ゾンビ (バイオハザードシリーズ)
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ゾンビは、カプコンのアクションアドベンチャーゲーム『バイオハザードシリーズ』や、それを原作とした各種作品群に登場するクリーチャー。本記事では、ゾンビの亜種についても解説する。
- T-ウィルスに感染した人間のなれの果て。正式名称は活性死者という。
- 主な感染ルートは、ウイルスによる汚染水や保菌生物(作中では主にネズミ)との接触である。
- 一般的なフィクションとは違い、ゾンビに噛まれたりすることによる感染が主なわけではないが、ゾンビなどのクリーチャーから感染させられるケースもあり、登場人物が作中でゾンビ化してしまうのはこちらの場合がほとんど。
- ヒトがゾンビへと変化する詳細な過程は「T-ウィルス」の項目に任せるが、T-ウィルスに感染してからある程度の時間[注 1]が経過すると前頭葉が破壊されて理性を失い、「食欲」のみに基く行動を取り始める。また、新陳代謝が異常に増幅し、「発症初期には皮膚に激しいかゆみを覚える」「ヒトでは死に至るほどの肉体的なダメージに耐え得る生命力を得る」「胃酸濃度が極度に上昇して大量のエネルギー摂取(食物の素早い消化吸収)が可能となり、常に強い空腹感を抱える」などの症状を露呈するようになる。
- 一部資料においては「蘇った死者」と表現されることも多いが、『バイオハザードシリーズ』のゾンビはあくまでも生きた感染者であり、死者ではない。T-ウィルスの公式設定でも、生物を蘇らせる効果はないとされている。
- 作品によっては墓地の地面からゾンビが出現する場合があるが、前述の設定を踏まえると、死体がウィルスに感染したのではなく、潜伏段階で仮死状態となった感染者を死亡したと誤認して埋葬してしまったものと考えられる。
特徴・生態
- 多少の損傷程度では活動を続け(腹部を破壊されたり下半身を切断されたりしても、個体によっては活動し続ける)、呼吸不能な環境下でもまったく問題としない[注 2]程の耐久性及び生命力を持つ。
- 但し、頭部(特に脳)や脊髄組織などの中枢神経系を破壊された場合や、タンパク質の摂取が身体の代謝に追い付かない場合には生命活動を停止する。この際には、他のゾンビの餌食(いわゆる共食い)となることもある。
- ただし、十分な栄養を摂取し続けることができた場合にはウィルスによる変異がさらに進行し、リッカーやサスペンデッドといったクリーチャーへの変貌を遂げることになる。
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- 外見は生前の状態(年齢、性別、職業など)によって髪型や服装等がさまざまであるが、基本的には腐乱死体そのもの。
- ただし、損傷が少ない場合には生前の面影が残されているため、正常な人間がゾンビ化した友人や家族への攻撃をためらうケースもあり[注 3]、これがラクーンシティにゾンビが溢れ返った要因の1つとされている[1]。
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- 集団で行動することが多いが、特に仲間意識などがあるわけではない[注 4]。感染前の記憶はほとんど残っていないうえ、T-ウィルスの副作用である著しい知能低下により、自分と何らかの関係のある場所を徘徊する程度となっている。
- また、武器を用いることも無くなっており[注 5]、『バイオハザード CODE:Veronica』では後ろ腰に銃を装備していた訓練生のゾンビがクレア・レッドフィールドに素手で接近し、動く中で銃を落としても見向きもしない場面があった。作品によってゾンビを倒すと弾薬が手に入るのは、このためである。
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- 本来、ゾンビはT-ウィルス研究の単なる副産物に過ぎず大した存在ではなかったが、その爆発的な増殖率と特異な生態からニコライ・ジノビエフのような監視員による観察対象ともなっている。
- そして「死者が蘇る」という恐怖感を利用した敵の士気の低下や捕虜にウィルスを投与してから解放するなどの撹乱作戦に用途を絞れば、戦場においても高い有用性があることが推測されている。
- なお、ゾンビは生物兵器ではないが、『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』ではバイオハザード私設部隊からB.O.W.(Bio Organic Weapon)として扱われている。
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- ゾンビ単体の能力は、元となった人間が持っていた身体能力に大きく影響される。
- とりわけ特殊部隊員などのゾンビは、一般人のゾンビと比較すると耐久力や攻撃力などに優れ、移動速度も速いことが多い。これは感染前に身体が鍛えられていたためであり、これはスポーツ選手などの個体にも当てはまる。また、墓場から出現するゾンビは当初より朽ち果てているため、速度や耐久力は低い。
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- 先述の通りに中枢神経系が破壊された場合には生命活動を停止するため、頭部(より厳密には脳)を銃で撃ち抜いたり鋭利な武器で突き刺すか切断するなどが有効な攻撃手段とされている。
- なお『バイオハザード2』でブライアン・アイアンズが主人公との会話の中でそのことを指摘している。
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- なお、『バイオハザード』に登場するファイルによると、T-ウィルス漏洩事故(実際はジェームス・マーカスによるバイオテロ)によって瞬時に大量のT-ウィルスを摂取させられた人間は、ゾンビに噛まれた場合に比べて肉体に掛かる負担がはるかに大きく、ゾンビ化せずに即死する模様である。
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- 実写版のみの特徴・生態
- 『バイオハザードIII』では、サミュエル・アイザックスが「栄養が無くても、ゾンビは30年生き続ける」と発言しているなど、ゲーム版との差異[注 6]が見られる。
- 『バイオハザードIV アフターライフ』では、正常な人間へ噛みつくことで結果的にT-ウィルスの感染を広げる行為について、アンブレラ社からそれ自体がバイオハザードと見なされていることが、劇中冒頭でゾンビを狙撃して殺害した地上警備部隊員による「バイオハザード、確認」の発言からうかがえる。
- また、共食いについては劇中で描かれていないが、発生し得ることが『IV』でのクリス・レッドフィールドの台詞から示唆されている。さらに『バイオハザードV リトリビューション』ではロシアの極寒の海中に潜ったまま泳ぐシーンがあるが、どこまで息が続くかなどの具体的な描写はない。
- 攻撃方法についてはシリーズ全作にわたり、頭部を破壊する以外にも、首の骨を折る、刃物で首を掻くなども有効と描写されている。