グラーグのマント
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怪奇作家クラーナーは、新たに購入した狩猟部屋に、3人の友人ハートリイ、ローシュ、パウルザンを招待する。小屋にあった古書に挟まれた紙には、儀式と宝について記されていた。ローシュは、恐怖小説のネタになるだろうと思い、儀式をやってみようと言い出す。4人はグラーグが指示している洞窟に行って、大箱を掘り起こす。鶴嘴でこじ開けると、詰物の上に大きな白い蛆がいた。クラーナーが蛆に触れたところ、ぼろぼろと崩れ去る。パウルザンは震えあがり、「蛆のたたり」や「グラーグのマント」などわけのわからないことを口走った後、「洞窟の入口に5人目の者がいる!」とわめき立てる。3人は目を向けるも、誰の姿も見えない。正気を失ったパウルザンを、クラーナーは殴って失神させて運び出し、4人は帰路につく。
パウルザンは発狂はなはだしく、譫妄状態に陥ったまま二週間後に死ぬ。続いてクラーナーが正気を失った口調で、ハートリイに電話をかけてきて「グラーグのマント」について口走るも、乱れた口調から何を言っているのかわからない。翌日、クラーナーからハートリイのもとに小包が届き、中にはグラーグの本が入っていた。同封されていた手紙を読んだハートリイは、手紙と本を焼き捨てる。
クラーナーの手紙には、異界のものについてすべてのことが記されていた。妖術師は異界のものの亡骸を埋葬し、亡骸を乱す者には「マントの呪い」がふりかかる。グラーグのマントは、まずパウルザンにふりかかり、彼はやつらに見つけられる前に恐怖のあまり狂死した。次にクラーナーにふりかかり、彼はグラーグのマントが何であるかを知った。3番目にローシュにふりかかり、彼はやつらが来る恐怖に耐えきれずに毒を飲む。ローシュは、自分が4番目であることを悟る。
ぼくがハートリイのもとを訪れたとき、彼は恐怖のあまり別人のように憔悴していた。ハートリイは、自分たち4人に起こったことを説明する。ハートリイは「何も目にしないうちに帰るんだ」と、ぼくに帰宅を促す。荒々しく廊下に押し出され、玄関のノブを握って、ふとふり返ったぼくは、とても言葉にできないものを目撃する。翌日の新聞は読んではないが、ハートリイがどのような状態で発見されたか、正確に記すことができるはずなどないだろう。
実はぼくもまた、彼らと同じころ、狩猟小屋の近隣にいた。ぼくは村の老人から、20年前に何が起こったのかを聞き、狩猟小屋を見て、洞窟も調べた。パウルザンが見た5人目とは、ぼくのことである。そして、グラーグのマントの呪いは、その場にいた者全員にふりかかる。