ジヴァニア
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ジヴァニアは、病気の房などを取り除く選果作業を経た、熟したブドウの果実のみから作られる。このブドウは、キプロス島で栽培されているブドウ(Xynisteri種やMavro種)である。このブドウを醸造して作った辛口のワインと、ワイン生産の際などに発生する、ポマース(ブドウの搾りかす)とを混合して、専用の蒸留器で蒸留することによってジヴァニアは製造される。その後は、基本的に熟成などを行わない、いわゆるホワイトスピリッツ(無色透明な蒸留酒)として仕上げられる。このため、基本的に糖分などは製品に含まれない[注釈 1]。
ただし、ジヴァニアの製法は他にも存在する。まず、ポマースを使用せずに、地元産のワインを蒸留して作った、いわゆる通常のグレープ・ブランデーの原酒[注釈 2]と同等のジヴァニアも存在する。したがって、こちらもホワイトスピリッツで、糖分などは製品に含まれない。そしてもう1つが、上記いずれかの製法で作られた蒸留酒のジヴァニアに、ポマースを漬け込んで、さらにそれを水で希釈して作る、混成酒のジヴァニアである。こちらは、他のタイプのジヴァニアとは性質を異にする。
ただ、いずれの製法のジヴァニアも、レーズンのような香りを持つという特徴が存在する。また、だいたいアルコール度数は45%程度で製品化される。そして蒸発などが起こらないように密封されて出荷される。
以上のような比較的短期間で作られるジヴァニア以外に、長期貯蔵を行った特別なジヴァニアも存在する。また、キプロス島の幾つかの村では、ジヴァニアにシナモンを漬け込んで仕上げられた、赤色を呈した混成酒も作られてきた[注釈 3]。
