ノーム (ダンジョンズ&ドラゴンズ)
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| ノーム Gnome | |
|---|---|
| 特徴 | |
| 属性 | 通常は“中立にして善” |
| 種類 | 人型生物 |
| 統計 | Open Game License stats |
| 掲載史 | |
| 初登場 | Original Dungeons & Dragons |
ノーム(Gnome)は、テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)に登場する人型種族の一つ。プレイヤー・キャラクターとして選択可能な種族でもある[1]。
ドワーフと近縁であるとする説もあるが、ノームはより小柄で、他種族や自然、魔法に対して寛容である。設定や亜種族によっては、幻術や工学に長けていることが多い[1]。ノームは小柄な人型種族で、身長は3~3.5フィート(91~107センチメートル)である。
ノームはプレイヤー・キャラクター種族であり、しばしば道化師、幻術師、狂気の発明家としてステレオタイプ化される。多くのプレイヤーは、意図的に"風変わり"または"時代錯誤的"に演じる。ノームはしばしばトリックスターの原型に合致し、"「善」の道徳的属性に向いている"とされる[2]。
ノームは当初、D&Dにおいてドワーフ、エルフ、ハーフリングに代わる新たな選択肢として導入された[3][4]。様々な神話体系から発展し、当初はハーフリングやドワーフに似た、髭を生やした小柄な種族であった。ノームのゲーム内での役割は、戦士的なドワーフや盗賊的なハーフリングと差別化するため、魔法的な要素で設定された[5]。
「機械装置を作る職人」としてのノームの概念は、1987年の『Dragonlance Adventures』で導入され、2007年にはD&D以外の作品である『World of Warcraft』でも採用された[4]。
出版物での歴史
Original Dungeons & Dragons
ノームは、1974年の『Dungeons & Dragons[注 1]』と、2番目のサプリメント『Blackmoor』(1975年)に初めて登場した[6][7]。
Dungeons & Dragons Basic set
ノームは、『D&D Basic Set[注 2]』において「モンスター」として登場した。ノームは『Top Ballista』(1989)において、プレイヤー・キャラクター・クラスとして登場した。
Advanced Dungeons & Dragons第1版
ノームは、『AD&D[注 3]第1版』の『プレイヤーズ・ハンドブック(『PHB』)』(1978)において、プレイヤー・キャラクター種族として登場した[8][9]。ノームは『モンスター・マニュアル(『MM』)』(1977)にも登場している[10]。新たなノームの亜種族であるディープ・ノーム(スヴァーフネブリン)は、オリジナルの『Unearthed Arcana』(1985年)において、キャラクター種族として紹介された[11]。機械装置の制作に特化した別のノーム亜種族「ティンカー・ノーム(minoi)」は、『Dragonlance Adventures』で紹介された。ユーモラスなソロクエスト・アドベンチャー『Gnomes-100, Dragons-0』では、これらのノームがタキシスのドラゴン軍に対する抵抗運動を展開する姿が描かれている[12]。
Advanced Dungeons & Dragons第2版
ノームは、『AD&D第2版』の『PHB』(1989)において、キャラクター種族として登場した[13]。ノームは『Monstrous Compendium Volume One』(1989)にも登場した[14]。フォレスト、ロック、ティンカー、ディープ(スヴァーフネブリン)のノーム四種族が、プレイヤー・キャラクター種族として『The Complete Book of Gnomes and Halflings』(1993)で詳述された[15]。
Dungeons & Dragons第3版
ノームは、『D&D第3版[注 4]』の『PHB』(2000)[16]および『第3.5版[注 5]』』改訂『PHB』[17]において、キャラクター種族として登場した。フォーゴトン・レルム設定でのノームは、『Races of Faerûn』(2003)で詳しく説明された[18]。ノームは、『石の種族(Races of Stone)』(2004)で詳述された種族の一つでもある。
