ハーフエルフ (ダンジョンズ&ドラゴンズ)

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属性様々
初登場Monster Manual (1977)
Player's Handbook (1978)
ハーフエルフ
Half-elf
特徴
属性様々
種類人型生物
統計Open Game License stats
掲載史
初登場Monster Manual (1977)
Player's Handbook (1978)

ハーフエルフ(Half-elf)は、ファンタジーロールプレイングゲーム(RPG)『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)に登場する人型種族の一つ。プレイヤー・キャラクターとして選択可能な種族でもある。

多くの設定世界において中心的役割を果たしている。ヒューマンとエルフの間に生まれたハーフエルフは、ヒューマンやソースブックからは「ハーフエルフ」、エルフからは「ハーフヒューマン」として知られる。

ゲイリー・ガイギャックス[注 1]は当初、ダンジョンズ&ドラゴンズのエルフはJ・R・R・トールキンエルフ像からほとんど影響を受けていないと主張していた[1]。しかし複数の研究者は、D&Dのエルフとハーフエルフの要素が、トールキンの描写に直接由来すると論じている[2][3][4]。1977年の差止命令に言及し[5]、『Wired』は「D&Dの共同創作者ゲイリー・ガイギャックスによる、エルフ、ドワーフハーフリングホビット)、オークなど、ファンタジーの祖であるトールキンからの影響は明白であったため、Tolkien Enterprisesが著作権侵害訴訟を起こすと脅した」と記している[6]。また、2000年のThe Strong National Museum of Playの報告によれば、ガイギャックスは「トールキンの作品が『D&D』の開発に"強い影響"を与えた」と述べている[5]

マイケル・J・トレスカは著書『The Evolution of Fantasy Role-Playing Games』(2014)において、「トールキンの作品以前にファンタジージャンルに影響を与えた、最も近代的なエルフの描写は、ダンセイニ卿の小説『エルフランドの王女(The King of Elfland's Daughter)』(1924)であった」とし、同作は「エルフが人間と交配できること(ハーフエルフの概念のさらなる先駆け)を確立し、特にエルフの女性が人間の男性から強く求められる存在であること」を示したと述べている[3]

出版物での歴史

Original Dungeons & Dragons

ハーフエルフは、1974年の『Dungeons & Dragons[注 2]』のサプリメントGreyhawk』で、プレイヤー・キャラクター種族として初登場した[7]

Advanced Dungeons & Dragons第1版

ハーフエルフは、『AD&D[注 3]第1版』の『プレイヤーズ・ハンドブック(『PHB』)』(1978)において、プレイヤー・キャラクター種族として登場した[8]。ハーフエルフは同版の『モンスターマニュアル(『MM』)』(1977)にも登場した[9]ドラゴンランス設定におけるハーフエルフは、『Dragonlance Adventures』(1987)で詳述された。

Advanced Dungeons & Dragons第2版

ハーフエルフは、『AD&D第2版』の『PHB』(1989)においてキャラクター種族として登場した[10]。またハーフエルフは、『モンスターコンペンディウム I(Monstrous Compendium Volume One)』(1989)[11]および『MM』(1993)にも登場した。ハーフエルフのオプションは『Player's Option: Skills & Powers』(1995)で提示された。Planescape設定におけるplanarハーフエルフは、『The Planewalker's Handbook』(1996)で詳述された。フォーゴトン・レルム設定におけるhalf-breedアクアティック・エルフは、『Sea of Fallen Stars』(1999)に登場した。

Dungeons & Dragons第3版

ハーフエルフは、『D&D第3版[注 4]』の『PHB』(2000)[12]と『MM』(2000)、および『第3.5版[注 5]』改訂『PHB』[13]と『MM』(2003)において、キャラクター種族として登場した。ハーフ・ヒューマン・エルフは第3.5版『ダンジョン・マスターズ・ガイド(『DMG』)』(2003)で提示された。フォーゴトン・レルム設定における、ハーフ・アクアティック・エルフやハーフドラウを含むハーフエルフは、『Races of Faerûn』(2003)で詳述された[14]。アクアティック・ハーフエルフ、arcticハーフエルフ、desertハーフエルフ、fireハーフエルフ、jungleハーフエルフ、ハーフエルフ・paragonは、『Unearthed Arcana』(2004)で詳述された。

