サルナスの滅亡
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『サルナスの滅亡』(サルナスのめつぼう、The Doom that Came to Sarnath)は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説。ラヴクラフト神話、クトゥルフ神話、ドリームランドのシリーズの一編。
作品内容
ムナール地方という、非現実風の土地を舞台としている。後年発表の作品にて、ドリームランドを舞台としているということが判明する。
あらすじ
ムナールの地では、両生類めいた種族が灰色の石造都市イブを築き、水蜥蜴神ボクラグを崇拝していた。やがて人間たちがムナールに移り住んで幾つかの町を作り、湖畔にはサルナスの都市が建造される。サルナスの民は、イブの種族を忌まわしく思い、軍を出兵させ、彼らを滅ぼす。ボクラグの神像は戦利品に持ち帰られたが、大神官が怪死を遂げ、神像は行方不明となる。
サルナスは大いに栄え、幾多の年月が経過する。サルナスでは毎年イブの滅亡を祝う祭りが開かれた。そして千年目の大祝祭の夜、事が起こる。ボクラグの呪いがサルナスに降りかかり、サルナス5000万の民は全員が奇怪な水蜥蜴のごとき姿に変貌する。祭りに訪れていた都市外の者たちは、おぞましい恐怖を目撃し語り継いだ。完全に廃都と化したサルナスは水没し、跡地には水蜥蜴が這い回るのみとなる。ボクラグの神像が再発見され、怒りを恐れた人々は神像を祀る。
用語
- ゾ=カラル、タマシュ、ロボン - サルナス三神。名前のみで詳細不明[注 1]。
→詳細は「地球本来の神々」を参照
- イブの生物(スーム=ハー[注 2]) - 緑色の醜悪な両生類種族。体は柔らかく、人間の軍によって容易に駆逐された。
→詳細は「大いなる帰還」を参照
- ボクラグ - イブの生物たちが崇拝していた神。水棲の大蜥蜴の姿をしている。
→詳細は「ボクルグ」を参照
収録
関連作品
- 大いなる帰還 - ブライアン・ラムレイ作品。ムナールが、ドリームランドではなく目覚めの世界の中東地域に存在する。
- Beneath the Moors - 同上。『大いなる帰還』を長編化したもの。
脚注
[脚注の使い方]
注釈
- ↑ リン・カーターは『クトゥルー神話の神神』でこの三神を地球本来の神々にカウントした。
- ↑ ブライアン・ラムレイが『Beneath the Moors』にて命名した。クトゥルフ神話TRPG資料などには、この固有種名で記載されている。
出典
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