タナイス目
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| タナイス目 | |||||||||||||||||||||
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Tanaissus lilljeborgi | |||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Tanaidacea Dana, 1849 | |||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||
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| 亜目 | |||||||||||||||||||||
タナイス目(タナイスもく、Tanaidacea)は、フクロエビ上目に含まれる甲殻類の分類群の1つ。胸部の第2体節に鋏脚を持つのが特徴。小型で、大部分の種が海洋の底生生物である。多様な環境に生息し、900種以上が記載されている。


小型で、通常は1ミリメートルから1センチメートル程度だが、深海産のものでは12センチメートルに達する種もある[2]。体形は円筒形か、背腹にやや平たい形状をとる[3][4]。
頭部と第1・第2胸節が癒合して頭胸部を形成し、背甲に覆われる[4](第3胸節まで癒合する場合もある[2])。2対の触角を持つ[2]。可動性のない複眼を持つが、退化して持たない場合もある[3]。背甲の両側に鰓室があり、ここで呼吸を行う[2]。
第1胸節の付属肢(第1胸肢)は顎脚となり、口器としてはたらく[3]と同時に、その副肢は鰓室に挿入されて呼吸を補助する[2][4]。第2胸肢は、先端がはさみ状またはそれに近い形状(亜はさみ状)となるため鋏脚と呼ばれ[3]、摂食や交尾に用いられる[2]。残り6対の胸肢が歩行肢になる[3]。腹部は6節からなり、前方の5節はそれぞれ1対の腹肢を持つが、雌では腹肢が退化する種もある[2][4]。腹部末端の体節と尾節は癒合して腹尾節になるが、種によってはさらに多くの腹節を含めて癒合が起こる[3]。腹尾節には尾肢を持つが、欠く種もいる[2]。
雌の生殖孔は第6胸節の腹板、雄のそれは第8胸節腹板から生じるペニスにある。雌では一部の胸肢に抱卵のための覆卵葉が生じる[2]。雄は成熟すると口器が縮小し、種によっては完全に失われ、摂食しなくなる[5]。その他にも鋏脚の大きさ、感覚毛の数、複眼や腹肢の発達度合に性的二形がみられることが多い[4]。
消化器系としては1対か2対の中腸腺を持ち、さらに破砕胃を持つこともある[4]。排出器官は一対の小顎腺と腎細胞[4]。神経系は食道下神経節のほかいくつかの神経節と腹神経索からなる[4]。多くの種は胸部に絹糸腺を持ち、巣穴作りなどに用いる[4]。
分布
生態
原則として底生性であり、砂粒や藻類の欠片を集めた棲管や巣穴を作って生活するが、巣を作らない種もいる[5]。サンゴ、コケムシ、ヒドロ虫、貝類やウミガメの体表に生息する種も知られている[5]。
デトリタス食、肉食、腐肉食、藻類食など食性は種によって多様だが、多くの種はそれらを使い分けている[5]。鋏脚は動物やデトリタス片を掴む際に用いられる[4]。さらに第2上顎に生えた剛毛による濾過食も行っているとされる[4]。深海性の種はデトリタスを主な餌としていると考えられる[4]。
肉食性のタナイス類はウニの幼生、多毛類、線虫類、ソコミジンコ類などの無脊椎動物を捕食する[5]。一方でタナイス類を餌とする動物も多く、多毛類や他の甲殻類、干潟の鳥類、魚類のとくに仔稚魚などが捕食者として知られている[5]。