内方次元界
From Wikipedia, the free encyclopedia
内方次元界(ないほうじげんかい、Inner Planes、イナー・プレイン)は、ダンジョンズ&ドラゴンズ ・ロールプレイングゲームの標準宇宙観において、 多元宇宙の材料となる四大元素とエネルギーを物質界に供給している次元界(の総称)である。 元素を供給する元素界と、エネルギーを供給するエネルギー界に分かれる。
風の元素界、火の元素界、水の元素界、地の元素界の四つの世界を指す。
いずれも無限の大きさを持ち、次元界全体が以下のように単一の元素で満たされた世界となっている。
・風の元素界:地表がなく、無限の空間が空気だけで満たされた果て無き大空
・水の元素界:海面も海底もない果て無き海
・地の元素界:無限の空間が地(固体)だけで満たされた地下世界
・火の元素界:次元界全体が燃え上がる世界。
元素界が供給する元素は物質界にとっては有益になるものの、元素界自体は物質界の住民にとっては過酷な世界であり、例えば備えなく火の次元界に足を踏み入れれば焼け死ぬことになる。
エネルギー界
生命または死をもたらすエネルギーに満ちた世界であり、正のエネルギー界と負のエネルギー界を指す。
いずれも元素界で言えば風の次元界にやや近く、地表も何もない虚空が無限に広がっている。 但し、虚空と言えども空気は存在した風の次元界とは異なり、エネルギー界は物質的な構成要素を一切持たず、空気すらもが存在しない、エネルギーだけで満ちた世界である。
エネルギー界は物質では構成されておらず、むしろ創造性あるいは破壊性が形を持ったものであるという点でユニークである。全ての生命(あるいは非生命)はこれらに依存している。それにもかかわらず、エネルギー元素精霊あるいは別の形態の原住生命は一般的ではない。ザグヤー(正)とゼグイー(負)エネルゴンはダンジョンズ&ドラゴンズ の最初期に導入されたエネルギー界の原住クリーチャーである。
負のエネルギー界
第1版では負の物質界 とも呼ばれ、停滞、エントロピー、アンデッドの本拠である。負のエネルギー界に入ったあらゆる無防備な生物は、生命力を急速に吸い出され、それが尽きしだい死亡するであろう。アンデッド強化用の呪文を含むほとんどの死霊術の呪文と「アンデッドの威伏」能力はこの次元界を利用しており、またほとんどのアンデッド・クリーチャーはこの次元界と固有の繋がりを持つ[1]。
正のエネルギー界
第1版では正の物質界 とも呼ばれ、創造と活力の次元界であり、負の次元界とは正反対の存在である。この次元界の生命を与える効果にもかかわらず、正のエネルギー界に入った生物は速やかに生命力の過負荷状態となり、破裂してしまうであろう。アンデッドに害を為す死霊術の呪文と「アンデッドの退散」能力はこの次元界を利用しており、ほとんどの不死のクリーチャーはこの次元界との固有の繋がりを持つ[1]。
第1版においての設定
第1版には正のエネルギー界、負のエネルギー界、エーテル界と同様に、当初4つの内方次元界―四大元素の地、水、風、火の元素界―が存在した。
第2版においての設定
複数の元素界・エネルギー界が複合した複合元素界・準元素界が設定された。
アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ第2版 において、内方次元界はいくつかの別の次元界を作り出すために互いに交わった。恐らくそれらの関係を解説するための最善の比喩は正八面体を用いることである。上の頂点を正のエネルギー界、下の頂点を負のエネルギー界、中央の4つの頂点に4つの元素界(4つの四大元素に基づく)を風と地、火と水がそれぞれ対角になるように配置する。これらはプレーンスケープ ・セッティングの重要な部分であった。各辺は複合元素界か準元素界を表す。
第2版ではまた複合元素界と準元素界が登場した。複合元素界は、2つの元素界が互いに接触するところで産み出される。煙(風と火)、氷(風と水)、泥土(地と水)、溶岩(火と土)である。準元素界は、いずれかの元素界といずれかのエネルギー界が互いに接触するところで産み出される。正のエネルギー界と元素界の接触部分では電光(風)、鉱物(土)、光輝(火)、蒸気(水)の準元素界となる。負のエネルギー界と元素界の接触部分では真空(風)、塵(土)[2]、灰(火)[3]、塩(水)[4]の準元素界となる。
対立する次元界同士が接触した場合―特に正と負のエネルギー界―互いに激しく相殺しあうため、それらは接触しないことに留意せよ。そのため火と水、風と地が接触することもない。この法則にはただ1つ例外があり、主要物質界は等しく6つ全ての要素―地、風、火、水、創造(正のエネルギー)、腐敗(負のエネルギー)―で構成されている。