サンダー3

日本の漫画シリーズ From Wikipedia, the free encyclopedia

サンダー3』(サンダースリー)は、池田祐輝による日本漫画。『月刊少年マガジン』(講談社)において、2022年6月号から2026年7月号まで連載された[2][5]。本作が池田のデビュー作である[6]。低身長で「スモール3」と呼ばれる中学生の3人が、異世界で連れ去られた主人公の妹を救出しようとする様子を描いたストーリー[1]

ジャンル少年漫画[1]
冒険ファンタジー[2]
SF漫画[3]
作者池田祐輝
出版社講談社
概要 ジャンル, 漫画 ...
サンダー3
ジャンル 少年漫画[1]
冒険ファンタジー[2]
SF漫画[3]
漫画
作者 池田祐輝
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年マガジン
レーベル KCデラックス
発表号 2022年6月号 - 2026年7月号
発表期間 2022年5月6日[2] - 2026年6月5日[4]
巻数 既刊8巻(2025年1月17日現在)
話数 全39話
アニメ
原作 池田祐輝
総監督 瀬下寛之
監督 井手恵介
シリーズ構成 瀬古浩司
脚本 瀬古浩司
キャラクターデザイン 山中純子、もりやまゆうき
音楽 フレデリック・シャトー立山秋航
アニメーション制作 UNEND
製作 「サンダー3」製作委員会
放送局 フジテレビほか
放送期間 2026年7月9日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ
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メディアミックスとして、テレビアニメが2026年7月から放送中[7]

沿革

2022年5月6日発売の『月刊少年マガジン』6月号から連載開始[2]。2023年12月に登場したナンバーナインTikTokと協力して開催した、ユーザー参加型の応援コンテストである「このマンガ読んだ?グランプリ」にノミネートされる[8]。2025年3月6日発売の『月刊少年マガジン』4月号より休載となる[9][10]

2026年2月にはテレビアニメ化を発表[11]。同年2月6日発売の『月刊少年マガジン』3月号より連載を再開し[12]、同年6月5日発売の7月号にて連載終了となった[4][5]

あらすじ

日常系漫画のような平穏な世界。中学生のぴょんたろうは自分に懐く幼い妹・ふたばに辟易しながらも、同級生のひろしつばめと仲良く過ごしていた。

ある日、担任の教師から貸してもらったゲームディスクを再生すると、TV画面が別の世界への入口となり、入り込んだふたばが謎の集団に連れ去られてしまった。ふたばを追って、ぴょんたろう達も別世界に入る。自分達がいた世界と似ているが違う、リアル頭身の人々が住むこのマルチバース世界では、ぴょんたろう達は超人的な力を発揮する事が出来た。ふたばを助けるべく、ぴょんたろう達は地球侵略を企む宇宙人と戦う。

登場人物

声の項はテレビアニメの声優。

ぴょんたろう
声 - 鈴代紗弓[11]
本作の主人公[11]。男子中学生[11]。ひろし、つばめと合わせて「スモール3」と呼ばれている。
ひろし
声 - 秋山絵理[11]
ぴょんたろうと仲のよい同級生[11]。男子中学生[11]。しっかりとした性格[7]
つばめ
声 - 川井田夏海[11]
ぴょんたろうと仲のよい同級生[11]。男子中学生[11]。女好きでパンツ好き[7]
ふたば
声 - 蜜蜂ほのか[11]
ぴょんたろうの幼い妹[1]。兄のぴょんたろうのことが大好き[7]
ドク
声 - 坂田将吾[13]
ぴょんたろうたちの担任の教師[1]。ぴょんたろう達と仲が良く、家に上げている。オカルトとゲームが好き。
瀬上貞一
声 - 坂泰斗[13]
大学生[13]。空手を得意としている[13]
田代涼花
声 - 広瀬ゆうき[13]
リベリオン所属[13]
如月澪
声 - 前川涼子[13]
瀬上がリベリオンへ行くきっかけを作った[13]
皇恭治
声 - 石谷春貴[13]
リベリオンでの重要人物[13]
山本豊
声 - 小野寺悠貴[13]
リベリオンのメンバー[13]
鮫岾
声 - 新祐樹[13]
リベリオンのメンバー[13]
シドニー
声 - 渡谷美帆[13]
リベリオンのメンバー[13]

作風

例外はあるが、ストーリー漫画や作中で時間が経過していくような作品はリアル寄りな絵柄で描かれ、ギャグ漫画は作中の時間が無茶苦茶でデフォルメされた絵柄で描かれる[14]。漫画の設定としては、ギャグ漫画ではデフォルメされたキャラクターは体にダメージを受けても次のコマでは元通りなど、死ぬことはなく、シリアスな作品でリアル寄りの絵柄の漫画では怪我をしたり死んだりすることがある[14]。本作ではそのような漫画の常識に忠実に描かれている点と、手法にズレがある作品である[14]

