タラス州

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タラス州キルギス語: Талас областыロシア語: Таласская область)は、キルギス北西部の(オブラスチ)である。州都はタラスである。北および西はカザフスタンと接し、東はチュイ州、南はジャララバード州、南西の一部はウズベキスタンと接する。[1]

州都タラス
面積11,400 km² (4,402 sq mi)
人口219,800 (2009年)
概要 国, 州都 ...
タラス州
Талас областы
Таласская область
Flag
Symbol
キルギスの旗 キルギス
州都 タラス
面積 11,400 km² (4,402 sq mi)
人口 219,800 (2009年)
人口密度 19 /km² (49 /sq mi)
知事 コイスン・クルマナリエワ
ISO 3166-2 KG-T
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州の面積は11,400平方キロメートルである(インフォボックス参照)。人口は2009年初で219,800人とされる一方、キルギス共和国国家統計委員会の推計では2020年代に増加傾向が示されている。[1]

地理

タラス州は、タラス川の流域に広がるタラス盆地(タラス渓谷)を中心に成立しており、盆地の周縁部は天山山脈の山地に連なる。タラス川は州内を概ね東西に流れ、盆地の農地・集落配置や交通路に影響を与えている。[2]

歴史

タラス州域は、中央アジアの交通・交易圏の一部として古くから人の往来があった地域に位置する。8世紀には、後世「タラス河畔の戦い」として知られる戦闘がタラス川流域で行われたとされる。[3]

行政区画としての「タラス州(タラス・オブラスチ)」はソ連期に設置・改編が行われたとされ、独立後はキルギス共和国の地方行政単位の一つとなっている。[4]

文化

叙事詩「マナス」と文化遺産

キルギスの口承叙事詩であるマナス叙事詩(「マナス」「セメテイ」「セイテク」の叙事詩群を含む)は、語り手(マナスチ)によって継承されてきた文化伝統として位置づけられ、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている。[5]

タラス市近郊には、マナスに関する記念・顕彰施設として「マナス・オルド(Manas Ordo)」と呼ばれる歴史・文化複合施設が整備されており、地域の文化資源の一つとされる。ユネスコの暫定一覧に登録された「キルギスのシルクロード関連遺産」群の説明では、マナス・オルド複合施設とその周辺の有形・無形の遺産要素が言及されている。[6][7]

文学

タラス州には、村落部の生活や自然、社会変動を題材にした作品で知られる作家チンギス・アイトマートフの出生地(シェケル村)があるとされ、関連する紹介・顕彰の対象となっている。[8]

伝統工芸

キルギスの遊牧文化に由来する羊毛フェルトの敷物(アラ・キイズ、シルダック等)は、装飾意匠や制作技術の継承を含む伝統工芸として知られ、ユネスコの無形文化遺産(緊急保護リスト)にも登録されている。[9]

文化施設・行事

タラス市内および周辺には、地域史や伝統文化を扱う展示施設があるとされ、観光案内でも言及される。[10] また、キルギス各地で行われる伝統的な祝祭(例:春分に関連する行事)については、食文化と結びついた慣行が国内各地で紹介されている。[11]

観光(文化資源)

文化資源としては、前述のマナス・オルドのほか、タラス盆地の景観と結びついた伝統的生活文化(牧畜、馬文化、郷土料理等)を体験型観光として紹介する例がみられる。[12]

行政区画

州は下記の4地区から成る。[13]

さらに見る 区名, 中心地 ...
区名中心地
バカイ=アタ地区バカイ=アタ
カラ=ブーラ地区キジル=アディル
マナス地区ポクロヴカ
タラス地区マナス
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経済

タラス州の経済は農業の比重が大きいとされ、作物栽培と畜産が地域経済の基盤をなす。とりわけ豆類生産の拡大を扱う研究・報告があり、現金収入や輸出品目との関係が論じられている。[14][15]

基礎的経済指標

  • 人口 - 21万9800人(2009年1月1日:推計)、うち都市人口16.3%、農村人口83.7%[16]
  • 就業人口 - 9万5300人(2008年)[17]
  • 失業登録者 - 2136人(2008年)[18]
  • 輸出額 - 14.6百万米ドル(2008年)[19]
  • 輸入額 - 193.3百万米ドル(2008年)[20]
  • 外国からの直接投資額 - 30.4百万米ドル(2008年)[21]

交通

州内の主要交通はタラス盆地を東西に貫く道路に依存し、西側はカザフスタン側の都市圏へ通じる路線がある。マナス・オルドへのアクセスは観光案内等でも紹介されている。[22]

脚注

関連項目

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