが掲載された[8]。[『D&D第3版』では、『DMG』にNPC作成用クラス5種が追加された[9]。『D&D3.5版』では、エベロン設定向けに新クラス「アーティフィサー」が導入され、その後も『D&D第4版』・『D&D第5版』で、代替クラスとして登場し続けている[10][11][12]

コア・ルール外の基本クラスはオプション扱いであり、全ての設定に存在するとは限らない[3][13]。例えば、『Oriental Adventures』で導入された「Samurai」は、標準的なヨーロッパ風世界観のゲームでは意味をなさない。同様に、「Psychic Warrior」のようなサイオニック関連クラスは、サイオニックが存在しない世界では適用されない。

マルチクラス

D&Dのほとんどの版では、複数のクラスを同時に成長させる、交互にレベルを上げる、あるいは最初のクラスから特定の時点で、第2(またはそれ以上)のクラスに分岐することが可能とされており、これらは一般に「マルチクラス」と呼ばれる[14][15]

AD&D第1版および第2版では、キャラクターのクラス変更は困難である。人間(ヒューマン)のみが可能であり、極めて高い能力値を必要とする。これは「デュアルクラス」と呼ばれる。一方、非人間種族(デミヒューマン)は「マルチクラス」が可能で、実質的に2つ(稀に3つ)のクラスを同時に習得できるが、その代わりレベル上昇が遅くなる[15]

第3版では、プレイヤーは任意の数のクラスからレベルを自由に組み合わせられるが、特定の組み合わせは他より効果的である。さらに、「上級クラス(Prestige Class)」がさらなる選択肢を追加する[15]。この版は、マルチクラスに関して最も自由度が高い。ただし、無計画にクラスを増やすと獲得経験点にペナルティが生じる。第3版の『Unearthed Arcana』には、2つのクラスの利点を組み合わせる「Gestalt characters」のルールが収録されている。

第4版では、「マルチクラス特技(Feat)」を取得することで、他のクラスの一部のパワー[注 1]を習得できるようになった。power-swap特技により、キャラクターは第1クラスのパワー(一日毎に一回、遭遇毎に一回、無限回(回数無制限)[注 2])を、第2クラスの同種パワーと交換できる。また、11レベルでマルチクラス特技と全てのpower-swap特技を習得したキャラクターは、「paragonマルチクラス」が可能となる。これにより、伝説の道(Paragon Path)を選択する代わりに、第2クラスから追加のパワーを獲得できる。一部のクラスはマルチクラスを通じてのみ利用可能であり、最初の例が『フォーゴトン・レルム・プレイヤーズ・ガイド(Forgotten Realms Player's Guide)』で導入された「Spellscarred」である[16]。第4版では、主要クラス(バードなど)に特に決まりがない限り、各キャラクターは1つのクラスにしかマルチクラスできない。『プレイヤーズ・ハンドブックIII 第4版』では「ハイブリッド」クラスが導入され、これは各レベルで2つのクラスの要素を組み合わせる、より深い形のマルチクラスである。

第5版では、マルチクラスを選択するには最低限の能力値こそ必要だが、条件は以前の版ほど厳しくない。基本クラスでは、特定の必要能力値が13以上であればよく、モンク、パラディン、レンジャーのみ、2つの能力値で13以上が必要となる[17][18][19]

Original Dungeons & Dragons

OD&Dのクラス
ソースブック クラス
Book I: Men and Magic
Supplement I: Greyhawk
Supplement II: Blackmoor
Supplement III: Eldritch Wizardry

OD&D[注 3]』ボックスセットには、主要クラスが「クレリック」、「ファイティング・マン」、「マジックユーザー」の3つしかなかった。最初のサプリメント『Greyhawk』では、4つ目の主要クラスとして「シーフ」が追加され、ファイティング・マンのサブクラスとして「パラディン」が追加された。これらの4つのファンタジー・ゲームにおける原型は、プレイにおける4つの主要な戦術的役割を表している。ファイティング・マンは直接的な戦闘力と耐久性、シーフは狡猾さと隠密行動、クレリックは戦闘と魔法の両面で支援、マジックユーザーは様々な魔法の力を提供する。多くの点で、他のクラスはこれらの機能を洗練させたり、組み合わせた代替案と考えられている。

