ジョーカナチャン
From Wikipedia, the free encyclopedia
| ジョーカナチャン | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 欧字表記 | Jo Kana Chan[1] | |||||
| 品種 | サラブレッド[1] | |||||
| 性別 | 牝[1] | |||||
| 毛色 | 鹿毛[1] | |||||
| 生誕 | 2015年2月3日(11歳)[1] | |||||
| 抹消日 | 2020年12月17日[2] | |||||
| 父 | ロードカナロア[1] | |||||
| 母 | ラッキーダイス[1] | |||||
| 母の父 | ネオユニヴァース[1] | |||||
| 生国 |
| |||||
| 生産者 | 三村卓也[1] | |||||
| 馬主 | 上田江吏子[3] | |||||
| 調教師 | 松下武士(栗東)[1] | |||||
| 調教助手 | 高橋勝[4] | |||||
| 競走成績 | ||||||
| 生涯成績 | 15戦5勝[1] | |||||
| 獲得賞金 | 1億748万6000円[1] | |||||
| ||||||
ジョーカナチャン(欧字名:Jo Kana Chan、2015年2月3日 - )は、日本の競走馬、繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に2020年のアイビスサマーダッシュ。
アーモンドアイやダノンスマッシュなどと同じ、ロードカナロアの初年度産駒であり、500万円以下以降3連勝でオープンクラスに昇格した。直後に2度目の骨折を経験するも復帰し、アイビスサマーダッシュを制覇、ライオンボスの連覇を阻む重賞勝利であった。通算5勝中3勝は新潟競馬場の直線コース、芝1000メートルのものである。
デビューまで
母のラッキーダイスは、2007年に社台ファームで生産されたネオユニヴァース産駒である[5]。アントニー・クラストゥスが騎乗した未勝利戦勝利のみの1勝で、13戦に出走した[6]。引退後は社台ファームで繁殖牝馬となり、初仔であるクロフネ産駒のメガミチャンは、後に名古屋競馬場で7勝を挙げ、繁殖牝馬となった[7]。ラッキーダイスは、2年目と3年目はメイショウサムソン、クロフネと種付けを実施したものの[8]、競走馬を残すことができなかった[8]。
ラッキーダイスの4年目の種付けは、種牡馬として初めての年となるロードカナロアが選ばれる。2015年2月3日、1993年から北海道新冠町で牧場を経営し、毎年5頭ほどの生産を行っている三村卓也の下で[9]、後のジョーカナチャンが誕生する。
生まれたときは標準的な体型だったが、10日後には尻の部分が大きくなり、三村は父ロードカナロアを実感したという[9]。
所有することなった上田江吏子が用いる冠名「ジョー」に、父ロードカナロアの「カナ」、呼称に用いられる「チャン」を組み合わせた「ジョーカナチャン」と命名され[10]、栗東トレーニングセンターの松下武士厩舎に預けられる。
競走馬時代
2017年12月17日、阪神競馬場の新馬戦(芝1400メートル)に武豊を鞍上に据えてデビュー。後にフィリーズレビュー(GII)を勝利するリバティハイツが単勝オッズ2.1倍の1番人気に支持される中、13.8倍の4番人気で出走[11]し、道中2番手で進んだものの、最後の直線で後退し6着に敗れた[11]。3歳となり2018年1月14日、京都競馬場の未勝利戦では池添謙一に乗り替わり、ダート戦に出走し初勝利。12.2倍の4番人気だったが、後方に1馬身離してのものであった。優馬はこの勝利を「3点[注釈 1]」(500万円以下クラス)と評価した[12]。
その後、芝に戻り1200メートルの競走に相次いで出走したが勝利を挙げられなかった。4月1日、未勝利戦勝利から3戦目となる500万円以下では初勝利のダートに戻って勝利、ハナ差での決着となった[13]。騎乗した池添はレース中に外側に張る点を「乗りやすさがほしいところ」と指摘[13]。また芝で「甘くなるところ」をダートで補えるとした[13]。
間隔が空き、飛翼特別(1000万円以下)で復帰。鮫島克駿に乗り替わり、43.9倍の13番人気という「低評価」で出走した[14]。良いスタートを決めて馬場の外に位置取り、ジュリーハーツをクビ差退けて勝利、2連勝[14]。休養し、4歳となると、2019年4月27日の駿馬ステークス(1600万円以下)に出走。再び新潟の直線コースに、幸英明に乗り替わって参戦した。スタートから楽に先行し、外ラチ沿いで逃げの手を打った[15]。そのまま後方に4分の3馬身離して勝利[16]、オープンクラスに昇格した。3連勝かつ直線競馬2連勝に、週刊Gallopは「よほど相性が良いのだろう」と分析[15]、幸も「この舞台が合っています(中略)能力の高い馬だと思います」と表した[17]。
しかし、レース直後に左前脚の骨折が判明[18]、自身2度目の骨折となった[19]。判明直後に松下は「秋の新潟に間に合わせたい」とし宣言[18]。その通りに秋の新潟開催であるオープンクラス初戦、ルミエールオータムダッシュ(L)に出走した。菱田裕二に乗り替わり参戦したものの、10着に敗退した[20]。5歳となり、淀短距離ステークス(L)では13番人気ながら、1着のアイラブテーラーに2分の1馬身迫る2着[21]。直線コースで行われる韋駄天ステークス(OP)でもライオンボスにアタマ差の2着となるなど[22]、2020年の上半期はいずれも0.3秒以内の「惜敗」であった[23]。
7月26日、得意の直線コースで行われる唯一のJRA重賞であるアイビスサマーダッシュ(GIII)に出走、初めて重賞に参戦することとなった[10]。2019年の覇者で連覇を狙うライオンボスが2.4倍の1番人気に推される中、次いで7.8倍の2番人気の支持となった[24]。通常より半歩遅くスタートしたが[25]、二の脚先手を主張し[25]、有利とされる外側を確保[10]。逃げの手を打ち、ライオンボスがその後ろから追い上げる格好となった。しかし、そのまま逃げ切りライオンボスをアタマ差退けて勝利、重賞初制覇となった[10]。菱田は1年7か月ぶり3度目の重賞勝利となった[10]。
