サンフィッシュ科

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サンフィッシュ科 (学名:Centrarchidae) は、サンフィッシュ目の下位分類群の一つ。北アメリカ中・南部に固有の淡水魚が含まれ、8属が分類されている[2]エラッソマは最も近縁な分類群で、現在は別の科に分類されているが、同科とされることもある[3][4][5]

少なくとも38種が確認されている[2][6]ロックバスオオクチバスコクチバスブルーギルパンプキンシードサンフィッシュグリーンサンフィッシュ、クラッピーなど、人気のゲームフィッシュが含まれる。スポーツフィッシングの対象として評価が高く、多くの地域に導入され、侵略的外来種となっている地域もある。食用にはなるが、商業的に流通することは無い。

下位分類

同じく北アメリカに分布するエラッソマ科に最も近縁である。この2科は、東アジアケツギョ科姉妹群である。これら3科はサンフィッシュ目では珍しく、北半球温帯に分布する。この目にはペルキクティス科オールドワイフなど、南半球熱帯に分布する種が多い[5][7]

Fishes of the World』第5版では、3亜科が認められている。LepominaeAcantharchus 属、ブルーギル属オオクチバス属を含む。Elassomatinaeはエラッソマ属のみを含むが、FishBaseなどでは独自のエラッソマ科とされている[8]。残りの属はCentrarchinaeに含まれる[9]Eschmeyer's Catalog of Fishesでも、エラッソマ属を独自の科とし、サンフィッシュ科に2亜科を認めている[5]。FishBaseでは亜科を認めていない[10]

本科魚類の化石は、最古のものはモンタナ州サウスダコタ州後期始新世から前期漸新世にかけての層から発見されており、いくつかの未記載種も含まれる。2つの絶滅属が知られており、Plioplarchus 属はノースダコタ州、サウスダコタ州、オレゴン州の前期漸新世から中期中新世にかけての層から、Boreocentrarchus 属はアラスカ州南部の後期漸新世から前期中新世にかけての層から発見されており、本科魚類では最北端に分布する種である。これら2つの絶滅属は、臀鰭棘が3本以上あることから、Centrarchinae亜科に分類されている[11]

8属に40種を含む[5][12]

系統

2002年及び2005年の研究では、以下のような系統樹が示された[15][16]

サンフィッシュ科

Acantharchus pomotis

Centrarchinae
Centrarchus

Centrarchus macropterus

Enneacanthus

Enneacanthus chaetodon

Enneacanthus gloriosus

Enneacanthus obesus

Tribe Archoplitini
Pomoxis (crappies)

Pomoxis annularis

Pomoxis nigromaculatus

Archoplites

Archoplites interruptus

Ambloplites (rock basses)

Ambloplites ariommus

Ambloplites rupestris

Ambloplites cavifrons

Ambloplites constellatus

Lepominae
オオクチバス属

コクチバス

Micropterus punctulatus

Micropterus cataractae

Micropterus coosae

Micropterus notius

Micropterus treculi

オオクチバス

フロリダバス

ブルーギル属

Lepomis humilis

ブルーギル

Lepomis gulosus

Lepomis symmetricus

グリーンサンフィッシュ

Lepomis auritus

Lepomis marginatus

Lepomis peltastes

ロングイヤーサンフィッシュ

パンプキンシードサンフィッシュ

Lepomis microlophus

Lepomis punctatus

Lepomis miniatus

2013年の研究では、以下のような属単位の系統樹が示された[17]

Acantharchus pomotis

Enneacanthus

Centrarchus macropterus

Pomoxis

Archoplites interruptus

Ambloplites

オオクチバス属

ブルーギル属

分布

アメリカ合衆国の大部分とカナダ南部まで、北アメリカ大陸に分布する。分布域の北限では気温の影響を大きく受けており、寒冷な気候により採餌能力と成長が低下し、冬季には飢餓状態になる[18][19]。すなわち、本科の分布は寒冷な気候によって制限されている[18]

低温への耐性は種によって異なり、例えばオオクチバスは低温への耐性が無く、その分布域は一定である。コクチバスやグリーンサンフィッシュは一定の低温耐性があり、より寒冷な生息地に進出した例もある[20]

地球温暖化により、地球の気温は上昇し続けると予測されているが[21]、その結果本科のような温暖な気候を好む魚類に適した生息地が増加する可能性が高い[22][23]。しかし本科魚類の多くは頂点捕食者であるため、元々の生物を絶滅させ、生態系に大きな変化を及ぼす恐れがある[24]

ヨーロッパ南アメリカアフリカアジアなど、世界中の大陸に人為的に導入されている[25]。少なくとも18種が輸出されている[18]。特にオオクチバス属はゲームフィッシュとして人気であり、ヨーロッパでは釣り用に放流されている[18][25]

移入された先の地域で、在来種に大きな影響を与えている[18][26]イタリア南アフリカ日本マダガスカルでは、オオクチバスが在来魚の個体数を減少させており、メキシコではいくつかの地域でコイ科魚類の局所的絶滅を引き起こした[18]

形態

体は側扁し、臀鰭棘は6-9本である。背鰭棘は6-13本で、棘条部と軟条部が融合し、一基の背鰭となっている。オオクチバス属とブルーギル属は、3本の臀鰭棘を持つことが特徴である[27]擬鰓は小型で目立たない。大きさは8cmの Enneacanthus chaetodon から、1m近いオオクチバスまで様々である[28]

ブルーギル属は体高が高く、体は丸みを帯びている。口が小さく、餌を吸い込んで食べる。オオクチバス属は流線型で、口が大きく、口を開けながら泳いで餌を食べる[2][18]

生態

出典

関連項目

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