プレイ可能な各種族はクラス選択に制限がある。ドワーフはファイティング・マンまたはファイティング・マン/シーフが選択可能で、NPCではファイティング・マン/クレリックも可能。ハーフリングはファイティング・マンとシーフに限定。エルフはファイティング・マン/マジックユーザー、ファイティング・マン/マジックユーザー/シーフ、シーフの選択肢に制限され、エルフNPCではファイティング・マン/マジックユーザー/クレリックも選択可能。ハーフエルフ(『Greyhawk』で導入)はファイティング・マン/マジックユーザー、ファイティング・マン/マジックユーザー/クレリック、またはシーフを選択可能。非人間種族(デミヒューマン)4種は、シーフを除きレベル上昇に制限がある。人間(ヒューマン)は、レベル制限なく単一クラスを選択可能。

D&D Basic Set

D&D Basic Setのクラス
分類 クラス
人間クラス
非人間クラス
High-level classes
* サプリメントで導入

D&D Basic Set[注 4]』では、種族とクラスの概念が統合されていた。非人間種族(デミヒューマン)にはクラスが存在しない。そのため、キャラクターは(人間の)クレリックであるか、単に「エルフ」や「ドワーフ」といった種族となる。Basic Setでは、4つの人間クラス(クレリック、ファイター、マジックユーザー、シーフ)と、3つの非人間クラス(ドワーフ、エルフ、ハーフリング)が用意されていた。『Companion Set』では、高レベルキャラクター向けに4つのオプション・クラスを導入した。ファイター向けの「Avenger」、「パラディン」、「Knight」、そしてクレリック向けの「ドルイド」である。『Master Set』では、さらに「ミスティック」が追加された。『Rules Cyclopedia』の巻末には、オプションとしてハーフリングをノームへ変更する方法が記載されている。『Creature Crucible series』シリーズ(『Tall Tales of the Wee Folk』『Top Ballista』『The Sea People』『Night Howlers』)は他の種族クラスを扱っており、ガゼッタシリーズには「shaman」(GAZ12)や「shamani」(GAZ14)を含む、人間と非人間向けの多くのオプション・クラスが収録されている。追加の人間および種族クラスは、他のサプリメントでも紹介されている。

Advanced Dungeons & Dragons第1版

AD&D第1版のクラス
クラスサブクラス
Player's Handbook[20]
クレリックドルイド
シーフアサシン
バード*
ファイター
マジックユーザーイリュージョニスト
モンク
Unearthed Arcana
キャバリアーパラディン (別版)
(シーフ)Acrobat*
(ファイター)バーバリアン
Oriental Adventures
(キャバリアー)Samurai
(クレリック)
  • Shukenja
  • Sohei
(シーフ)
  • Ninja*
  • Yakuza
(ファイター)
  • Kensai
  • Barbarian (variant)
  • Bushi
(マジックユーザー)Wu Jen
モンク (別版)
Dragonlance Adventures
(キャバリアー)
  • Crown Knight*
  • Sword Knight*
  • Rose Knight*
(クレリック)
  • Good
  • Neutrality
  • Evil
Tinker
Wizard of High Sorcery
  • White Robe*
  • Red Robe*
  • Black Robe*
* 1レベルから開始することはできない。後の版では上級クラスのように機能する。

AD&D[注 5]』では、種族とクラスの組み合わせに関する制限が緩和されたが、非人間種族はクラス選択や最大レベルに制限が設けられることが多かった。サプリメントや、『The Strategic Review』誌の記事で初登場した追加クラスが、基本クラスとして収録されている。『プレイヤーズ・ハンドブック(『PHB』)』では、第6のクラスとして「バード」が導入された。ただしAD&D第1版におけるその扱いは、後の版で言うところの「上級クラス」に近いもので、作成時のキャラクターには選べなかった。まずファイターとして開始し、シーフにクラスチェンジし、最終的に再度クラスチェンジしてバードとなる必要があった。

キャラクターの能力値は、選択可能なクラスに直接影響する。例えば、ファイターを目指すキャラクターには最低【筋力】9が必要である。より条件の厳しいモンクには【筋力】15、【判断力】15、【敏捷力】15、【耐久力】11が必要となる[21]。能力値が異常に高い(または低い)場合も、クラス選択が制限されることがある。【知力】が高すぎるとファイターになれず、【魅力】が5以下の場合はアサシンになることを要求された。クラスに関連する能力値が高い場合、経験点ボーナスが得られる。