ライターの成馬零一は[15]、本作の「コンセプトとして全面に打ち出しているのは、絵柄の違いを用いたリアリティの混濁」であると述べている[16]。当初、ぴょんたろうたちが登場する場面では低等身のキャラクターと簡略化された背景が描かれているが、モニターの世界では高い等身でリアルに寄せられたキャラクターと写真の画像のような背景で描かれている[16]。成馬によると、本作の「写真のような解像度の高い風景や上空に浮かぶ宇宙船の描写」や世界観やキャラクターは、奥浩哉の『GANTZ』や浅野いにおの『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』に影響されている[16]。モニターの世界の登場人物の絵柄は『GANTZ』などの奥の漫画、「宇宙船や宇宙人が生活の中に溶け込んでいるという、日常と非日常が混在した世界観」は『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』のように描かれている[16]。奥と浅野と異なるのは、本作では漫画独特の手法である「絵柄の落差」が用いられている点であり、斬新で画期的だと成馬は話している[16]

ライターの中村美奈子は[17]、背景の緻密さは『AKIRA』や『GANTZ』に匹敵する筆致であると述べている[18]。中村によると、異世界でのリアルな背景と高等身なキャラクターが登場する場面で、ぴょんたろうたち3人は漫画の等身で描かれているため、「2種類のまったく異なる絵柄が混在する」ところが読者に不穏な感覚を感じさせ、斬新な作品となっている[18]

評価

受賞

2023年12月13日発売の『このマンガがすごい!2024』のオトコ編で4位を獲得[19][20]。2024年1月5日放送の『川島・山内のマンガ沼』で発表された「マンガ沼大賞2023」では3位を受賞[21]

批評

このマンガがすごい!』は本作を「読み手の先入観を逆手にとった気持ちのいい裏切りがたまらない、革新的なSF冒険活劇」と表している[22]藤子不二雄ファンブログ管理人の稲垣高広も本作を「そう来たか! とニヤニヤ、ワクワクさせられるSF冒険活劇」と評している[23]。『このマンガがすごい!』は、本作ではマルチバース理論を用いたメタ設定を、漫画ならではの表現手法のギミックとして用いており、「デフォルメされた児童向けマンガのキャラクターがリアルな劇画の世界へ入りこむことで、大きな違和感と混乱を生みだすことに成功している」と評している[22][6]パラレルワールドが描かれた作品は多数存在するが、「デフォルメされたキャラクターの生きる世界がそのまま平行して存在するという設定」は発明的であると述べている[6]

アニソンシンガーのオーイシマサヨシは、面白くて独特の世界観を持ち、気になる展開が描かれているといった個性的な作品と述べている[24]。日仏漫画翻訳家のセバスチャン・リュドマンは「線画も宇宙人も生きている世界」について、予測不能と話している[25]

反響

本作の担当編集者によると、2022年5月6日発売の『月刊少年マガジン』6月号から連載を開始し[2]、第1話掲載後には読者から「その発想は無かった!」、「完全に騙された」といった声が寄せられ、SNSを中心に大きく話題となった[1]。さらに掲載後すぐに「次にくるマンガ大賞2022」にノミネートされている[1]。また、2026年にはMrs. GREEN APPLE大森元貴が本作を「おもろすぎるのよ」と自身のSNSで紹介したことも話題となった[26]

書誌情報

  • 池田祐輝『サンダー3』講談社KCデラックス〉、既刊8巻(2025年1月17日現在)
    1. 2022年10月17日発売[1][3]ISBN 978-4-06-528928-0
    2. 2023年1月17日発売[27]ISBN 978-4-06-530372-6
    3. 2023年5月17日発売[28]ISBN 978-4-06-531830-0
    4. 2023年9月14日発売[29]ISBN 978-4-06-533413-3
    5. 2023年12月15日発売[30]ISBN 978-4-06-534207-7
    6. 2024年5月16日発売[20]ISBN 978-4-06-535623-4
    7. 2024年9月17日発売[31]ISBN 978-4-06-536886-2
    8. 2025年1月17日発売[32]ISBN 978-4-06-537932-5

テレビアニメ

2026年2月にテレビアニメ化が発表され[11]、同年7月からフジテレビ+Ultra』枠ほかにて放送中[7]

