タイの鉄道トンネル一覧
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1893年にタイ初の鉄道(パークナーム鉄道)が開通したが、同路線には鉄道トンネルが一切存在せず、初の官営鉄道(タイ国有鉄道の前身)として1897年に完成したバンコク - アユタヤ間(1900年にコラート延伸)も同様であった。
1901年に一部開業した支線(のちの北本線)は徐々に北方へ延伸、1911年には最古の鉄道トンネル2ヶ所を含む区間(パントンプン - メーファック間)が開通した。以後もチェンマイに向け延伸するとともにトンネルの数も増えた。1918年に開通した国内5番目のクンターン・トンネルはその集大成であり、1,352 m[1]の掘削に11年を要した[注釈 1]。
一方、他の路線では、南本線に唯一、チョンケーオトンネルが1914年に国内3番目のトンネルとして開通した。なおコラート方面については、東北本線としてラオス国境に向かい2方向に延伸するものの、トンネルは長らく存在しなかった。1967年に東北本線ブアヤイ支線開業と同時に、国内6番目のカオファンホーイトンネルが開通するまで半世紀間、この状況が続いた、
ちなみに北本線はドイツの、南本線はイギリスの技術指導のもと建設された。前者はもともと標準軌として開通していたが、1920年頃から約10年をかけ、南本線が採用するメーターゲージに統一された[2]。
1995年、貨物専用線として新設された東本線のケンコーイ支線とともに、プラプッタチャイトンネルが設置された。タイ国内企業であるITDが完成させた。単線として開通したが、のちに複線化により2本目が掘削された。
2004年、バンコクに地下鉄(バンコク・メトロ ■ブルーライン)が開業。初開業区間 20 kmはすべて地下で[注釈 2]、単一のトンネルとみなす場合これがタイ国内で最長となる。
山岳トンネルとしては2024年に開通したパーサデットトンネル(5409 m)が最長で、1世紀ぶりに記録が更新されたことになる。
一覧
- 名称
- メトロの地下区間(地下鉄)は路線名を記載[注釈 3]。
- 日本語名称は、既に立項されている記事、関連する地名などを基にしている。表記ゆらぎが存在する可能性もある。
- メトロの路線名は、儀礼的な正式名でなく俗称(ラインカラ―)を用いる。
- 建設中のものについては仮称を含む。
- 名称語尾の「トンネル」「Tunnel」は省略。タイ語では語頭にอุโมงค์が付与されるが同様である。
- 路線
- 便宜上、メトロ路線については事業者名を示す。
- 延長
- 用途は以下の2種類に定める。
- 国鉄 : タイ国鉄在来線
- MRT : バンコク・メトロ
- ARL(エアポート・レール・リンク)のスワンナプーム国際空港駅は地下に存在するが、詳細非公表のため省略した。
- 建設中の高速鉄道は情報が乏しいため省略した。
- 貫通/供用
- 完成前、供用前のトンネルについては予定年。
| 名称 | 県 | 路線 | 位置 | 延長/m | 用途 | 着工 | 貫通 | 供用 | 備考 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 起点方 | 終点方 | ||||||||||
| 1 | ■ブルーライン Blue Line สายสีน้ำเงิน |
バンコク都 | バンコク・メトロ | タオプーン駅 - バーンスー駅 | 非公表 | MRT | 2011年 [3] | 2017年 | 上下別 延長は公表値(20 km + 5.4 km)[注釈 4]。 | ||
| バーンスー駅 - フアランポーン駅 | 20,000 | 1998年 [4] | 2002年 [5][6] | 2004年 [3] | |||||||
| フアランポーン駅 - タープラ駅 |
5,400 [3] | 2011年 [3] | 2019年 | ||||||||
| 2 | パーサデット Pha Sadet ผาเสด็จ |
サラブリー県 | 東北本線 | マップカバオ駅 - ムワックレック駅 |
5,409 | 国鉄 | 2018年 | 2022年 | 2024年 | 上下別 ヒンラップトンネルより起点側 | |
| 3 | クンターン Khun Tan ขุนตาน |
ラムパーン県 | ラムプーン県 | 北本線 | メータンノーイ駅[注釈 5] - クンターン駅 |