『PHB』は、他にもゲームとクラスに変化をもたらした[22]。ファイター、クレリック、シーフはOD&Dに比べてヒット・ダイスが上昇した。また本書は、キャラクターの【筋力】値が戦闘での命中率やダメージ、運搬可能な重量、解錠の成功判定に与える影響にも変更を加えた。【知力】が高いほど、呪文の知識や言語習得の成功率が上昇する。【判断力】が高いクレリックは呪文にボーナスを得る一方、逆に低いと呪文失敗の可能性が生じる。新たな表により、【耐久力】・【敏捷力】・【魅力】の各能力値が、キャラクターに及ぼす影響が詳細に示された。5つの主要クラスと5つのサブクラスそれぞれに、経験点による成長を表す独自の表が用意された。ほとんどのクラスにおいて、3か4レベルを超えるには、以前より多くの経験点が必要となった。また本書では、マルチクラス・キャラクターがゲームに導入された[22]

『Unearthed Arcana』では、キャバリアー、バーバリアン、シーフ・Acrobatのクラスが追加された。

Advanced Dungeons & Dragons第2版

AD&D第2版のクラス
グループ プレイヤーズハンドブック サプリメント
ウィザード
  • Alchemist
  • Artificer
  • Dimensionalist
  • Elementalist
  • Force mage
  • Geomancer
  • Mentalist
  • Shadow mage
  • Song mage
  • Wild mage
ウォーリアー
  • Runecaster
プリースト
ローグ
  • Ninja
  • Psionicist
  • Shaman

『AD&D第2版』では、同第1版で特定ケースにのみ適用される「寄せ集めルール」の合理化を試みた。そのため、ルールを簡素化し、矛盾を解消することを目指した。全てのクラスは「ウォーリアー」、「ウィザード」、「プリースト」、「ローグ」の、4つの「グループクラス」に分類される。各グループには「基本クラス」が存在し、ファイター、メイジ、クレリック、シーフにおいて「主要能力値」が9以上あれば選択可能。これらはあらゆる設定でプレイ可能となるよう設計された。『PHB』では、「その他のクラスは全てオプションである」とされている[23]。各グループでは、ヒット・ダイス(ヒット・ポイントの伸びを決定)、THAC0[注 6]の進行、セーヴィング・スロー表を共通で持つ[23]。AD&D第2版では、特定のクラスに就くための最低能力値は残されているが、極端に低い能力値が特定のクラスを強制するといった、他の多くの制限は撤廃された。

バードは、キャラクター作成時に選択可能な通常クラスに変更された。アサシンとモンクは、AD&D第2版『PHB』から削除された[15]。『DMG』は、新クラスの作成に関するセクションで、この決定の背景を次のように説明している。

ヴァイキングとは、人生と戦争に対して、特定の見解を持つファイター以外の何者か?ウィッチは本質的に女性ウィザードに過ぎない。ヴァンパイアハンターとは、忌まわしきクリーチャーの破壊と排除に専念する際に、あらゆるクラスの者が名乗る「称号」に過ぎない。

アサシンも同様である。報酬のための殺しに特別な力は不要で、ただ特定の非難すべき思想があるだけだ。その称号を選択しても、特別な力や能力が得られるわけではない。キャラクターは既存の技能を用いて、特定の個人的目標を達成するだけである。

―AD&D第2版『ダンジョンマスターズガイド』

サプリメントでは新たなクラスが導入された。バーバリアンは『Complete Barbarian's Handbook』でクラスとして復活し、Shamanも同時に登場した。バーサーカーとRunecasterは『Viking's Campaign Sourcebook』に、manteisは『Celts Campaign Sourcebook』に登場した。「psionicist」は『Complete Psionics Handbook』で導入された。キャンペーン設定でも新たなクラスが導入された。例えば『バースライト』からは「magician」と「guilder」、『Council of Wyrms』からはドラゴン関連のクラス、『ダーク・サン』からは「gladiator」と「trader」、『Ravenloft』からは「anchorite」と「arcanist」がそれぞれ登場した。

キットと専門分野

AD&D第2版のクラス別サプリメントでは、「キット(kit)」と呼ばれるクラス修正ルールが数多く導入された。これにより、新クラスを導入することなく、特定のテーマを持ったキャラクターを作成できるようになった。アサシン、バーバリアン、モンクなども、同様の形で再実装された。ただし、一部のキットはサプリメントで完全なクラスに拡張された。

第2版では、「ウィザード呪文」と「プリースト呪文」の、2つの統一された呪文グループが存在する。これらのリストはさらに、それぞれ「スクール(系統)」と「スフィアー(領域)」によって細分化されている。クラスによって使用できる魔法系統や領域が異なるため、クラスごとに異なる呪文リストを持つことができる。例えば、第1版の「イリュージョニスト」は、スペシャリスト・メイジの一種となり、スペシャリストは「対極」スクールの呪文を使えなくなる代わりに、選択したスクールの呪文を追加で唱えられるようになる。イリュージョニストは、「イリュージョン」スクールの呪文を1日に追加で唱えられるようになるが、「アブジュレーション」、「ネクロマンシー」、「エヴォケーション」スクールの呪文は使えなくなる。

