デッサン (テレビドラマ)
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水曜ドラマ『同窓会』(1993年)、『星の金貨』(1995年)、『続・星の金貨』(1996年)をヒットさせたプロデューサー梅原幹が取り組んだドラマで、『星の金貨』の大沢たかおと脚本家山崎淳也をひきつづき起用した。原田知世の連続ドラマ主演作としては、『ねらわれた学園』(1982年)以来15年ぶりの作品である。また、伊藤英明のデビュー作であり、原田の自殺した恋人・葛木を演じた。1990年代のテレビドラマを父親役で支えた小坂一也が、本作でも原田の父親役を演じたが、本作の放送終了から1か月半後に急逝し、小坂の遺作となった。
本作の特徴として、原田と大沢のクローズアップの多用、『ロングバケーション』(1996年)や『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年 - 1996年)からの固有名詞の引用(前者「朝倉耕平」⇒「朝倉智史」、後者「葛木ミサト」⇒「葛木雅人」)が挙げられる[1]。
放送終了後、バップからビデオソフトが発売されたが、DVDやBDの発売及びオンデマンド配信化には到っていない[2]。1999年、ハワイの日系テレビ局KIKU-TV(en:KIKU)で英語字幕により全12話が放映された。また、2012年8月、日テレプラスにてCS初放映された。
ストーリー
葛木(伊藤英明)という婚約者を自殺によって亡くした沙絵(原田知世)。葛木の絵は、無残にも切り裂かれていた。しかし、その後、朝倉(大沢たかお)という葛木の友人が現れ、償いをしたいと言う。実は葛木の絵を切り裂いたのは朝倉だったためだ。
最初はぎくしゃくしたものの、沙絵と朝倉の間には、恋愛感情が徐々に芽生え始める。しかし、沙絵の父親(小坂一也)の会社を買収した桜井(別所哲也)が、沙絵に執着し、沙絵と朝倉の仲を引き裂こうと圧力をかける。
結局、桜井は不正を部下に告発されることによって逮捕され、また、葛木の残した日記から、葛木の自殺の原因は、朝倉に絵を切り裂かれたことにあるのではなく、その絵が師匠・石脇(竜雷太)の絵の盗作だったためということが判明する。
沙絵と朝倉の間に障害はなくなったが、朝倉は、そのとき既に不治の病を患っていた。それでも沙絵と朝倉は残り少ない日々を二人で生きていこうと決意する。
キャスト
- 麻生沙絵(主人公): 原田知世
- 葛木と交際していたが、社長である敏夫に反対された上に、葛木が自殺したことを知り落胆する。
- そんな中、朝倉と親しくなるものの、朝倉が葛木のことで謝罪したことを受けて一度は別れるが、自分をかばって晶子に刺されて大けがした朝倉に復縁することにした。
- 朝倉智史: 大沢たかお
- 葛木が自殺したことを知り、「俺があいつの絵を壊したのが原因か」と良心の呵責に悩む。
- 沙絵と親しくなり、彼女の自画像を描く。葛木のことで謝罪していったん別れてしまう。
- その後、沙絵をかばったことで晶子に刺されて大けがしたことから、沙絵の方から復縁を切り出された。
- 桜井圭一: 別所哲也
- 敏夫が沙絵に「この人はどうか」と候補にした縁談相手。敏夫と同様、実業家である。
- 実は実業家である父と愛人の間にできた子供で、愛人を人質に父の会社を有無を言わさず継承させられている。
- 父の会社に対しての熱意がない故、敏夫の申し入れを渡りに船として受ける。
- その実は敏夫の会社を乗っ取るべく沙絵を利用しようと考え、その障害である朝倉を排除しようとするが、不正行為が露見して逮捕される。
- 高木透(朝倉の友人): 湯江健幸
- 圭一の部下で、朝倉と葛木のいきさつを知っている数少ない人物。
- それを感じ取った圭一に経済DVで脅され、朝倉の不利な情報を譲渡してしまう。
- 圭一の失脚後、朝倉に謝罪するが、朝倉は「圭一に脅されたなら仕方ない」と許した。
- 藤村(桜井の部下): 伊東貴明
- 朝倉に対して沙絵と別れるようにさせようとする圭一の手伝いをするが、その後見限る。
- 葛木雅人(沙絵の恋人): 伊藤英明
- 朝倉の同門画家仲間だったが、あることがきっかけで自殺する。
- 青山晶子(桜井の愛人): 工藤静香
- 圭一の秘書であったが、「お前は俺の女ではなく道具に過ぎない」ことを間接的に言われ、逆上して沙絵を視察しようとして、沙絵をかばった朝倉に大けがをさせてしまう。
- 遠山貴子: 羽田惠理香(現・はねだえりか)
- 沙絵の妹分で、沙絵に対して慕っている。当初、朝倉を沙絵の恋人の仇とみなして、沙絵と朝倉の交際に反対する。
- だが、沙絵にとって邪魔な存在なのは圭一であることに気づき、圭一から沙絵と朝倉を守ろうとする。
- 葛木唯衣(葛木の妹): 長谷川理恵
- 朝倉のことが好きで、失意の朝倉に絵をまた描いてほしいと思った。沙絵の友人でもある。
- 兄の一件を知り、朝倉と沙絵の交際に当初反対するが、晶子の事件をきっかけに二人を許す。
- 麻生未来(沙絵の妹): 椋木美羽
- 敏夫が沙絵のことばかりかまうので、「お姉ちゃんだけずるい」と思った。
- 石脇弥生(石脇の妻): 草村礼子
- 朝倉や葛木のことを息子同然に思っている。
- 麻生敏夫(沙絵の父): 小坂一也
- 沙絵と葛木の交際に反対し、圭一との縁談を進めようとした。
- 葛木の自殺に対して次第に「俺のせいではないか」と呵責に悩む。
- その後、圭一が危険人物であることに気づき、死ぬ直前に沙絵と朝倉の交際を認める。
- 石脇裕一(朝倉と葛木の師): 竜雷太
- 葛木の盗作事件の関係者で、葛木の自殺は「俺が追い詰めたのではないか」と思った。
- 朝倉を破門すべきという圭一に対して、「俺に弟子をまた殺させるつもりか」と憤慨した。
スタッフ
主題歌
- 原田知世「シンシア」
- 作詞 原田知世、作曲 Ulf Turesson / Johnny Dennis、編曲 Free Wheel
- フォーライフミュージックエンタテイメント(1997年7月24日発売)
ノベライズ
- ノベライズ綿瀬透、出版元日本テレビ放送網、1997年9月
- 『デッサン 上』 ISBN 4820396676
- 『デッサン 下』 ISBN 4820396684