1,362[1] | 国鉄 | 1907年 | 1918年 | 1918年 | 単線 タイの代表的鉄道トンネル |
| 4 | プラプッタチャイ Phra Putthachai พระพุทธฉาย |
ウッタラディット県 | 東本線 | ウィハーンデーン駅 - ブヤイ駅 | 1,222[7] | 国鉄 | 2016年[8] | 2017年[9] | 2020年 | 上下別、開通時は単線(西側のみ) 増設トンネルはPhra Putthachai 2とも呼ぶ | |
| 1,197[1] | 国鉄 | 1993年 | 1994年 | 1995年 | |||||||
| 6 | カーオプルーン Khao Phlueng เขาพลึง |
ウッタラディット県 | プレー県 | 北本線 | パントンプン駅 - カーオプルーン停車場 |
362[1] | 国鉄 | 1910年 | 1911年 | 単線 壁面コンクリート仕上げ | |
| 7 | ヒンラップ Hin Lap หินลับ |
サラブリー県 | 東北本線 | マップカバオ駅 - ムワックレック駅 |
260[10] | 国鉄 | 2024年 | 鉄道用としてタイ唯一の複線トンネル | |||
| 8 | ボーファイ Bo Fai บ่อฝ้าย |
プラチュワップキーリーカン県 | 南本線 | フアイサイタイ駅 - フワヒン駅 | 250 ※ | 国鉄 | 上下別 フワヒン空港直下のカルバート ※ 全長は地図からの推測 | ||||
| 9 | チョンケーオ Chong Khao ช่องเขา |
ナコーンシータンマラート県 | 南本線 | チョンケーオ駅 - ロンピブーン駅 | 235.9[1] | 国鉄 | 1914年 | 単線 | |||
| 10 | カオファンホーイ Khao Phang Hoei เขาพังเหย |
ロッブリー県 | 東北本線支線 | ヨークカリー駅 - チョンサラーン駅 | 235.6[1] | 国鉄 | 1967年 | 単線 ブアヤイ支線 | |||
| 11 | フアイメーラン Huai Mae Lan ห้วยแม่ลาน |
プレー県 | 北本線 | バーンピン駅 - パーカーン駅 [注釈 6] |
130[1] | 国鉄 | 1915年 | 単線 | |||
| 12 | パントゥムコップ Pang Tub Khob ปางตูบขอบ |
ウッタラディット県 | 北本線 | パントンプン駅 - カーオプルーン停車場 |
120[1] | 国鉄 | 1909年 | 1911年 | 単線 鉄道用でタイ最古 壁面レンガ仕上げ | ||
| ■パープルライン Purple Line สายสีม่วง |
バンコク都 | バンコク・メトロ | タオプーン駅 - ダオカノン駅 | 14,390[11] | MRT | 2022年 | 建設中 | 上下別 延長は地下区間延長の公表値 | |||
| ■オレンジライン Orange Line สายสีส้ม |
バンコク都 | バンコク・メトロ | タイ文化センター駅 - クローンバーンマー駅 |
13,300[12] | MRT | 2017年[13] | 2021年[12] | 2028年 | 上下別 延長は地下区間延長の公表値 | ||
| ソーン สอง |
プレー県 | 北本線支線 | ソーン駅 - メーティープ停車場 | 1,175[14] | 国鉄 | 建設中 | ガーオトンネルより起点側 | ||||
| ガーオ งาว |
プレー県 | ラムパーン県 | 北本線支線 | ソーン駅 - メーティープ停車場 | 6,240[14] | 国鉄 | 建設中 | 6,375 mとする説あり | |||
| メーカー แม่กา |
パヤオ県 | 北本線支線 | ポンタオ停車場 - パヤオ大学駅 | 2,700[14] | 国鉄 | 2023年[15] | 建設中 | ||||
| ドイルアン ดอยหลวง |
チェンライ県 | 北本線支線 | バーンパーサーン分岐駅 - バーンキイアン停車場 |
3,400[14] | 国鉄 | 建設中 | |||||
| ラムタコーン Lam Takhong ลำตะคอง |
ナコーンラーチャシーマー県 | 東北本線 | クローンカーナンチィッ駅 - クローンパイ駅 |
1,170[10] | 国鉄 | 建設中 | 上下別 全長は概算 | ||||