プリーストにも同様の区別がある。第2版では、スペシャリティ・プリーストが導入され、それぞれに固有の能力、制限、そして選択可能なスフィアーを持つ。ドルイドが例として挙げられており、他のスペシャリティ・プリーストの仕様は、ダンジョン・マスターとキャンペーン設定本に委ねられている。例えば、フォーゴトン・レルム設定における軍神「テンパス」のプリーストは、味方にバーサーカーの激怒を誘発することができ、通常のクレリックのような「鈍器のみ使用可能」という制限が無い。スフィアーの選択は、スクールにおける選択と同様に機能する。

Dungeons & Dragons第3版

D&D第3版のクラス
ソースブック クラス
プレイヤーズハンドブック
プレイヤーズハンドブックII
  • Beguiler
  • Dragon Shaman
  • Duskblade
  • Knight
『大全(Complete)』シリーズ
  • ウォーロック
  • スカウト
  • スワッシュバックラー
  • ヘクスブレード
  • Ardent
  • Divine Mind
  • Favored Soul
  • Lurk
  • Ninja
  • Samurai
  • Shugenja
  • Spellthief
  • Spirit Shaman
  • Warmage
  • Wu Jen
セッティング固有
その他
  • Archivist
  • Binder
  • Crusader
  • Dread Necromancer
  • Healer
  • Incarnate
  • Marshal
  • Psion
  • Psychic Warrior
  • Shadowcaster
  • Soulborn
  • Soulknife
  • Swordsage
  • Totemist
  • Truenamer
  • Warblade
  • Wilder

D&D第3版[注 7]』では、クラスのグループ化が廃止され、ヒット・ダイス、攻撃ボーナス、セーヴィング・スローが再びクラス毎に異なるようになった。また、第3版ではモンクが基本クラスとして復活し、新たにソーサラーが追加された。さらに、AD&D第1版では『Unearthed Arcana』ルール、同第2版ではオプションのキットとして扱われていたバーバリアンが、『PHB』の基本クラスとして追加された。クラスの能力値要件と経験点ボーナスは廃止されたが、クラスにとって重要な能力値が低い場合、依然としてキャラクターに悪影響が及ぶ。

第3版では、レベル毎の経験点表が統一されたため、以前の版よりもマルチクラスが遥かに柔軟になった。以前の版のように経験点を分割するのでなく、レベルアップ時にどのクラスのレベルを上げるのか選択し、そのクラスからボーナスを得るだけでよくなった。

第3版の『DMG』では、高レベルでいくつかの前提条件を満たした後にのみ取得できる「上級クラス(Prestige Class)」が導入された。

『PHB』に掲載されている11のクラスに加え、サプリメントでは様々な代替基本クラスが掲載されており、『DMG』ではNPC向けに設計された5つの弱いクラス(アデプト、アリストクラート、コモナー、エキスパート、ウォリアー)が掲載されている。ゴブリンなどの低レベルの人型モンスターは、種族ヒット・ダイスではなく、NPCクラスのレベルを持つ。

11の基本クラスの派生型に加え、多くのサプリメントでは、1レベルから取得可能、またはマルチクラス可能な新しい基本クラスが紹介されている[注 8]。また、これらの書籍の中には、その中に記載されている基本クラスのレベルアップによってのみ取得可能な上級クラスも掲載されている[注 9]

上級クラス

上級クラスは、キャラクターをさらに個性化するための手段として第3版で導入された[15]。 上級クラスはマルチクラスの形式を拡張したもので、1レベルでは選択できず、明確に基本クラスからのマルチクラス化を前提にしている。特定の上級クラスになるには、特定の特技や特定の組織への所属など、いくつかの前提条件を満たさなければならない。上級クラスは、他の方法では取得が難しい様々な能力に焦点を当てている。例えば第3版のアサシンは、低レベルの呪文習得、より多くの急所攻撃ダメージ、毒の上手な利用や耐性といった能力が得られる。

