ゼヌシオン
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| ゼヌシオン | |||||||||||||||
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ゼヌシオンの復元図 | |||||||||||||||
| 地質時代 | |||||||||||||||
| 古生代カンブリア紀第二期 - 第三期境目[1] (約5億2,100万年前) | |||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||
| Xenusion Pompeckj, 1927 [3] | |||||||||||||||
| タイプ種 | |||||||||||||||
| Xenusion auerswaldae Pompeckj, 1927 [3] |
ゼヌシオン(Xenusion[3])は、約5億年前のカンブリア紀に生息した葉足動物の一属[4][1]。丈夫な体の背面に2列のこぶが並んでいる、Xenusion auerswaldae という1種の数少ない化石のみによって知られている[2]。
ゼヌシオンの化石標本は迷子石(氷河で別の場所から運ばれて残された岩)であるため、その由来は判断しにくい。原記載(Pompeckj 1927)に記載され、前半身を欠けたホロタイプ(模式標本)はドイツブランデンブルク州のゼヴェコウ(Sewekow)[3]、Dzik & Krumbiegel 1989 に記載され、後半身を欠けた2つ目の標本 GM 1980/1987/1 はバルト海のヒデンゼー島(Hiddensee island)から発見された[2]が、特徴的な赤い積層構造をもつ珪岩砂岩であることにより、元々はスウェーデン南部の Kalmarsund Sandstone (File-Haidar-Formation)から産出したと推測される[5][6]。これによると、ゼヌシオンの生息時代はカンブリア紀第二期と第三期の間(約5億2,100万年前)に当てはまり、軟質構造が知られる葉足動物の中でも最古の化石記録をもつ[1]。
ゼヌシオンのホロタイプはフンボルト大学ベルリン(独:Humboldt-Universität zu Berlin)、GM 1980/1987/1 はマルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク(独:Martin-Luther-Universität Halle-Wittenberg)に所蔵される[6]。
形態
ゼヌシオンは2つの化石標本のみ知られ、それぞれ体の前端(ホロタイプ)と後端(GM 1980/1987/1)を欠けており、脚などの細部構造もほとんどが不完全である[2]。そのため、これらの化石標本を合わせることにより大まかな全身復元は可能だが、体節(胴節)の総数や一部の特徴(例えば背面と脚の棘の形と長さ)は不確実である[2][7]。
大型の葉足動物であり、前述のような不完全な化石標本だけでも10cm前後ほど長く、全長はおそらく20cmほどだと推測される[2]。頭部は単調な円柱状で、表面が環形の筋(annulations)に分かれており、眼と付属肢(触角/前部付属肢)は見当たらなず、口の構造は不明[2]。縦長い胴部は丈夫で前後ほど幅狭く、各胴節の境目は背側に数本の筋が並んでいるが、胴節の側面までには分布しない[2]。発達したこぶと脚(葉足 lobopod)はそれぞれ各胴節の背側と両腹側に1対をもつ[2][4]。前半身のこぶは頭部に近いほど位置が左右に寄せる[2]。それぞれのこぶの中央は何らかの構造体があり、化石に見当たらないが、そこは元々1本の棘が突出した所だと考えられる[2][4]。葉足は丈夫な円錐状で一連の環形の筋と縦の筋に分かれ、後縁には長さが不明の棘が数本並んでおり[2][4]、先端に爪は見当たらない[2]。尾は丸みを帯びた短い突起である[7]。
