ジーゲル円板
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リーマン面 上のある正則な自己準同型写像 が与えられるとき、 で表される の反復適用によって生成される力学系を考える。このとき、 の前進反復よりなる集合を の軌道 と呼ぶ。ここでの興味は 内の軌道(通常は複素平面 あるいはリーマン球面 の中で考える)の漸近挙動にあり、 は相平面(phase plane)あるいは「力学的平面」と呼ばれる。
ある点 に対する漸近挙動としてあり得るものの一つは、不動点あるいはより一般に、周期点である。後者では、周期 に対して が成立し、特に は が不動点であることを意味する。すると軌道の「積」を として定義することが出来、このことより周期軌道の分類が可能となる: ならば「吸引的」(attracting)、 ならば「超吸引的」(superattracting)、 ならば「反発的」(repelling)、 ならば「中立的」(indifferent)と呼ばれる。中立的な周期軌道はさらに、ある に対して となるか、すべての に対して であるかに依存して、それぞれ「有理中立」(rationally indifferent)および「無理中立」(irrationally indifferent)と呼ばれる。
ジーゲル円板は、ファトゥ成分の分類によると、ファトゥ集合の連結成分の一つであり、無理中立な周期点の周りにおいて生じ得る。ジーゲル円板は、 の挙動が複素円板の無理回転と解析的に共役であるような点に対応する。
ギャラリー
- 多項式類似写像に対するジーゲル円板
- ジーゲル円板とその内側のいくつかの軌道を伴う、黄金平均回転数に対する の充填ジュリア集合。
- 回転数 [3,2,1000,1...] に対するジーゲル円板を伴う二次多項式のジュリア集合。