第3版『DMG』には、「アーケイン・アーチャー」、「ブラックガード」、「ミスティック・シーアージ」、「シャドウダンサー」といった上級クラスが含まれており、第3.5版[注 10]ではさらに、「アーケイン・トリックスター」、「アークメイジ」、「ドラゴン・ディサイプル」、「デュエリスト」といったクラスが追加された。他の多くのソースブックでも追加の上級クラスが導入されており、例えば『Tome and Blood』の「ブレードシンガー」、『Masters of the Wild』の「Blighter」、「Geomancer」、「Shifter」、「Verdant Lord」、『フォーゴトン・レルムワールドガイド(Forgotten Realms Campaign Setting)』の「ディヴァイン・チャンピオン」、『サイオニクス・ハンドブック(Expanded Psionics Handbook)』の「セリーブレマンサー」と「エロケイター」、『冒険者大全(Complete Adventurer)』の「フォクルーカン・ライアリスト」、『宿命の種族(Races of Destiny)』の「カメレオン」などである。これらのクラスの一部は、ゲームの第3.5版でバランス調整された。

Dungeons & Dragons第4版

クラス パワー源 役割
プレイヤーズ・ハンドブック
ウィザード 秘術 制御
ウォーロード 武勇 指揮
ウォーロック 秘術 撃破
クレリック 信仰 指揮
パラディン 信仰 防衛
ファイター 武勇 防衛
レンジャー 武勇 撃破
ローグ 武勇 撃破
プレイヤーズ・ハンドブックII 第4版
アヴェンジャー 信仰 撃破
インヴォーカー 信仰 制御
ウォーデン 原始 防衛
シャーマン 原始 指揮
ソーサラー 秘術 撃破
ドルイド 原始 制御
バード 秘術 指揮
バーバリアン 原始 撃破
プレイヤーズ・ハンドブックIII 第4版
アーデント サイオニック 指揮
サイオン サイオニック 制御
シーカー 原始 制御
バトルマインド サイオニック 防衛
モンク サイオニック 撃破
ルーンプリースト 信仰 指揮
エベロン・プレイヤーズ・ガイド 第4版
アーティフィサー 秘術 指揮
フォーゴトン・レルム・プレイヤーズ・ガイド
ソードメイジ 秘術 防衛
Dragon magazine
アサシン 撃破
プレイヤーズ・オプション:影の勇者
ヴァンパイア 撃破

D&D第4版』では、クラスシステムを大幅に見直し、キャラクターのメカニクスをより統一したものにした。これは、第3版で見られた呪文使いと非呪文使いの間の不均衡を是正する狙いもあった。各クラスは、「役割」と「パワー源[注 11]」の組み合わせとして定義され、クラス特徴とパワーによって差別化されている。これらの特性とパワーは全て「無限回」「遭遇毎[注 12]」「一日毎」に一回という、共通のパターンに従っている。

第4版の『PHB』には、第3版のバーバリアン、バード、ドルイド、モンク、ソーサラーなどの一部のクラスは含まれていない (ただし、これらのクラスは『PHB2』と『PHB3』で復活した)。ただし、以前の版の『PHB』には登場しなかったウォーロック (第3.5版のソースブック『秘術大全』で最初に導入) とウォーロード (第3版の『Miniatures Handbook』で「Marshal」として最初に導入) は含まれている。合計で26のクラスが登場した。

クラスによって、能力を得るためのパワー源は異なる[24]。『PHB』収録クラスのパワー源は、「秘術(Arcane)」・「信仰(Divine)」・「武勇(Martial)」である。「秘術」クラスは宇宙から魔法エネルギーを得、「信仰」クラスは神々から力を賜り、「武勇」クラスは訓練と意志の力から力を得る[25]。『PHB2』では、自然界の精霊から力を引き出し、変身をテーマにしたパワー源「原始(Primal)」が導入された。『ドラゴン』#379 にはクラス「アサシン」が含まれており、パワー源「影(Shadow)」が導入された。『PHB3』では、精神から力を引き出すパワー源「サイオニック(psionic)」が導入された。『プレイヤーズ・オプション:元素の渾沌の勇者(Heroes of the Elemental Chaos)』では、パワー源「元素(elemental)」を使用するビルドが導入された[26]

各クラスのキャラクターは、特に戦闘において、パーティ内で特定の役割を果たすとされる。「指揮役(Leader)」は、味方の強化と回復に重点を置く。「制御役(Controller)」は、複数目標に同時にダメージやデバフを与えたり、戦場の地形を変えたりする。「防衛役(Defender)」は、敵の侵攻を阻止したり、攻撃を自分に引き寄せたりし、通常は近接戦闘を主体とする。「撃破役(Striker)」は機動力に重点を置き、単一の目標に大ダメージを与えたり、攻撃を回避したりする。キャラクターは、選択したパワーに応じて二次的な役割を果たすこともできる。例えば、ファイターが敵を強制的に移動させるパワーを選ぶことで、制御役の面も持つことができる。指揮および撃破役には、近接か遠隔特化のビルドがあるが、役割自体は距離を問わない。

