ティクシ
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1901年8月、ロシアの北極海探検船ザーリャは、未確認の島サンニコフ島探索のためラプテフ海を進んでいたが、ノヴォシビルスク諸島近海で流氷に阻まれ動けなくなった。翌1902年、流氷で動けないザーリャを後にして隊長のエドゥアルド・トーリらは歩いて北極海を進もうとしたが、同年11月にベネット島から南へ柔らかい氷の上を進む最中に行方不明となった。ザーリャに残された隊員らは最終的にティクシ湾に入り、そこから陸路でサンクトペテルブルクへと戻っている。

ティクシの町は1933年(記録によっては1930年)、北極海航路の中継港とする計画のもとに建設された。1939年には都市型集落に昇格している。ソビエト連邦時代、ティクシには比較的豊富に物資が供給され、住民の収入も優遇された。冷戦期にはティクシ北飛行場・ティクシ西飛行場などの軍事施設が建設され、Tu-95戦略爆撃機が配備されていた。
ソビエト連邦の崩壊後、1990年代の経済危機の時期には人口は半減した。北方をにらんだ軍事基地や利益の少ない北極海航路の利用は縮小され、他に職のないティクシの町を離れる住民が相次いだ。