2026年6月28日、東京都ヒューマントラストシネマ渋谷で第1話と第2話の先行上映会を開催[33]。上映会ではぴょんたろう役を演じる鈴代紗弓のトークイベントも行われた[33]。放送開始日である同年7月8日に、渋谷MAGNET by SHIBUYA109のエントランスにあるイベントスペースでアニメの宣伝企画として「7月8日の“カミナリ”級の衝撃に備えよ!オリジナルうちわ配布イベント」を開催[34][35]。イベントでは作品のタイトルに関連してお笑いコンビのカミナリが登場し、トークイベントや本作に関連したコントなどが行われた[35]

評価

アニメーション監督の梅津泰臣は、本作は原作の池田による「企みがとても面白く、実写化では表現が不可能だと感じた」が、本作の「画」のアプローチについて好意的に捉えている[36]静野孔文は「異なる絵柄とストーリーが一つに重なっていく展開に釘付けとなった」といい、ストーリーの展開が予測不能で、「圧倒的な緊迫感から目が離せない」と話している[36]京田知己は、本作は原作の漫画のテイストと総監督である瀬下寛之の「人となりのバランスが良い塩梅でミックス」されていると評している[36]荒木哲郎は監督が瀬下寛之である時点で期待していたといい、本作では重要な「「二つの世界の描き分け」が非常に巧妙」であると述べている[36]長井龍雪は本作のアニメーションは「作りこまれた世界観をさらに緻密に再構成」しており、原作の漫画を初めて読んだ際に衝撃を受けたことをアニメを見て思い出し、「原作を知っていてもハラハラドキドキする演出」と瀬下寛之の「やわらかい3D表現」の相性がよいと述べている[36]。益山亮司は本作は「3Dでしか作れない」といい、見どころは「技術的な表現」と評している[36]

虚淵玄は本作について「普通なら冗談で済ませるであろうネタをとことん真面目に突き詰めた」作品であり、「この独特なシュールさを映像として表現するのは、本当に至難の業だった」と思うと述べている[36]。作家でプロデューサーの井上伸一郎は、本作を「快作」といい、「予測不能な物語」と「制御不能な登場人物」により「絶対に目が離せないアニメ」と評している[36]

アニメ評論家の藤津亮太は「不思議な感触が驚きへと開花するシリーズ導入」の後、「重なり合うものの、決して融合しないふたつのリアリティで構成されていることが明らかになる」展開について、「この世界観には確かに、形状が流動的な“原形質性”を宿す手描きよりも、3DCGが最適」と述べている[36]。都市伝説YouTuberのナオキマンは、本作は「異星人、マルチバース、もう一つの世界」といった「都市伝説ファンにはたまらない要素が詰まって」いる作品であると話している[36]。理論物理学者の橋本幸士は「物理学者の考えるマルチバースは、法則の異なる宇宙であり、人類がおらず、味気ない」が、本作は瀬下寛之による味気のあるマルチバースと話している[36]

スタッフ

主題歌

「サンダーボルト」[34]
優里によるオープニングテーマ。作詞・作曲は優里とCHIMERAZ、編曲はCHIMERAZ。
「しゅるれりら」[7]
音羽-otoha-によるエンディングテーマ。作詞・作曲は音羽-otoha-、編曲はヒトリエと音羽-otoha-。
マリーゴールド
ねーちゃん(松本沙羅)による挿入歌。作詞・作曲はあいみょん

各話リスト

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話数サブタイトル初放送日
EPISODE 1SMALL THREEすもーる すりー2026年
7月9日
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放送局

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日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[37]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [38] 備考
2026年7月9日 - 木曜 0:45 - 1:15(水曜深夜) フジテレビ 関東広域圏 製作参加
福島テレビ 福島県
2026年7月10日 - 金曜 2:15 - 2:45(木曜深夜) 関西テレビ 近畿広域圏 製作参加
2026年7月11日 - 土曜 22:00 - 22:30 アニマックス 日本全域 製作参加 / BS/CS放送
2026年7月12日 - 日曜 1:45 - 2:15(土曜深夜) 東海テレビ 中京広域圏
2026年7月13日 - 月曜 1:30 - 1:58(日曜深夜) BSフジ 日本全域 製作参加 / BS/BS4K放送 / 『アニメギルド』枠
2026年7月17日 - 金曜 0:55 - 1:25(木曜深夜) 北海道文化放送 北海道
金曜 2:15 - 2:45(木曜深夜) テレビ西日本 福岡県
フジテレビ系列の地上波各局では『+Ultra』枠。
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日本国内 インターネット / 配信期間および配信時間[39]
配信開始日 配信時間 配信サイト 備考
2026年7月9日 木曜 1:15(水曜深夜) 更新 Netflix 独占配信
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フジテレビ +Ultra
前番組 番組名 次番組
サンダー3
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出典

参考文献

外部リンク

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