伝説の道と神話の運命

以前の版で任意で選択できた「上級クラス」は、キャラクターカスタマイズ手段として、「伝説の道(Paragon paths)」と「神話の運命(Epic destinies)」に置き換えられた。各キャラクターは、11レベルに到達した時点で「伝説の道」を、21レベルに到達した時点で「神話の運命」を選択できるようになる。

「伝説の道」は多くの場合(常にではない)、クラス固有のものであり、追加の前提条件があるものも存在する。また、特定の種族のメンバーに限定されていたり、キャンペーン設定における国家や派閥に関連付けられているものもある。伝説の道は通常、キャラクターの既存の能力を拡張させる。例えばファイターの場合、キャラクターの頑強さ、耐久力、近接武器のダメージを向上させる。

「神話の運命」は、伝説の道より一般的に前提条件が緩い。多くは複数のクラスで利用可能で、「デミゴッド」や「エターナル・シーカー」など、21レベルに到達することだけが条件となっているものもある。神話の運命それぞれには、キャラクターが何かを遺す方法と、身を引く方法が少なくとも1つずつ含まれている。ほとんどの神話の運命は、伝説の道よりも恩恵の数は少ないが、その効果は遥かに強力である。典型的な特徴として、キャラクターが(通常は1日に1回)死亡後に蘇生したり、何らかの形で活動を継続したりできる、などがある。

上級クラスとは異なり、キャラクターは伝説の道と神話の運命を1つずつしか選択できず、これらはクラスの成長を置き換えるものではなく、成長時に追加される形となる[27][28]

Dungeons & Dragons第5版

第5版』のクラスは、メカニズムとテーマの両面で第3版と類似している。クラスはレベルアップする毎に新たな能力を獲得し、より強力なモンスターや、より困難で危険な状況に対処できるようになる。しかし第4版とは異なり、パワーレベルが連動して上昇しないため、低レベルの敵も依然として脅威となる[29]

第5版の『PHB』(2014)には、12のクラスが収録されている[30][31]。キャンペーン設定書『エベロン冒険者ガイド:最終戦争を越えて(Eberron: Rising from the Last War)』(2019)では、この版の新しいクラスとして「アーティフィサー」が導入された[32]。これは後にソースブック『ターシャの万物釜(Tasha's Cauldron of Everything)』(2020)で改訂された[33]。第5版ルールセットの2024年改訂版の一部としての『PHB』(2024)では、2014年版の全てのクラスと、一部のサブクラスが更新されている[34][35][36]。第5.5版(2024)[注 13]の変更を受けて、『PHB』(2024)のリード・デザイナーであるジェレミィ・クロフォードは、「ルールに精通しているプレイヤーは、コアクラス能力とサブクラス能力の両方を最初から利用できるように、キャンペーンを3レベルから開始すべき」と提案した[35]

サブクラス

『PHB』(2014)の各クラスには複数のサブクラスがあり、プレイヤーは進みたいクラスのアーキタイプ(例:バーバリアンの「狂戦士の道」、ウィザードの「力術士」、ソーサラーの「荒ぶる魔法」、レンジャーの「ビースト・マスター」など)を選択することができる[30][40]。これらは3レベルかそれ以前で選択される[41]。このアーキタイプは、クラスが得る能力の多くを決定する[30]。『DMG』(2014)には、ダンジョン・マスターの許可を得た場合にのみゲーム内で使用できる、悪のキャラクター用の非標準のサブクラス・オプションが2つ含まれている。クレリックの「死の領域」とパラディンの「誓い破りし者」である[42]

追加のサブクラスは、さまざまなソースブックやキャンペーン・ガイドブック、例えば『ソード・コースト冒険者ガイド(Sword Coast Adventurer's Guide)』(2015)、『ザナサーの百科全書(Xanathar's Guide to Everything)』(2017)、『ターシャの万物釜(Tasha's Cauldron of Everything)』(2020)などでゲームに追加された[43][44][45]。アサシンなど、以前の版の一部のクラスは、サブクラスとして第5版に含まれている。

