ニジネカムスク市電

From Wikipedia, the free encyclopedia

ニジネカムスク市電
71-623(2011年撮影)
71-6232011年撮影)
基本情報
ロシアの旗ロシア連邦
タタールスタン共和国の旗タタールスタン共和国
所在地 ニジネカムスク
種類 路面電車
路線網 6系統(2023年現在)[1]
開業 1967年2月23日(営業運転開始日)[1][2][3]
運営者 ゴルエレクトロトランスポート
(Горэлектротранспорт、ГЭТ)[1][2][3]
使用車両 71-60571-60871-61971-623RVZ-6M2(動態保存車両)[4][5]
路線諸元
営業キロ 64 km[2][3]
軌間 1,524 mm
電化区間 全区間
路線図
テンプレートを表示

ニジネカムスク市電ロシア語: Нижнекамский трамвай)は、ロシア連邦タタールスタン共和国の都市であるニジネカムスク市内を走る路面電車2020年現在はニジネカムスク市が所有する単一企業体(МУП)であるゴルエレクトロトランスポート(Горэлектротранспорт、ГЭТ)によって運営されている[2][3]

ロシア連邦タタールスタン共和国の工業都市であるニジネカムスクは、ソビエト連邦(ソ連)時代の1960年代に開発が始まった計画都市で、ニジネカムスク市電は市内中心部や住宅地と工業地帯を結ぶ公共交通機関として導入が決定した路面電車である。1967年に最初の路線が開通し、翌1968年に市内中心部への延伸が行われて以降、工業地帯の発展に合わせてニジネカムスク市電の路線規模は拡大を続け、ソビエト連邦の崩壊後も車両や車庫の近代化に加え、各工場からの要望に応じた延伸が継続して実施されている。2020年時点の路線網は営業キロ64 km・7系統にも及び、1日の利用客数は4万人を記録している[2][3]

市電を運営するゴルエレクトロトランスポートは定時制や運転技術を始めとした高い評価を受けており、タタールスタン共和国の路面電車運営組織の中でも優秀な企業として多数の賞を獲得している。また、2020年時点の全従業員数495人のうち324人が女性であるのも特徴で、2011年2015年には同社に所属する女性運転士がロシア全体の優秀な路面電車運転士を決めるコンテスト(Всероссийский конкурс профессионального мастерства водителей трамвая)で優勝している[2][6]

運行

2023年現在、ニジネカムスク市電では以下の6系統が運行している。そのうち3系統(1・5・8号線)は住宅地と工業地帯を結び、接続する工場の就業時間に基づいたダイヤが組まれている一方、3系統(2・6・7号線)はニジネカムスクの市内中心部に路線網を有しており、一部列車は連結運転も行われる。また、ニジネカムスク市電では2号線と同じ経路を用い、糖尿病の予防を促進する「健康路面電車(трамвай здоровья)」や後述する動態保存列車の運行も実施している。運賃は事前に乗車券を購入した際は20ルーブル、車内での半券購入時は22ルーブルで、企業向けの1ヶ月分の定期券(1,200ルーブル)も展開されている。無賃乗車などの不正行為が発覚した際は300ルーブルの罰金が科せられる[1][7][8][9][10]

下記の路線以外に、1972年以降3号線(Лесная - Шинный завод、営業キロ17.6 km)が存在し、晩年は平日のみ運行していたが、沿線の工場閉鎖に伴い2022年6月30日をもって廃止されている[11]

系統番号 起点 終点 営業キロ 備考
1 Лесная ТЭЦ-1 14.3km
2 Трамвайное депо Красный Ключ 9.2km 市内系統
一部列車は連結運転(2両編成)を実施
5 Лесная ТЭЦ-2 18.2km 早朝1往復、午後1往復のみ運行
6 Лесная Трамвайное депо 7.8km 市内系統
一部列車は連結運転(2両編成)を実施
7 Лесная БСИ 8.5km 市内系統
8 Красный Ключ БСИ 11.9km 早朝1往復、午後1往復のみ運行

車両

71-623(2011年撮影)

2020年現在、ニジネカムスク市電に在籍する営業用車両は以下の通りである。全車ともウスチ=カタフロシア語版に本社を置くウスチ=カタフスキー車両製造工場製の車両となっている。これらに加えて、開業時に導入されたRVZ-6Mリガ車両製作工場製)とほぼ同型の車両(RVZ-6M2)を2016年カザン市電から2両譲受しており、1両は静態保存されている一方、もう1両は2017年から定期的な動態保存運転を行っている[1][3][4][5][12][13]

主要諸元
形式名 両数 導入初年 全長 全幅 全高 台車間距離 重量 定員 備考・参考
着席 立席
(乗客密度5人/m2)
最大
(乗客密度10人/m2)
71-605 47両 1975 15,094mm 2,568mm 3,128mm 7,500mm 18.65t 35人 88人 211人 [3][4][5]
71-608 8両 1998 15,210mm 2,622mm 3,090mm 7,350mm 19.99t 32人 103人 196人 [3][4]
71-619 8両 2004 15,400mm 2,500mm 3,160mm 7,350mm 20.00t 30人 96人 184人 [3][4]
71-623 8両 2010 16,400mm 2,500mm 3,350mm 7,500mm 22.00t 26人 101人 187人 部分超低床電車[3][4]

今後の計画

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI