ケンタウロス (ダンジョンズ&ドラゴンズ)

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ケンタウロス
Centaur
特徴
属性中立にして善[1]
種類怪物、人型クリーチャー
統計Open Game License stats
掲載史
初登場original Dungeons & Dragons set (1974)

ファンタジーロールプレイングゲーム(RPG)『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)におけるケンタウロス(Centaur)は、ギリシア神話ケンタウロスを基にした[2][3]、大型で怪物系のクリーチャー。神話同様、馬の首から上がヒューマンの上半身となった姿をしている。

D&Dのケンタウロスはギリシア神話のケンタウロスをベースとしており[2][4]、弓術に長けていることなどが特徴だが[5]、神話よりは文明的である。

出版物での歴史

Original Dungeons & Dragons

ケンタウロスは、『Original Dungeons & Dragons[注 1]』セット(1974) で初登場した。

Dungeons & Dragons Basic set

ケンタウロスは、『D&D Basic Set[注 2]』向けの『Dungeons & Dragons Expert Set』(1981、1983)と『Dungeons & Dragons Rules Cyclopedia』(1991)に登場した。また、『Tall Tales of the Wee Folk』(1989)にも、キャラクタークラスとして登場した[6]

Advanced Dungeons & Dragons第1版

ケンタウロスは、『AD&D[注 3]第1版』の『モンスター・マニュアル(『MM』)』(1977)に登場した[7]sea centaurは、『ドラゴン』#116(1986年12月)に登場した。

Advanced Dungeons & Dragons第2版

ケンタウロスは、『AD&D第2版』の『モンスターコンペンディウム I(Monstrous Compendium Volume One)』(1989)に「sylvan centaur」として登場し[8]、『Monstrous Manual』(1993)に再録されている[9]Abanasinian centaurCrystalmir centaurEndscape centaurWendle centaurは、『Monstrous Compendium Dragonlance Appendix』(1990)に、ドラゴンランス設定におけるクリンのケンタウロスとして登場している。nomadic centaurlearned onesは、フォーゴトン・レルム設定の『The Horde Barbarian Campaign Setting』(1990)に登場している。アル・カーディム設定のdesert centaurは、『Monstrous Compendium Al-Qadim Appendix』(1992)に登場し[10]グレイホーク設定のdesert centaurは、アドベンチャー・モジュール『Rary the Traitor』(1992)に登場した。ケンタウロスは『The Complete Book of Humanoids』(1993)でプレイアブル・キャラクター種族として登場した[11][12]。ケンタウロスはウィザードになることはできるが、12レベルを超えて成長することはできない[13]。ケンタウロスは後に『Player's Option: Skills & Powers』(1995)でも、再びプレイアブル・キャラクター種族として登場した[14]

Dungeons & Dragons第3版と第3.5版

ケンタウロスは、『D&D第3版[注 4]』の『MM』(2000)と[15]、『第3.5版[注 5]』の『MM』(2003)に登場した。hueleneaer(砂漠のケンタウロス)は、『ダンジョン』#103(2003年10月)に登場した。ケンタウロスはプレイヤー・キャラクター種族として『Savage Species』(2003)、フォーゴトン・レルムの書籍『Races of Faerûn』(2003)、そして『自然の種族(Races of the Wild)』(2005)に登場した。

Dungeons & Dragons第4版

ケンタウロスは、『D&D第4版』の『モンスター・マニュアルII 第4版(Monster Manual 2)』(2009)に登場した。

Dungeons & Dragons第5版

ケンタウロスは、『D&D第5版』の『MM』(2014)に登場する[16]。プレイアブル種族のケンタウロスはミノタウロスと共に、D&D公式ウェブサイトのUnearthed Arcanaの記事で、2018年5月にプレイテスト用に公開された[17]。これのアップデート版は、同年後半に『Magic: The Gathering(『MTG』)』のラヴニカ次元に焦点を当てたソースブック『Guildmasters' Guide to Ravnica』で正式公開された[18][19]。また、2020年の別の『MTG』関連サプリメント『Mythic Odysseys of Theros』にも登場した[20][21]

プレイアブル種族のケンタウロスは再びアップデートされ、『Mordenkainen Presents: Monsters of the Multiverse』(2022) に登場した。今回はD&Dの世界から紹介された[22][23]