ComicBook.comのクリスチャン・ホッファーは、オリジナルの第5版ルールセットでは、クレリック、ドルイド、ソーサラー、ウォーロック、ウィザードが、1か2レベルでサブクラスにアクセスできた事に触れた。「その大きな理由は、クレリックやウォーロックがそれぞれ1レベルで神や異世界の契約者を宣言するなど、これらのクラスが設定上どのように表現されているかだ」と説明した[35]。彼は、2024年のアップデートでサブクラスの進行が一律化され、全てのクラスが「3レベルでサブクラスを選択し、高レベルでサブクラス特徴を獲得するタイミングも変更された」ことを強調した[35]

D&D第5版のサブクラス
基本クラス プレイヤーズ・ハンドブック(2014) ザナサーの百科全書 ターシャの万物釜 その他ソースブック[注 14] セッティング固有
アーティフィサー
アーティフィサーの専門職
N/A N/A
  • アルケミスト
  • アーマラー
  • アーティラリスト
  • バトル・スミス
N/A
ウィザード
秘術の学派
  • 防御
  • 召喚*
  • 心*
  • 死霊*
  • 変成*
  • 戦闘魔術*
  • ブレードシンガー[注 16]
  • 筆記術の結社*
N/A
ウォーロック
この世ならぬ契約相手
  • アーチフェイ
  • フィーンド
  • グレート・オールド・ワン
  • セレスチャル
  • ヘクスブレード*
  • ファゾムレス*
  • ジンニー*
N/A
クレリック
信仰の領域
  • 知識
  • 生命
  • 自然*
  • 嵐*
  • 欺き
  • 鍛冶*
  • 墓場*
  • 規律*
  • 平和*
  • 黄昏*
ソーサラー
魔力の起源
  • 竜の血脈
  • 荒ぶる魔法
  • 神の魂*
  • 影の魔法*
  • 嵐の魔法*
  • 異形の精神
  • 機械仕掛けの魂
N/A
ドルイド
ドルイドの円環
  • 土地
  • 夢*
  • 群導く者*
  • 胞子*
  • 星々
  • 山火事*
  • Sea
N/A
バード
バードの楽派
  • 惑わし
  • 剣*
  • ささやき*
  • 創造*
  • 雄弁*
  • Dance
バーバリアン
原始の道
  • 祖霊戦士*
  • 嵐の先触れ*
  • 信仰の熱狂者
  • 獣*
  • 荒ぶる魔力*
  • Giant
  • World Tree
バトルレイジャー*[注 19]
パラディン
聖なる誓い
  • 古き者
  • 献身
  • 復讐
  • 覇道*
  • 救済*
  • 栄光
  • 監視者*
N/A
ファイター
戦士の類型
  • バトル・マスター
  • チャンピオン
  • エルドリッチ・ナイト
  • アーケイン・アーチャー*
  • キャヴァリアー*
  • サムライ*
  • サイ・ウォーリア―
  • ルーンナイト*
N/A
モンク
門派
  • 酔拳*
  • 剣聖*
  • 陽魂*
  • 幽波*
  • 慈悲
  • 昇竜*
レンジャー
レンジャーの類型
  • ビースト・マスター
  • ハンター
  • グルーム・ストーカー
  • ホライズン・ウォーカー*
  • モンスター・スレイヤー*
  • フェイ・ワンダラー
  • スウォームキーパー*
  • ドレイク・ウォーデン*
ローグ
ローグの類型
  • アーケイン・トリックスター
  • アサシン
  • シーフ
  • インクィジティヴ*
  • マスターマインド*
  • スカウト*
  • スワッシュバックラー*
  • ファントム*
  • ソウルナイフ
N/A
*サブクラスは、2014年のルールに基づいてのみ公開。[46][47]

評価

GeekDadのジェームズ・フロイド・ケリーは、1978年版の『PHB』と2014年版の『PHB』を比較した記事の中で、以前の版ではクラス間でレベルアップに一貫性が無かったと指摘した。彼は次のように語っている。「全てのクラスにおいて、レベルアップに必要な経験点チャートは異なっていた。パラディンは11レベル以降350,000XPを必要としたが、ファイターは同じレベル以降250,000XPしか必要としなかった。しかし、かわいそうなマジックユーザーは…18レベル以降はレベルアップ毎に375,000XPかかるのに対し、イリュージョニストは12レベル以降、レベルアップ毎にわずか220,000XPで大活躍した。ああ、モンクは17レベルで成長が止まり、それ以上は成長できなかった。」[41]

