シルバーマウンテン
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あらすじ
文政3年(1820年)、国学者の平田篤胤は神隠しから帰ってきたという1人の少年の話を聞く。言葉に大人びた雰囲気を感じさせる彼は実はこの時代の人間ではなく天狗にさらわれて未来からタイムスリップして若返った子どもだった。そんな少年寅吉こと拝郷銀兵衛は篤胤に摩訶不思議な話をする。
登場キャラクター
- 拝郷 銀兵衛(はいごう ぎんべえ)/ ギン / 寅吉(とらきち)
- 85歳。武道家かつ整体師。現代では拝郷治療院を経営していたが、天狗によって年齢を奪われ10歳の少年になり、異界の仙境・螺界に送られる。
- その後、経緯は不明だが文政年間の江戸にタイムスリップし、神隠しから帰ってきたという15歳の少年・寅吉と名乗り、平田篤胤に取材されるところから物語はスタートする。
- 佐伯 兵頭(さえき ひょうどう)/ ヒョード
- 84歳。武道家で「佐伯武道会」の元最高師範。銀兵衛と敵対して果たし状を送るが、銀兵衛同様螺界に送られて少年の姿になる。「武道の秘密は知っとるが」が口癖。後述の天狗 / 二十郎から「ギンを殺せば元の世界に帰してやる」と言われているが、やる気があるのか無いのか、ギンにもそのことは話してしまっている。
- サイッダ
- 魔道を行使する部隊を率いる女性。螺界で氷瀑竜と戦っており、銀兵衛に助けられる。右足にタトゥーがある。「トゥアハの民」と呼ばれる民族。
- ティグニス
- 巨大なドラゴン。おとなしい性質だが、顔に仮面を打ち付けられており、螺界を荒らして回る兄・氷爆竜カティグニスの影武者にさせられている。カティグニスに勝つ方法を求めており、身一つで戦う技をもつギンとヒョードに伝授を求める。自身をカティグニスと思い込んで追いかけ回す連中から逃げ回っているうちに身体を痛めて腰痛に苦しんでおり、ギンによる治療が試みられている。
- 天狗 / 二十郎(にじゅうろう)
- 妖怪。銀兵衛を処罰して亡き者にするために仙境へ送り込んだ。仰々しい態度で銀兵衛に宣告していたが、銀兵衛と兵頭を螺界に送り込むために列車に同乗していた客を巻き込んでおり、銀兵衛と兵頭以外の客は75歳未満だったためか「生まれる前まで戻って」消滅している。
- 他の烏天狗から「二十郎サマ」と敬称で呼ばれる程度に地位は高いようだが、大天狗には逆らえない。
- 平田 篤胤(ひらた あつたね)
- 江戸時代の国学者。神隠しから帰ってきたという寅吉(銀兵衛)に興味を持ち自宅に招き入れ、彼の語る異界の話を書き留める。
- 江戸時代も半ばの頃に学者と言うこともあって、武芸の類いはからきし。
用語
- 仙境(せんきょう)
- 銀兵衛が天狗によって送られた異世界。その世界に行った代償で年齢を失う。別名螺界とも呼ばれる。
- トゥアハの民
- 螺界に存在する民族。左右で色の違う眼のほかに「嘘が吐けない」という特徴があり、面従腹背を嫌う権力者からは「信用できる奴隷」として狙われている。
- 拝郷治療院(はいごうちりょういん)
- 現代で銀兵衛が経営していた施術所。武術道場としても、それなりに知る人は知るレベルだったようだが、正式な弟子は取っていなかった。妻に先立たれていた銀兵衛の偏屈ぶりと数10年の間に周辺の住民も入れ替わっていたことで、悪評が立っていた。第1話で仏壇の前で語った銀兵衛の言から院を畳むことを決めており、かつて弟子入りを志願してきた魚屋に処分を頼んだとのこと。
- 佐伯武道会(さえきぶどうかい)
- 現代で兵頭が興した道場。雑誌でも取り上げられ、支部道場もあるなど、かなりの規模。第1話で(およそ50代の)息子に跡目を譲ったとなっている。
書誌情報
- 藤田和日郎『シルバーマウンテン』小学館〈少年サンデーコミックス〉、既刊3巻(2026年2月18日現在)
- 2025年9月18日発売[6][7]、ISBN 978-4-09-854242-0
- 2025年11月18日発売[8]、ISBN 978-4-09-854326-7
- 2026年2月18日発売[9]、ISBN 978-4-09-854453-0