エベロンキャンペーン設定におけるハーフエルフは、「コラヴァール(khoravar)」としても知られる[15]。エベロン設定のmadbornハーフエルフは、『五つ国:ファイヴ・ネイションズ(Five Nations)』(2005)に登場した。アクアティック・ハーフエルフは、『Stormwrack』(2005)で再び登場した。deepwyrmハーフドラウは、『Dragon Magic』(2006)に登場した。

Dungeons & Dragons第4版

ハーフエルフは、『D&D第4版』の『PHB』(2008)[16]およびエッセンシャルズ[注 6]・ルールブック『ヒーローズ・オヴ・ザ・フォーゴトン・キングダム 忘れられた国の勇者(Heroes of the Forgotten Kingdoms)』(2010)[17]において、キャラクター種族として登場した。また、『ドラゴン』#385(2010年3月)の記事「Winning Races: Half-Elves」でも取り上げられている[18]

Dungeons & Dragons第5版

ハーフエルフは、『D&D第5版』の『PHB』(2014)においてキャラクター種族として登場した[19][20]。コア・ルールブックでサポートされた混血種族は、ハーフエルフとハーフオークの2つのみであった[21]。『ターシャの万物釜(Tasha's Cauldron of Everything)』(2020)では、プレイヤー・キャラクター種族の選択肢が更新された。『PHB』では、ハーフエルフは【魅力】に自動ボーナスを得ていたが、『TCoE』では、種族選択と事前決定された能力値の連動を切り離す選択肢が追加された[20][22]。この版では、アクアティック、ドラウ、ハイ・エルフ、ウッド・エルフなど、特定のエルフ血統に応じた、異なる利点を持つ選択肢も含まれている[20][23]。2022年8月、Wizards of the Coastは『D&D』を更新するための公開プレイテスト「One D&D」を開始した[24]。最初のプレイテスト・ドキュメントでは、ハーフエルフとハーフオークの個別ルールが削除され、代わりに混血ルールが導入された。このルールでは、プレイヤーが一方の親の種族からゲーム上の特徴を選択し、両方の親の特徴を組み合わせてキャラクターの外見を自由に決定できる[24][25][26]

2024改定版

2024年版『PHB』は、第5版ルールセットの2024年改訂版の一部として、混血種族[注 7]に関するルールを含んでいない。ただし、デザイナーはこの改訂コア・ルールが後方互換性を持つため、プレイヤーはハーフエルフやハーフオークに関する、2014年版ルールを適応させる選択肢があるとした[27][28]。この変更について、リード・デザイナーのジェレミィ・クロフォードは「率直に言って、『ハーフ』で始まる選択肢のいずれも、我々は長年不快に感じてきた。『ハーフ』という造語は本質的に人種差別的であるため、新しいプレイヤーズ・ハンドブックには単純に含めないことにした」とコメントしている[28]。新たに発売されるセッティング・ソースブック『Eberron: Forge of the Artificer』(2025)では、新たな種族選択肢として「コラヴァール(khoravar)」が導入される[29][30]。第5版へのコラヴァール追加についてクロフォードは「コラヴァールが、"ハーフエルフ"と呼ばれることに異を唱え続けてきたという事実を取り上げることで、我々はエベロンの設定そのものを受け入れている」と述べた[29]

フィクションでの描写

ハーフエルフはその名の通り、ヒューマンとエルフの間に生まれた者である。ハーフエルフは、ヒューマンとエルフの特徴を併せ持つ種族である。ヒューマンにはエルフのように、エルフにはヒューマンのように見える。故に、エルフ側からは「ハーフヒューマン」と呼される。彼らはエルフ、ヒューマン、ノーム、ドワーフ、ハーフリングと良好な関係を築き、この社交性は外交や情報収集技能への種族ボーナスに反映されている。しかしエルフとヒューマンの対立においては、双方がハーフエルフの仲介者を相手側に有利に働くと疑う。ドラウは彼らを「Mongrel half breeds」と呼び、軽蔑している。

ハーフエルフは、ヒューマンのような好奇心と野望を持ちつつ、エルフの親から受け継いだ魔法への感性と自然への愛も併せ持つ。肌はヒューマンより白く、エルフより背が高く体格も大きい。耳はエルフのように長い。寿命は約180年である。

特定の世界設定において

評価

脚注

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