D&Dの歴史を通じて、第3版『PHB』に至るまで、呪文を使うノームは幻術士(illusionist)か、幻術士を得意クラスとしていた[19][20]。しかし第3.5版では、幻術士の得意クラスがウィザード・クラスのサブセットであったため、ノームの得意クラスはバードに変更された。ウィザードの得意クラスは既にエルフが使用していたためである。第3.5版では、ノームは悪戯好きで工学に長けた発明家・錬金術師である。ドラゴンランスの「ティンカー・ノーム」は機械操作に熟達しているが、それは裏目にも出やすい。技術的素養の高さから、ノームにエベロンの「アーティフィサー」を得意クラスとする提案がされている。
Dungeons & Dragons第4版
ノームは『D&D第4版』において、プレイヤー・キャラクター種族として『プレイヤーズ・ハンドブックII 第4版(Player's Handbook 2)』(2009)に登場した[21]。ノームは『MM』(2008)にも登場している。
Dungeons & Dragons第5版
ノームは、『D&D第5版』の『PHB』(2014)にプレイヤー種族として収録された[22]。これに伴い、「フォレスト・ノーム」と「ロック・ノーム」の2つの亜種族が導入された。『PHB』では、ロック・ノームをドラゴンランス設定の「ティンカー・ノーム」と関連付けている。
ディープ・ノーム(スヴァーフネブリン)も『PHB』で言及され、第5版『MM』(2014)で詳述されている[22][23]。『Elemental Evil Player's Companion』(2015)では、ディープ・ノームがプレイヤー種族として登場する[24]。
亜種族
D&Dにおけるノームは、更に様々な亜種族族に分類されている。
- ロック・ノームは、第3版の標準的なノームの亜種族である。彼らは起伏に富んだ森林の丘の下の洞穴に住む。
- ティンカー・ノームは、ドラゴンランス・キャンペーン設定における一般的なノームである。そのクリンの世界にある、「もうけっこう山(Mount Nevermind)」に棲む。
- スヴァーフネブリン(ディープ・ノーム)は、地下深くの都市に住む。彼らは一般的なロック・ノームよりも危険である。
- フォレスト・ノームは、ロック・ノームより小柄である。内気かつ秘密主義で、森の奥深くに住む[25]。動物と親しく、小型動物と会話できる種族能力を持つ。
- River gnomesは、しなやかで素早い。彼らは川岸の斜面に掘った住居に住み、穴を掘る哺乳類の代わりに川に住む動物たちと会話する。魔法能力はないが、イニシアチブに+1のボーナスを得て、水泳に習熟している。
- Arcane gnomesは、通常大都市内の小さなコミュニティに居住する。知識の追求に専念しており、その大半は熱心すぎる発明家や魔術師である[26]。
- Chaos gnomesは、最も派手なノームである。鮮やかな色彩で希少であり、その名が示す通り、彼らは強く混沌に傾倒している[27]。
- Whisper gnomesは、他のノームのように陽気な性格でない。狡猾で疑い深く、潜伏を好む[27]。
- Ice gnomesは、エベロン・キャンペーン設定のフロストフェル地方に住む。
- Fire gnomesは、外方次元界の「対なす理想郷バイトピア」に住み、金属と工芸のノームの神「“鋼鉄の皮膚”フランダル」の仕事を手伝っている。
- Sky gnomesは、1989年の『Creature Crucible - PC2 - Top Ballista』に登場する。彼らは狡猾な技術者であり、ミスタラ世界の空飛ぶ都市Serraineに居住している。
- Spriggansは、『Monster Manual 2』において、ノームの醜く邪悪で陰険な近縁種として描かれた。彼らは意のままに巨大化でき、悪名高い盗賊かつ殺人鬼であった。
フォーゴトン・レルム・キャンペーン設定では、ノームは「忘れ去られた民」としても知られる。
社会
ノーム社会は、D&Dの各版を通じて大きく改変されてきた。初版では、呪文発動という特性を反映し、宝石への関心を持ち、非常に好奇心旺盛で知的な種族として描かれた[19]。彼らは通常丘陵地帯に居住し、ドワーフ、エルフ、ハーフリング間の仲介役を務めた。
AD&D第2版では、ノームの背景がさらに掘り下げられた。『The Complete Book of Gnomes & Halflings』によれば[28]、ノームはあらゆる芸術や悪戯への愛、そして長寿を基盤とした複雑な社会を有している。彼らの社会は芸術に根ざしており、全てのノームは成人するまでに音楽、絵画、料理、建築など、創造的とみなされる何らかの芸術を習得しなければならない。
ノームは生まれつき友好的で、非常に社交的かつ陽気な民族である。エルフからは自然との交わりと秘術魔法の知識で尊敬され、ハーフリングからはユーモアを称賛され、ドワーフからは宝石細工の技で求められる。コボルドは、過去に互いの神々が対立関係にあったことから、ノームを憎悪している[29]。