環境

ケンタウロスは、一般に温帯林で見られる。

典型的な身体的特徴

ケンタウロスはヒューマンの上半身と馬の下半身を持ち[24][25]、第5版では最も体重のあるプレイヤー・キャラクター種族となっている[26]。彼らは通常、矢筒と、稀に軽装甲を身に着けている以外は裸である。ケンタウロスの戦士は通常、複合ロングボウとロングソードを装備している。

種族的特徴

ヒューマンと馬の特徴を併せ持ち、荒野での生存能力に長けたケンタウロスは驚異的な強さを誇り、平均的なヒューマンの2倍弱の【筋力】と、平均的なエルフ射手の【敏捷力】を併せ持つ。また、ケンタウロスは驚異的な能力値と【判断力】でも知られている。陸上では馬と同じくらい速く(通常、走行時は毎分最大2000フィート)、ドワーフオークと同様に暗視能力を持っている。得意クラスはレンジャーである。プレイヤー・キャラクターとしては珍しく、第5版のケンタウロスは「人型生物(humanoid)」ではなく「フェイ(Fey)」のクリーチャータイプであり、多くの呪文や効果との相互作用が異なる[27]

社会

ケンタウロスは、一般に部族的な狩猟採集社会に暮らしている。彼らはエルフと良好な関係を築いており、どちらも森のクリーチャーである。エルフとの関係は相互的で、部族の金や財宝をエルフのコミュニティで大量に供給される品物(主にアルコール)と交換することがほとんどである。エルフはケンタウロスの領土では歓迎され、通常は土地を共有する。ハーフリングノームのような中立的で陽気なクリーチャーは、ケンタウロスの領土では、被害を与えない限り容認される。

宗教

ケンタウロスは、自然とコミュニティの神である森の神スケリットを崇拝している。

評価

ケンタウロスのような神話上のクリーチャーは、ファビアン・ペルリーニ=フィスターによってゲームの「モンスターの標準的なレパートリー」の一つと考えられていた[3]。キース・アマンは、ハリー・ポッターシリーズにおける神話上の生物の適応をD&Dのものと比較し、前者は「よそよそしく、縄張り意識が強く、少し悪意さえある」のに対し、後者は「より友好的で、善良な属性を持ち、そのため自身や故郷が攻撃されない限り、プレイヤー・キャラクターに対して致命的な力を使用する可能性は低い」と表現した[1]

第5版では、ケンタウロスはその高い移動速度と、突撃後の蹄による攻撃能力から、特にバーバリアンやレンジャーのキャラクターに適していると示唆されている[28][22][25]。また、ケンタウロスは【筋力】にも優れているため、ファイターにも適している。一方、ケンタウロスは「登攀にはあまり向いていない」という欠点がある[19][29]

Screen Rantのコーディ・プレイターは、「D&Dで非ヒューマノイドキャラクターを使うことで、プレイヤーは現実世界からさらに遠く離れ、ロールプレイングにユニークな機会を与えられる」と主張し、独特の考え方を探求した。ケンタウロスの場合、「馬の体をどこにでも動かす方法を考え出すことは、刺激的で興味深い思考プロセスになり得る」。彼は、ケンタウロスの興味深い外見と、他のキャラクターよりもはるかに重い荷物を運ぶことができるゲーム内能力を称賛したが[25]、その体の大きさが隠密行動を阻害する点てバランスを取っているとした[26]。彼は「ケンタウロスは、馬とヒューマンのいいとこ取りをした、強力な存在だ」とまとめている[25]

Screen Rantの寄稿者ローラ・グレイは、『Mythic Odyssey of Theros 』の設定に登場するケンタウロスが、文化的にも肉体的にも異なる2つの亜種族で登場し、詳細に練り上げられている点、ゲームの仕組みに関して「様々なクラスで活躍できる、バランスの取れた強力なビルド」を可能にする点、そして「好奇心旺盛な性質」と「生まれつき冒険を好む」という特徴から、ロールプレイングの観点から見て楽しいプレイヤー・キャラクターの選択肢になり得る点を肯定的に評価した[21]

その他メディア

ケンタウロスは、『D&D Miniatures: Harbinger』セット #17 (2003) に登場し、Centaur Heroは『Deathknell』セット (2005) に登場し、Centaur War Hulkは『Blood War』セット (2006) に登場した。

その他出版社

脚注

参考文献

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