続いてサマースプリントシリーズの第4戦、北九州記念(GIII)に出走し[26]、7着。秋の京阪杯(GIII)[27]も12着に敗退した。12月13日、3歳の春以来となるダートのカペラステークス(GIII)に出走し、最下位となったのを最後に引退を発表。12月17日付でJRAの競走馬登録を抹消した。引退後は、北海道日高郡新ひだか町の平野牧場で繁殖牝馬となる[28]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく[29]。
| 競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 | 枠 番 | 馬 番 | オッズ (人気) | 着順 | タイム (上がり3F) | 着差 | 騎手 | 斤量 [kg] | 1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017.12.17 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1400m(良) | 18 | 5 | 9 | 13.8(4人) | 6着 | 1:22.8(36.8) | 0.6 | 武豊 | 54 | エアシンフォニー | 448 | |
| 2018.1.14 | 京都 | 3歳未勝利 | ダ1400m(稍) | 16 | 6 | 12 | 12.2(4人) | 1着 | 1:27.1(38.5) | -0.2 | 池添謙一 | 54 | (スーブレット) | 442 | |
| 1.28 | 京都 | 若菜賞 | 500万下 | 芝1200m(良) | 12 | 6 | 7 | 17.0(7人) | 6着 | 1:10.6(35.0) | 0.2 | 池添謙一 | 54 | オジョーノキセキ | 438 |
| 3.17 | 阪神 | 3歳500万下 | 芝1200m(良) | 14 | 7 | 12 | 32.4(8人) | 8着 | 1:09.9(34.9) | 0.4 | 藤岡佑介 | 54 | エイシンデネブ | 434 | |
| 4.1 | 阪神 | 3歳500万下 | ダ1200m(良) | 16 | 8 | 15 | 15.3(6人) | 1着 | 1:13.4(38.4) | -0.0 | 池添謙一 | 54 | (スターリーウォリア) | 434 | |
| 10.20 | 新潟 | 飛翼特別 | 1000万下 | 芝1000m(稍) | 18 | 3 | 6 | 43.9(13人) | 1着 | 0:55.0(32.7) | -0.0 | 鮫島克駿 | 51 | (ジュリーハーツ) | 452 |
| 2019.4.27 | 新潟 | 駿風S | 1600万下 | 芝1000m(重) | 13 | 7 | 11 | 4.7(2人) | 1着 | 0:55.6(33.3) | -0.1 | 幸英明 | 55 | (ブラッククローバー) | 444 |
| 10.27 | 新潟 | ルミエールAD | L | 芝1000m(稍) | 18 | 2 | 4 | 11.4(4人) | 10着 | 0:56.8(34.4) | 0.4 | 菱田裕二 | 54 | レジーナフォルテ | 462 |
| 2020.1.11 | 京都 | 淀短距離S | L | 芝1200m(良) | 15 | 7 | 13 | 85.6(13人) | 2着 | 1:09.7(34.9) | 0.1 | 菱田裕二 | 54 | アイラブテーラー | 464 |
| 2.16 | 小倉 | 北九州短距離S | OP | 芝1200m(重) | 17 | 7 | 14 | 9.3(5人) | 5着 | 1:10.3(36.6) | 0.3 | 菱田裕二 | 54 | シヴァージ | 454 |
| 5.24 | 新潟 | 韋駄天S | OP | 芝1000m(良) | 16 | 7 | 14 | 6.8(5人) | 2着 | 0:54.2(32.3) | 0.0 | 菱田裕二 | 53 | ライオンボス | 460 |
| 7.26 | 新潟 | アイビスサマーD | GIII | 芝1000m(良) | 18 | 5 | 9 | 7.8(2人) | 1着 | 0:54.5(32.8) | -0.0 | 菱田裕二 | 54 | (ライオンボス) | 460 |
| 8.23 | 小倉 | 北九州記念 | GIII | 芝1200m(稍) | 18 | 8 | 18 | 11.9(5人) | 7着 | 1:08.3(35.6) | 0.5 | 菱田裕二 | 55 | レッドアンシェル | 464 |
| 11.29 | 阪神 | 京阪杯 | GIII | 芝1200m(良) | 16 | 4 | 8 | 10.8(6人) | 12着 | 1:09.0(35.2) | 0.8 | 菱田裕二 | 54 | フィアーノロマーノ | 466 |
| 12.13 | 中山 | カペラS | GIII | ダ1200m(良) | 16 | 3 | 6 | 49.7(12人) | 16着 | 1:11.9(38.2) | 2.1 | 石橋脩 | 55 | ジャスティン | 458 |
繁殖成績
| 馬名 | 生年 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 初仔 | ジョーヴェスタ | 2023年 | 牝 | 青鹿毛 | パイロ | 上田江吏子 | 栗東・松下武士 | 2戦0勝(現役) |
| 2番仔 | ジョーカナチャンの2024 | 2024年 | 牝 | 黒鹿毛 | アメリカンペイトリオット |
- 2026年1月10日現在