『Designers & Dragons』の著者シャノン・アペルクラインは、OD&Dにはクラスが3つしかなかったため「パーティのバランスをとるのは簡単だった」が、「後の版でクラスが増えるにつれて、どのクラスがどの役割を担うのか不明確になっていった」と指摘した[48]。第4版のクラスは、パーティの特定の「役割」に合わせて設計されており、「クラスの定義や成長方法は統一されていた。[中略] クラス間の違いは、どのようなパワーを持ち、何ができるかに焦点が当てられた」と述べている[48]。アペルクラインは、ウォーロックとウォーロードが第4版の基本クラスに追加されたことは「驚き」であり、「多くの新しい種族やクラスがあるので、いくつかの古典的クラスが無くなるのは驚くべきことではない。[中略]アサシン、バード、ドルイドは全て、クラスのリストから外れた古典的クラスだった。これはさらに論争を巻き起こし、デザイナーは後に「最初の『PHB』がD&D第4版の単なる出発点であると言わなかったことを後悔している」と述べたという[48]

The A.V. Clubの第5版のレビューで、サマンサ・ネルソンは「第4版と同様に、各クラスには複数のバージョンがあり、パーティに高い多様性をもたらす。[中略] しかし、様々なクラスのプレイ感は、第4版よりも第3.5版に近い。[中略] 多くのクラスが劇的に改善された。ヒット・ポイントが少し増えるだけのレベルアップなど一度もない。各節目に到達する度、クラスの新しい要素が解放され、20レベルを通して1つの道に専念することが報われる」と述べている[40]

SLUG Magazineによる第5版『PHB』(2014)のレビューで、ヘンリー・グラシーンは次のように語っている。「どの種族も、特定のクラスに過度に押し込められているとは感じなかった。[中略] クラスはより奥深くなり、より有意義な選択肢と、より穏やかな成長が実現した。マルチクラスは引き続き利用可能だが、開発チームは強力すぎた第3.5版からバランスを取り、第4版の複雑で混乱するシステムを回避する方法を見つけたようだ。ほとんどの場合、最初のクラスを貫くだろうが、ぜひ試してみたい興味深いマルチクラス構成もいくつかある。」[49]

FiveThirtyEightの、2017年8月15日から9月15日までにD&D Beyondでプレイヤーが作成した、キャラクター10万人あたりのクラスと種族の組み合わせという、Gus Wezerekによる第5版のレポートによると、ファイターが13,906で最も多く作成され、次いでローグ(11,307)、ウィザード(9,855)と続いた。ドルイドは6,328で最も少なかった。Wezerekは「5年前に『D&D』を始めた時、ゲームで最も人気のある組み合わせである「ヒューマンのファイター」を選ぶことは決してなかっただろう。映画、テレビ、本にはすでにヒューマンのファイターは十分登場している。私の最初のキャラクターはアルビノのドラゴンボーンのソーサラーだった。しかし今では、組み合わせのシンプルさに納得できる」と語っている[50]

Screen Rantは、第5版の12基本クラスの中で、ウィザードを最も強力なクラス、レンジャーを最も弱いクラスと評価した[51]

2024年第5版のクラス成長の更新について、ComicBook.comのクリスチャン・ホッファーは「サブクラスの標準化はルールとバランスの観点からは理にかなっているかもしれないが、残念ながらD&Dからロールプレイングの風味を奪っている。この変更により、ほぼ全ての呪文発動クラスが低レベルでやや均質化されているように感じるが、異なる呪文リストと1と2レベルの能力が、この差をいくらか補うことができる」と考えた[35]GamesRadar+のヘンリー・セント・レジャーは「D&Dのルール改訂は最高のテーブルトップRPGの1つに対する純粋な改善のように見える」と意見を述べたが、一部のクラスは「他の場所での実用性」と引き換えに「風味豊かな側面」を失ったと感じた。彼は「改訂された各クラスを実際に試すのがとても楽しみだ。この準新版では、多くの改善がある一方で、当然ながら失われたものもある。しかし、当初クラス・ファンタジーに惹かれた要素が、脇に追いやられてしまったと感じるプレイヤーもいるかもしれない。そして、そのようなプレイヤーは、失ったものを惜しむことになるかもしれない」と述べている[36]

大衆文化において

テレビ

  • アメリカのSFホラーテレビシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』では、主人公たちがプレイするD&Dが番組の冒頭シーンに登場し、以降シリーズ全体で繰り返し登場する[52]。2019年、Wizards of the Coastは、同番組をテーマにした第5版のスターターセットをリリースした。それには、シーズン2で描かれれる5人のパーティメンバーそれぞれに対応する、事前作成された5体のキャラクターが含まれ、ファンはマイクのパラディン、ウィルのクレリック、ルーカスのレンジャー、ダスティンのバード、イレブンのウィザードとして冒険ができる[53]

脚注

関連項目

外部リンク

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