ディスクオペレーティングシステム
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ディスクオペレーティングシステム(英: disk operating system、DOS)とは、補助記憶装置としてディスクやそれ以外の直接アクセス記憶装置を必要とするコンピュータのオペレーティングシステム (OS) である。DOSはファイルシステムと、ディスクに格納されたプログラムをロードして実行する手段を提供する。
現在では汎用コンピュータ用OSのほとんどが補助記憶装置として直接アクセス記憶装置を必要とするため、「ディスクオペレーティングシステム」という用語は歴史的なものとなっている。
現代の記憶装置にはディスクドライブ、フロッピーディスク、およびフラッシュストレージなどが利用されるが、それ以前の初期のコンピュータでは、記憶装置に遅延記憶装置、コアメモリ、パンチカード、紙テープ、磁気テープ、およびドラムメモリなどを利用していた。初期のマイクロコンピュータやホームコンピュータでは記憶装置に紙テープ、カセットテープ(カンサスシティスタンダードなど)を利用するか、または永続的な記憶装置を一切利用しないかのいずれかであった。永続的な記憶装置がない場合、プログラムとデータはフロントパネルのスイッチを使ってメモリに直接入力されるか、キーボードや端末を通じて入力され、時折ROM内のBASICインタプリタによる制御を受けることもあった。電源が切れると、全ての情報は失われた。
1960年代初頭からディスクドライブの大型化と低価格化が進行したため、様々なメインフレームやミニコンピュータのベンダーがDOSを導入し、ディスクを使えるようにするため既存のOSを改変した。
ハードディスクドライブとフロッピーディスクドライブには、順次形式やそれ以外の形式のデータのブロック記憶装置に対する高速アクセスを管理するソフトウェアが必要となる。ほとんどのマイクロコンピュータでは、どの種類のディスクドライブであってもオプションの周辺機器であった。さらにそのようなシステムはテープドライブと一体で使用され、記憶装置デバイスを一切使用せずにブートできた。OSにおいてDOSの要素が必要となるのは、ディスクドライブを利用する場合だけに限られた。
IBMがSystem/360メインフレームを発表した時点で、DOSの概念は十分確立されていた。IBMは小規模システム向けにBasic Programming Support (BPS/360) とTOS/360を提供したが、これらは主流から外れていたためほとんどの顧客はDOS/360かOS/360のどちらかを使用した。
1970年代後半から1980年代までにおいては、ほとんどのホームコンピュータとパーソナルコンピュータでDOSが使用された。DOS自体の名称に "DOS" という単語が含まれることが多かったため、ユーザーコミュニティのコンテキストにおいてDOSは単に "DOS" と称された。名称に "DOS" が含まれる例としては、Commodore DOS、Atari DOS、TRSDOS、Apple DOS、Apple ProDOS、そしてMS-DOSが挙げられる。CP/Mは名称に "DOS" が含まれていないが、これもディスクオペレーティングシステムである[1]。
通常、DOSはディスクからロードされるが、これには例外がある。コモドール64とVIC-20用のディスクドライブであるCommodore 1541はその例であり、VIC-20のドライブはDOSをROM内に搭載している。また一部のバージョンのAmigaDOSは、そのほとんどがKickstartファームウェアの一部としてROM内に常駐している。
既存OSを拡張したDOS
既存のOSを拡張した(またはそれに類する)DOSの中で主な物を以下に示す:
- Commodore DOSはコモドール64などのコモドール製8ビットコンピュータで動作する。Commodore DOSは他のDOSとは違いディスクドライブと統合されており、コンピュータ本体のメモリへはロードされない。
- Atari DOSはAtari 8ビット・コンピュータで使われた。Atari OSは低レベルなディスクアクセスしか提供しないため、ファイルシステムなど高レベル機能を使うにはDOSと称される追加レイヤーをフロッピーから起動する必要がある[2]。サードパーティーによるAtari DOSの代替OSには、DOS XL、SpartaDOS X、MyDOS、TurboDOS、およびTop-DOSなどがある。
- MSX-DOSはMSX規格のコンピュータ用DOSである。1984年にリリースされた初期のバージョンは、MS-DOS 1.0をZ80へ移植したものであった。1988年、バージョン2にはサブディレクトリ、メモリ管理、および環境文字列などの機能が搭載された。MSX-DOSのカーネルはROM(ディスク コントローラに内蔵)内に常駐しているため、DOSのコマンドインタプリタを使わずともBASIC拡張命令を使うことで基本的なファイルアクセスはできる。
- Disc Filing System (DFS) はエイコーン・コンピュータのBBC Micro用のオプションコンポーネントである。これはディスクコントローラチップ、ROMチップ、および論理チップを搭載した、コンピュータ内部へ組み込むキットである。
- Advanced Disc Filing System (ADFS) はエイコーン・コンピュータのDFSの後継である。
- AMSDOSはAmstrad CPC用である。
- GDOSとG+DOSはZX Spectrum用の+DおよびDISCiPLEディスクインタフェース向けである。